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February 24, 2012

マックスバリュ九州、2/22、上場、好調な決算!

   久々の食品スーパーマーケットの上場である。2/22、マックスバリュ九州が大阪証券取引所、JASDAQ市場に上場した。ブルームバーグの記事によれば、「2月22日(ブルームバーグ):大証ジャスダック市場にきょう新規株式公開(IPO)したマックスバリュ九州株は、公開価格(1250円)を4%上回る1300円で初値を付けた。」とのことで、まずまずの滑り出しといえよう。また、「2012年2月期の予想単独業績は、売上高が前期比7.4%増の1260億円、営業利益は同2.7%増の27億円、1株純利益は150円50銭を見込む。公開価格から算出した予想株価収益率(PER)は8.3倍。 」とのことであり、業績も好調といえよう。

   また、2/22の日経新聞にも、マックスバリュ九州自身による上場報告が全面で掲載されている。それによれば、2/20現在、九州一円に118店舗、福岡県37店舗、佐賀県13店舗、長崎県12店舗、熊本県19店舗、大分県12店舗、宮崎県15店舗、鹿児島県10店舗に展開されていることがわかる。しかも、食品スーパーマーケットのマックスバリュ、都市型食品スーパーマーケットのマックスバリュエクスプレス、ディスカウント店舗のザ・ビック、小型ディスカウント店舗のザ・ビックエクスプレスと業態も商圏環境に応じて展開しており、まさに、九州全土の商圏を視野に入れた総合食品スーパーマーケットといえよう。

   そこで、マックスバリュ九州が上場にあたり、公表した第3四半期決算書をもとに、その財務内容を見てみたい。まずは、今後、2年間の業績予想であるが、マックスバリュ九州は2月期決算企業であるので、もう最終月に入っており、今期は、第3四半期時点の予想では、売上高1,259.92億円(7.4%)、営業利益26.75億円(2.7%)、経常利益26.59億円(2.3%)、当期純利益9.61億円(7.3%)と、増収増益、堅調な決算となる予想である。そして、来期予想は売上高1,350.68億円(7.2%)、営業利益30.62億円(14.5%)、経常利益30.41億円(14.4%)、当期純利益12.55億円(30.5%)であり、今期以上に好調な決算となる予想である。結果、一株当たり当期純利益(EPS)は前期140.32円、今期150.50円、来期169.90円となる予想であり、これが今回、投資家から評価された要因のひとつといえよう。

   次に、営業状況であるが、この第3四半期の売上高は923.88億円、原価は76.52%、結果、売上総利益は23.48%であり、決算公開企業約50社の食品スーパーマーケットの前期決算の平均が24.93%であるので、約1.5ポイント低く、ディスカウント気味の数字であるといえる。マックスバリュ九州も「当社が地盤としております九州地区におきましては、震災後に一時的な需要増が見られましたが、依然として消費マインドは慎重化の傾向にあります。また、スーパーマーケット業界におきましても、生活者の低価格志向、厳しい価格競争といった状況が続いております。」とのことで、厳しい価格競争が続いているとのことである。

   これに対して経費の方であるが23.02%となり、これも、決算公開企業約50社の食品スーパーマーケットの前期決算の平均が25.18%であるので、かなり低いといえ、マックスバリュ九州がいかにローコストオペレーションをはかってきたかがわかる。結果、差し引き、商品売買から得られる利益、マーチャンダイジング力は0.46%であり、プラスとなった。ちなみに、先の決算公開企業約50社の食品スーパーマーケットの平均は-0.25%であるので、マックスバリュ九州のマーチャンダイジング力は強いといえ、これが高収益を生んでいる要因といえよう。そして、これに、不動産収入、物流収入等のその他営業収入が1.27%加わり、営業利益は1.73%となった。

   では、今後、マックスバリュ九州がどのような経営戦略を描いているのかをキャッシュフローから推し量ってみたい。まずは営業活動によるキャッシュフローであるが、15.86億円である。次に、投資活動によるキャッシュフローであるが、-11.28億円であり、その比率は71.12%、投資をいかに重視しているかがわかる。しかも、その中で新規出店関連にかかわる項目、有形固定資産の取得による支出が-9.92億円であり、大半である。そして、財務活動によるキャッシュフローであるが、-5.00億円であり、営業活動によるキャッシュフローの比率は31.52%である。したがって、キャッシュの約70%を投資、約30%を財務改善に充てており、攻め、強気の経営戦略であるといえ、経営陣の強い攻めの意志が感じられるキャッシュの配分といえよう。

   このように、2/22、久しぶりに食品スーパーマーケットの新規上場(IPO)があり、イオングループのマックスバリュ九州が大阪証券取引所、JASDAQへと上場した。これで、マックスバリュグループは、上場企業が北海道、東北、東海、中部、西日本に加え、九州が加わったことにより、残すは首都圏と近畿に絞られたといえよう。ただ、首都圏はイオングループにマルエツ、いなげや、カスミ、ベルクがあるので、事実上、ゆるやかにマックスバリュ首都圏が形成されているとも見れる。これに近畿が加われば、イオングループとしては、日本ではじめて日本全土をつなぐナショナルチェーンの食品スーパーマーケットの誕生となり、その実現が視野に入ったといえよう。


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