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February 14, 2012

Facebook、上場申請書を見る、財務健全!

   845milion(8億4,500万人)、2.7bilion(27億回)、250milion(2億5千万回)、そして、100bilion(1,000億人)、これがFacebookが上場申請した冒頭の数字である。はじめの845milion(8億4,500万人)が月間アクティブユーザー、すなわち、月1回はFacebookを利用している世界の人数である。次の2.7bilion(27億回)が1日当たりのいいね!と、コメントを入れている人数、250milion(2億5千万回)が1日の写真のアップロード数、そして、100bilion(1,000億人)が友達の数である。そして、もうひとつ、次にあるのが、世界地図であり、そこにOUR MISSIONとして、「To make the world more open and connected.」と掲げられている。もっとオープンでつながりのある世界を創ること、ということになろうか、この2つのスライドを掲げ、次から本論となる。

   ちなみに、月間のアクティブユーザーが8億4,500万人であるので、この数字を100bilion(1,000億人)の友達数から除すと、PI値が算出されるが、118.34人となり、これが全世界平均のFacebookのアクティブユーザー当たりの友達の数に近いといえよう。私も最近、Facebookを始めたが、まだ、100人まで友達はいっていないので、平均以下であり、平均100人を超えるのはすごい数である。それだけ、Facebookに、世界中の人々がしっかり向きあっているといえよう。さらに、目次の後になるが、過去12年間のFacebookの月間アクティブユーザーと毎日Facebookを見ているデイリーユーザーのグラフが掲載されているが、デイリーユーザーは4億8,000万人であるので、月間アクティブユーザーから割ると、56.80%、約6割がデイリーユーザーである。いかに頻度が高いかがわかる。私も、ここ最近はデイリーユーザーとなっているが、いまや、Facebookが日課となっている人々がいかに多いか、それだけ、いまでは魅力的な存在となったといえよう。

   さて、では、FacebookのP/L(損益計算書)であるが、まずは営業収入、2011年12月決算時であるが、37.11億ドル(昨対187.99%)である。その内訳であるが、84.99%が広告収入であり、それ以外が約15%となる。ビジネスの中身は、google同様、FacebookもWebでの広告代理店であるといえよう。そして、経費であるが、19.55億ドルであるので、営業収入比は52.68%であるので、結果、営業利益は47.32%となる。すごい利益率である。ちなみに、経費は大きく4つに分かれており、営業費用23.38%、マーケティング費用11.50%、研究開発費10.45%、そして、一般管理費7.54%となる。したがって、マーケティングと研究開発費が21.95%、8.14億ドルと莫大な金額を成長戦略に配分しているといえる。

   そこで、FacebookのCF(キャッシュフロー)であるが、まずは営業活動によるキャッシュフローは15.49億ドル(昨年6.98億ドル:221.91%)であり、大きく増加している。そして、この増大したキャッシュをどう配分しているかであるが、投資活動によるキャッシュフローを見ると、-30.23億ドル(昨年-3.24億ドル:933.02%)と、急増し、営業活動によるキャッシュフローを大きく上回っている。なぜ、これほどキャッシュを投資したかであるが、その中身は有価証券の購入であり、これに-30.25億ドル(昨年0)と、これが大きい。小売業であれば、投資活動によるキャッシュフローの大半は新規出店をはかるために土地、建物、敷金保証金等に配分するが、FacebookはWeb広告事業であるといえ、M&A等の有価証券への投資が大きいのが特徴であり、逆に、これが、小売業の新規出店の役割、成長戦略を支えているといえよう。

   結果、フリーキャッシュフローは差し引き-14.74億ドル(昨年3.74億ドル)とプラスからマイナスへと転じた。したがって、このキャッシュを埋めるために、財務活動によるキャッシュフローを見ると、11.98億ドル(昨年7.81億ドル)を調達しているが、それでも足りず、結果、内部留保、キャッシュを取り崩している。ただ、キャッシュは17.85億ドルと豊富にもっているので、-2.73億ドルの取り崩しであり、結果、15.12億ドルのキャッシュが残ったといえる。なお、財務活動によるキャッシュフローの中身では9.98億ドルの株式の収入が大きかったといえる。

   そこで、B/S(貸借対照表)であるが、キャッシュは15.12億ドル(昨年17.85億ドル)と総資産が63.31億ドル(昨年29.90億ドル)であるので、23.88%とかなりの比率である。また、純資産は48.99億ドル(昨年21.62億ドル)であるので、総資産に占める割合は77.38%(昨年72.30%)となる。しかも、現金比率も高いといえ、有利子負債も0であり、超健全な財務状況にあるといえる。ちなみに、資産は何かであるが、最大の資産は有価証券であり、23.96億ドル(昨年23.96億ドル)であり、これについで、先のキャッシュ、そして、土地、建物14.75億ドル(昨年14.75億ドル)となる。

   このように、Facebookの上場申請書を見ると、Facebookの実像がはじめて公になったといえ、改めて、Facebookとはビジネスとしては、Web広告事業であり、極めて成長性も高く、財務状況も超健全であることがわかる。そして、その豊富なキャッシュの大半を有価証券、恐らくWeb事業会社と思われるが、それが資産となると同時に、次の成長戦略をもたらしていると思われる。今後、今年5月前後には上場申請が通ると思われるが、その後、Facebookが「To make the world more open and connected.」へ向けてどのような方向性を打ち出すか注目である。

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