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February 01, 2012

People=Brand、時間=価格を考えて見る!

   ここ数日、SNS(Social Networking Service)とID-POS分析について取り上げているが、前回までの結論は、People=Brandであり、SNSは人を中心に友達の輪がいくつかのグループをつくりながら広がってゆき、その輪の広がり方は、Strong ties(強い絆)、Weak ties(弱い絆)、Temporary ties(一時的な関係)と同心円状に広がってゆくということであった。これに対して、ID-POS分析は、Brandを中心に顧客の輪が同じように同心円上に広がってゆき、その輪の広がりは、weekly ties(週間の絆)、monthly ties(月間の絆)、そして、yearly ties(年間の絆)となることを解説した。

   そこで、今回は、このPeople=Brandとの関係について、もう少し、掘り下げてみたい。この関係が概念上だけでなく、実際に=(イコール)、ないしは、→(方向)を示すことができれば、これは、ビジネスに活用できることであり、SNSからリアルビジネスへ、逆にリアルビジネスにSNSを融合させることで、より、リアルビジネスが活性化することになる。ただ、残念ながら、現時点では、この2つの関係、すなわち、People=Brandは概念上のつながりに過ぎず、論理的に結びついているわけではない。その証拠に、facebookもgoogl+も基本、収入源は広告であり、SNSを通じて、企業から得られる広告収入がその大半を占めているといえる。ただ、google+は現時点では、広告は一切ないようで、Googleの広告収入で運営されているようである。

   一方、Brandも購入顧客の履歴を把握できるところまで、ID-POS分析ではできるようになったが、Peopleとの関係がまだまだわからないことが多く、どのように顧客に働きかければ、Brandの購入につながってゆくのかが不明確である。特に、SNSとの関係になると、やっと、ここ最近、各小売業がネットスーパー等に取り組みはじめたことにより、徐々にその関係が明らかになりつつあるが、決定的な決め手があるわけではない。ネットスーパーのサイトが受注窓口となっているのが実態といえ、SNS的な要素は弱いといえる。

   では、この2つの関係、People=Brandを結びつけるキーはどこにあるかであるが、その答えは、時間と価格が鍵を握っているといえよう。これまで、SNSを分析する手法はいろいろ検討されてきたが、SNSをはじめ、インターネットのWebの分析ポイントは時間が鍵を握っているといえる。時間はこれまで、概念としては、マーケティング戦略にも組み込まれてきたが、実際の様々な時間を正確に測定することはできなかったため、理論にまで組み込むことは難しかった。ところがWebの世界では、ほぼ正確に閲覧時間がサイトごとに把握することができる。

   たとえば、Google Analyticsを使うと、サイト1ページごとに平均閲覧時間がわかり、これに、訪問数、ページビュー数を組み合わせれば、時間そのものを、注目度、頻度、滞在時間等に分解でき、あたかもBrandを購入しているような感覚で、時間を購入しているような方程式をつくることができる。これは、Brandを購入する時の売上げにかかわる方程式と全く同じ数式であるが、その違いは、Brandを購入する場合は価格がキーとなるが、時間を購入する場合は、文字通り、時間がキーとなり、この価格と時間を入れ替えるとどちらも、同じ方程式が成立することになり、時間と価格はシンクロナイズしていることがわかる。

   しかも、ID-POS分析では、1回当たりの購入金額、いわゆる客単価は売上げをあげるための手段であり、むしろ重要なのは、頻度であり、この頻度がともなって売上げがあがることが方程式上でも立証されている。これは、時間におきかえれば、1回あたりの友達との関係よりも、むしろ、友達とのコミュニケーション頻度が重要であるといえ、結果、Brandでは売上げがあがり、Peopleでは時間が増大することになる。

   したがって、PeopleからBrandへという流れを作り上げるには、PeopleとBrandとの時間を増大させる仕組みをいかにつくるか、それは、あたかもSNSが取り組んでいる友達を増やし、コミュニケーションを活発にし、結果、1人1人の人間関係が洗われ、磨かれ、輝いてゆくことに他ならないといえる。そして、この輝きの先に、Brandへとつながってゆくのではないかと思われる。

   ちなみに、時間を増やすことは、方程式上からは3つのポイントがある。まずは、1回当たりの滞在時間を増やすことである。次に、頻度をあげることである。そして、注目度をあげることである。ただ、注目度を上げても、先の2つ、滞在時間が短いものや、次にまた来ようとならないものであれば、結果、Temporary ties(一時的な関係)となってしまい、次につながらないので、Brandの価値をいかに高く保てるかが、大前提ではあるといえよう。

   このように、People=Brandは今後、SNSが普及し、当たり前の世界となった場合は、この融合は避けて通れないテーマとなるといえ、PeopleをいかにBrandにつなげてゆくかが重要な課題となろう。その際、キーとなるのは、Peopleは時間、いかに、時間を科学できるかであり、Brandは価格、価格をいかに科学できるかであり、その結果、時間を価格に転嫁できるかがBrand確立の最大のポイントとなろう。SNSのいまの勢い、そして、ID-POS分析の深化を見ていると、この2つ、People=Brand(時間=価格)は、そう遠くない将来に実現するのではないかと思う。

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