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March 13, 2012

RDS004:カップ麺をPOS分析して見ると、・・

   カップ麺は何といっても、カップヌードルを含め、RDS-POSデータで見ると、客数PI値がほぼ100%の商品が多いのが特徴である。しかも、日本全国どこでも10品近くあり、この商品をどう売り込んでゆくかがまず課題となる。客数PI値が高いとは全国どの食品スーパーマーケットでも販売されているということであり、どこでも購入できる商品ということになる。したがって、顧客はその購入価格を比較検討して購入することが可能であり、価格設定、そして、棚割の中でどこに位置づけるかが課題となる。特に価格設定は重要であり、RDS-POSの平均単価を見て、それに可能な限り近づけることが必要であり、場合によっては競合店の価格もチェックすることがポイントである。お客様は客数PI値の高い商品の価格はシビアに見ており、実際、RDS-POSでも、プライスラインがずれている商品は金額PI値が低いのが実態である。

   ちなみに、その客数PI値100%に近い10品であるが、日清カップヌードル77g、日清カップヌードルシーフードヌードル75g、日清カップヌードルカレー85g、日清カップヌードルミニ36g、日清のどん兵衛きつねうどん(東、西)96g、日清のどん兵衛天ぷらそば100g、マルちゃんC赤いきつねうどん(東、西)96g、マルちゃんC緑のたぬき天そば(東、西)101g、日清のどん兵衛きつねうどんミニ西42g、日清焼そばU.F.Oカップ129g等である。この中で東、西とあるのは、味付けが東西違うため、その地域性の違いである。また、意外にミニも客数PI値100%の商品が入っており、これらがカップ麺の定番中の定番といえよう。

   問題は、金額PI値であるが、この中でも、カップヌードル、どん兵衛、まるちゃんはトップクラスの数字であり、金額PI値500円(1,000人当たり)前後の数字となる。グロサリーで金額PI値500円はトップクラスであり、客数PI値が10%以上の中では、このカップ麺では5、6品ぐらいしかなく、まさに重点商品といえる。ただ、この重点商品を全部足しても、金額PI値の構成比は30%ぐらいであり、これでカップ麺全体の数字をカバーできるわけではない。仮に、これでカップ麺の数字がカバーできるのであれば、この重点商品のみを売っていれば良いことになるが、実際は、この重点商品の金額PI値の構成比が約30%であるので、カップ麺は残り、約70%が勝敗の分かれ目となる。

   では残り70%とはどのくらいの品揃えが必要なのかであるが、今回、RDS-POS研究会に参加した東北地区、首都圏、近畿の実態を見てみると、100SKU前後であり、多い店舗では130SKU、少ないところで100SKU弱という結果である。したがって、残り70%の金額PI値を構成しているのはおよそ、100SKUといえ、ここがカップ麺の数字改善ができるかどうかのポイントといえる。その100SKUをどのような商品で品揃えしてゆくか、どのように棚割りを組んでゆくか、どのようにPOP等の販促をかけてゆくか、これで数字が大きく違ってくるといえる。

   今回の各店の数字を見ると、カップ麺の金額PI値はほぼ15,000円前後(1,000人当たり)であるので、SKUが130でも100弱でもあまり大きな差はないといえ、この数字を見る限り、100前後までは絞り込めそうである。したがって、この約30%を重点商品とすると、5,000円であり、残り10,000円が100SKUとなるので、金額PI値100円前後の商品を100品、品揃えしてゆくようなイメージである。極論すれば、金額PI値100円以下になったらカットし、100円以上のものは残し、RDS-POSから100円以上のものを見つけ、新規導入してゆけば良いということになる。

   RDS-POSのカップ麺を見ると、東北地区では約600種類、首都圏では約500種類、近畿圏では約400種類あるので、この中から100種類を選定してゆけば良いといえ、手順さえしっかり決めて取り組んでゆけばけっして難しい課題ではないといえる。要は、自店の約100品のカップ麺のPI値を毎月チェックし、金額PI値100円以下の商品はカット、RDSで金額PI値100円以上の商品と入れ替えれば良い。ただし、その際、できるだけ、客数PI値の高い商品を優先した方が良いといえよう。客数PI値が高いとはそれだけ多くの店舗で検証された商品であるので、当たり外れが比較的少ないからである。また、自店の金額PI値100円以下の商品をカットする場合もRDS-POSの金額PI値を見て、仮に、100円以上であれば、売り不足と考えられるので、カットせず、再度、100円以上にもってゆく挑戦をした方が良いといえよう。

   カップ麺についてはもう1点、重点商品のカップヌードルに対抗する商品、スープヌードルがある。この商品の数字を見ると、各地域、各店舗とも、店舗によってはカップヌードルを上回っている場合もあり、双方が良く売れているのが実態である。したがって、この2つの関係をいかにバランスをとるかがポイントであり、価格設定、棚割り、POP等、慎重に検討する必要があるといえよう。

   このように、カップ麺はRDS-POSで見ると、実に興味深いカテゴリーであり、全国共通、客数PI値100%近い商品が約10品ぐらい存在するという超メジャーなカテゴリーでもある。ただ、この重点商品でも金額PI値の構成比は約30%であり、カップ麺を支えているのは残り100SKUの品揃えであるといえる。したがって、この品揃えの商品にも目を配る必要があり、ここをうまくRDS-POSを活用してゆくことにより、飛躍的に数字の改善につながる可能性もあるといえよう。カップ麺のマーチャンダイジングは、重点商品の強化はもちろんであるが、まずは、自店の全商品の品揃え、1品1品をつぶさに確認するところからはじめて欲しい。 

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