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September 12, 2012

大手卸、生鮮に活路、新たな動き!

生鮮強化する大手卸:日経MJ、底流を読む:9/9
付加価値創造、自力で挑む
・日本アクセス:http://www.nippon-access.co.jp/
・三菱食品:http://www.mitsubishi-shokuhin.com/index.shtml
・国分:http://www.kokubu.co.jp/

記事抜粋
・加工食品卸大手が生鮮食品の取り扱いを強化している。主要取引先であるスーパーの幅広い品ぞろえに対応する「フルライン化」の一環だが、従来の酒類や菓子の取り込みとは違う一歩進んだ動きだ。

日本アクセス
・「(生鮮流通を手掛けていた)伊藤忠フレッシュを事業統合した当社は、マグロを船ごと買い、(静岡県の)焼津の工場で加工し、自社商品として売っている。これを刺し身やすし向けに卸すのでは加工食品卸が手掛ける意味がない。マグロの販売が活性化するような機能を果たさせねばならない」
・伊藤忠フレッシュの統合により、前の年度比2.5倍の548億円に拡大した。12年度は生鮮・食材MD本部を新設し、東京・太田市場で青果の小分けや放射性物質の検査ができる体制も整備。
・スーパーの売り場でのクロスMD提案に加え、中食や外食市場を開拓し、1050億円の売上高を目指す。

三菱食品
・水産で産地の漁港と連携。取引先に直接、宅配便で届ける「鮮魚BOX」のサービスを展開するほか、料飲食店向けの「リクエ」事業での青果の取り扱い拡大を図ろうとしている。

国分
・青果卸最大手の東京青果との業務提携に続き、今年4月、東京・世田谷市場の仲卸、ベストフーズを完全子会社化した。低温物流網の整備を急ぎ、15年度で青果100億円、水産200億円の売り上げを目標に掲げる。


日本アクセス:静岡支店開設のお知らせ
・http://www.nippon-access.co.jp/news/2012/0905_01.html
・株式会社日本アクセス(本社:東京都品川区、代表取締役:田中茂治、以下「当社」という。)は、このたび静岡地区に汎用型大型物流センターを併設する静岡支店を開設しましたので、下記の通りお知らせいたします。
センターの特徴
・投資額:18.3億円(土地は事業用定期借地権契約)
・冷凍自動倉庫を導入することで商品品質維持と保管能力向上を図るともに、仕分エリアをパーシャル庫とし、フローズン商品の物流品質管理を徹底します。
・冷蔵・冷凍倉庫の温度をリモートコントロールし、商品の高品質管理を行い、またデマンドコントロールによる省エネ設計で環境にも配慮しています。
・テストキッチンを設置することにより、生鮮・デリカの提案強化を図ります。
・新東名高速道路新静岡インターチェンジに隣接した静岡市場の中心でもあり、3温度帯総合センターとしてお得意先様店舗や専用センター等、商品納入先への立地バランスが良いことも特徴の一つです。

日本アクセス:伊藤忠フレッシュ株式会社との経営統合に関するお知らせ
・http://www.nippon-access.co.jp/news/2011/0623.html
・株式会社日本アクセス(本社:東京都世田谷区、代表取締役:田中茂治、以下「当社」という。)は、伊藤忠フレッシュ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:原修、以下「伊藤忠フレッシュ」という。)と2011年3月28日に両社における機関決定にて合意した経営統合の条件・方法につき、本日、伊藤忠フレッシュの定時株主総会にて最終承認されましたので、下記のとおりお知らせ致します。
本経営統合の目的
・国内食品流通市場においては、人口の緩やかな減少および少子高齢化の進展、景気悪化に伴う個人消費の低迷、さらに本年3月11日に発生した東日本大震災の影響も相俟って、流通業の経営環境が一層厳しさを増しており、このような経営環境の中で、食品製造業分野および小売業分野での競争は激化し、再編、淘汰、グループ化、グローバル化など、めまぐるしい変化が続いております。さらに農産物・水産物・畜産物を取り扱う生鮮流通市場においては、市場外流通の拡大が続くなか、小売業・外食産業からの生鮮サプライチェーンに対するニーズは多様化し、広域にわたるサービスの提供および安定した商品調達による供給体制構築などの実現が求められております。

伊藤忠:食品中間流通事業の経営統合について
・http://www.itochu.co.jp/ja/news/2010/101217.html
商品の一元化:
・総合化常温・冷凍・チルドなど全温度帯の加工食品に加え、生鮮三品も一元的・総合的に取扱う「食の総合マーチャンダイジング」を御提供できる体制を構築いたします。特に、伊藤忠フレッシュが得意とする生鮮三品(水産物、畜産物、農産物)を日本アクセスが強みを持つ全温度帯物流網を活用し全国のお取引先様に御提供いたします。
物流の一元化:
・総合化全国・全温度帯の店着物流に加えて、調達物流も一元的・総合的に御提供できる体制を構築いたします。統合後は食品流通の分野ではトップクラスの規模と機能をもつことになり、お取引様に対して「ローコストで高品質なロジスティクス」を御提供いたします。
販売チャネルの一元化:
・総合化量販店、コンビニエンスストアに加え、外食・給食分野のお取引先様に対しても「総合的なマーチャンダイジング」と「ローコストで高品質なロジスティクス」を御提供できる体制を構築いたします。また、食品製造業分野のお取引先様に対しては、より幅広い「販売チャネル」を御提供し、効率化と更なるビジネスチャンスを生むものと考えております。

伊藤忠商事中間流通事業の海外展開の加速
・本経営統合によって、従来経営統合当事者が個別に行っていた海外展開に関しても、各社の特性と長所を活かした「総合的なマーチャンダイジング」と「ローコストで高品質なロジスティクス」の実現を目指して、伊藤忠商事が主導的且つ一元的に管理することにより、特に成長市場である中国、アジアにおける中間流通事業展開が加速するものと考えております。

facebook、PI研コメント
・大手卸、あいついで生鮮食品、特に、青果、鮮魚へ本格参入といえます。これまで、グロサリー、菓子、酒等を食品スーパーへ卸すことがメイン業務でしたが、生鮮、惣菜の商材、しかも付加価値の高い商品開発を目指しているようであり、新展開といえます。クロスマーチャンダイジングも生鮮同士、生鮮とグロサリー等との取り組みが卸としても可能となり、食品スーパーへの提案力が大きく増すと思われます。
・今や、卸売業は食品スーパーの物流センターを受諾するなど、食品スーパーにとって不可欠、不可分の存在となり、今後、卸が生鮮食品を取り込むことで、さらに食品スーパーとの密接な関係が築かれることになるといえます。卸はもちろんですが、食品スーパーも時代の大転換期に入ったといえます。物流は卸、マーチャンダイジングは食品スーパーと役割分担が明確になり、新たな食品流通の産業構造が生れるのではないかと思います。
・当然、この動きは海外も視野に入っており、伊藤忠のコメントにもあるように、「伊藤忠商事が主導的且つ一元的に管理することにより、特に成長市場である中国、アジアにおける中間流通事業展開が加速する、・・」とのことです。また、すでに、三菱食品とイオンが中国市場での事業展開に入っており、食品スーパーと卸が一体となった海外戦略が今後、食品スーパーの最優先の経営課題となってゆくものと思います。


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  *ドラックストア、財務3表連環分析を追加しました!
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  *これを読めばID-POS分析は完璧、
     *8/29、第3章:マグロとアボガドは誰にある、リリース!
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