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September 10, 2012

コープこうべ、自動発注!

日経MJ、9/7
コープこうべ、店ごとに需要予測
総菜などを自動発注
・http://www.kobe.coop.or.jp/

記事抜粋
・生活協同組合コープこうべ(神戸市)は、とうふや総菜など冷蔵が必要な日配品について自動発注システムを全店で導入した。発注作業を省力化し精度を高める。品切れによる販売機会ロスを減らすほか、廃棄処分や値引き販売を抑え、収益改善を狙う。日持ちせず、在庫を持てない日配品で自動発注を採用する例は珍しいという。
・小型店「コープミニ」を除く全101店に、食品卸大手の日本アクセスと開発したシステムを導入した。初期投資額は数千万円とみられる。

参考記事:日経BP社、IT-PRO:http://itpro.nikkeibp.co.jp/
・先進事例に学ぶ!データ分析で仕入と陳列を改革
・http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110131/356669/?k2

第1回 IT駆使し仕入れを自動化、人手不足解消と精度向上を両立
第2回 FC店舗にもリコメンド発注システム
自動発注:
・オーケー2003年10月導入、大丸ピーコック2005年8月、良品計画2008年1月
・オーケーが自動発注に傾斜できるのは、特売をしない代わりに毎日同じ価格で安売りする「EDLP(エブリデー・ロープライス)」を貫いているから。 EDLPなら日々の売れ行きの変動幅が小さく、発注数をシステムで予測しやすくなる。
リコメンド発注:
・am/pmジャパン2006年11月、セリア2006年9月、ライトオン2006年5月
・本部が計算した発注数を店舗に推奨(リコメンド)するもので、店舗で自由に変更できる。推奨値はあくまでも発注数の「目安」であって、決定する前に単品ごとに店舗で承認が必要になる。
設定発注:
・セブン-イレブン・ジャパン2007年3月
・設定発注とは、店舗で単品ごとの基準在庫数を設定すると、発注時点の在庫数との差と配送リードタイムからストアコンピュータが発注数を計算してくれる仕組みである。

第3回 メーカーや卸にもPOSデータ開示し棚割りを検討
・兵庫県でスーパーを展開する生活協同組合コープこうべ(神戸市)は2009年度、かつてない目標を期初に掲げ、売り場作りを進めている。食品や飲料、日用品などで取引がある30以上のメーカーからMD(マーチャンダイジング)の提案を受け入れ、該当売り場の供給高(売上高)を前期比3%増となる154億 5000万円まで押し上げることを年間予算に組み込んだのだ。メーカーと一緒になって売り場を作る「協働MD」ありきで店舗運営していくことをメーカーの前で宣言したのである。

第4回 データ分析で品切れや不適切な値引きに気づく
協働MDに積極的に舵を切ったコープこうべとサンエーには共通のお手本が存在する。2003年末にいち早くPOSデータの開示に踏み切り、協働MDを巧みに取り入れてきた北海道の生活協同組合コープさっぽろ(札幌市)である。
・コカ・コーラは過去2年のPOSデータを受け取り、米コカ・コーラも交えて分析を進めた。具体的には、売れ筋の飲料が売り切れになって販売機会ロスを生んでいる状況を調べる「OOS(アウト・オブ・ストック=品切れ)分析」と、特売の連発が引き起こす「不適切な値引きによる売り上げや利益のロス分析」の 2つを進めた。

facebook、PI研コメント
・食品スーパーへ自動発注が浸透しはじめています。日経MJの記事はコープこうべの自動発注導入の内容ですが、それ以外にも、参考記事、日経BPで取り上げたように、自動発注を導入する企業が増えています。この記事ではセブンイレブンも設定発注に踏み切ったとのことで、今後、グロサリー、日配関連は自動発注は必須となってゆくものと思います。
・自動発注は客数、PI値、安全在庫で基本決まりますので、ロジックは難しくなく、誰でも理解できます。客数予測もPI値も過去のデータが少なくとも5週間あれば、大きなはずれはおこならないといえます。ただし、特売は平均単価が極端に下がり、PI値に大きなインパクトがありますで、これを予測することは至難の技です。オーケーがEDLPを採用しているのは、このブレをゼロに近づけるためであり、ハイロー戦略の激しい商品には自動発注は不向きといえます。それでも、特売データの蓄積があれば、ある程度までは平均単価との関係で予測することもできますので、ここを本部と店舗の共同作業とすれば、可能かもしれません。
・今後、POSデータは、通常のPOSデータは自動発注、自動棚割への活用、ID-POS分析は販売促進への活用へと役割が鮮明になり、ICTの活用が進んでゆくものと思います。ビックデータの時代、食品スーパーとしてもどうこの流れに乗るか、経営の盛衰を担うことになりそうです。


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