三越伊勢丹H、2013年2月期、中間、減収減益!
三越伊勢丹ホールディングス:2013年2月期、第2四半期決算、減収減益:11/9
・http://www.imhds.co.jp/index.html
・http://www.imhds.co.jp/ir/pdf/settlement/hds/2013/fy13_2q_consol.pdf
P/L関連:
・営業収益 5749.31億円(△1.5)、営業利益 81.63億円(△9.8)、経常利益 66.66億円(△57.5)、当期純利益 17.43億円(△91.5)
・原価 71.87%(昨年 71.89%):-0.02、売上総利益 28.13%(昨年 28.11%):+0.02
・経費 26.70%(昨年 26.55%):+0.15
・マーチャンダイジング力 +1.43%(昨年+1.56%):-0.13
・その他営業収入 0.00%(昨年 0.00%):+0.00
・営業利益 1.43%(昨年 1.56%):-0.13
通期予想:
・営業収益 1兆2.340.00億円(△0.5)、営業利益 250.00億円(4.9)、経常利益 300.00億円(△22.0)、当期純利益 210.00億円(△64.3)
B/S関連:
・自己資本比率 38.6%(本決算時 37.2%)、有利子負債 1,959.45億円(総資産比 16.57%)
・現金及び預金 330.89億円(総資産比 2.79%)
CF関連:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:△283.83億円(昨年 95.89億円)
→未払金の増減額(△は減少):△340.88(昨年△56.28億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△116.89億円(昨年△108.03億円)
→有形固定資産の取得による支出△113.69億円(昨年△76.02億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:179.74億円(昨年△255.09億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△217.52億円(昨年△263.86億円)
三越伊勢丹ホールディングスのコメント:
・百貨店業界におきましては、昨年の震災影響の反動から4月の全国百貨店売上高は前年実績を上回りましたが、その後の売上高は、東京地区がほぼ前年並みと堅調に推移しましたが地方百貨店が伸び悩み、全体では前年実績を下回りました。
・このような状況の下、当社グループは「常に上質であたらしいライフスタイルを創造し、お客さまの生活の中のさまざまなシーンでお役に立つことを通じて、お客さま一人ひとりにとっての生涯にわたるマイデパートメントストアとなり、高収益で成長し続ける世界随一の小売サービス業グループ」の実現に向けた取組みを推進いたしました。
百貨店業
・中核の百貨店業におきましては、当グループにおける最重要戦略である伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店の基幹3店舗の磨き上げについて、本年は伊勢丹新宿本店の再開発に着手しております。平成25年3月のグランドオープンに向け、5月より各フロアで改装工事が始まり、前年に比べ営業面積が減少しておりますが、上期の伊勢丹新宿本店の売上は前年実績を上回りました。また、三越日本橋本店・三越銀座店につきましても売上は堅調に推移いたしました。
・首都圏以外の国内グループ百貨店におきましては、全体の売上は前年実績を下回りましたが、仙台三越、広島三越、高松三越などは前年実績を上回りました。
・顧客接点の拡大と充実に向けた新規小型店舗の展開におきましては、4月に紳士雑貨とフーズギフトを中心とした「イセタン 羽田 ストア」を羽田空港国内線第1旅客ターミナル内にオープンいたしました。ラグジュアリーコスメ編集ショップ「イセタンミラー」については、9月に2号店をルミネ大宮にオープンさせ、さらに平成25年1月にはセレオ八王子に3号店をオープンする予定です。また、昨年度に期間限定出店した「伊勢丹アウトレットストア」については、7月より佐野プレミアムアウトレットに常設出店をいたしております。
・中国・東南アジア地域での市場の開拓と深耕に取組み、5月にマレーシアで4号店となるワンウータマ店を新規オープンいたしました。また、今冬、中国の天津市に2号店を、さらに平成25年末にシンガポール6号店、平成26年末に中国の成都市に2号店をオープンする予定となっております。
小売・専門店業
・小売・専門店業におきましては、食品製造・スーパーマーケット業の株式会社三越伊勢丹フードサービスが、安心安全な商品や自社製造機能を活用した独自性の高い商品の提供により、地域のお客さまの満足度向上に向けて取組みました。また、同社として初の新規出店となる「クイーンズ伊勢丹ふじみ野店」を、6月に埼玉県ふじみ野市の「ショッピングセンター ソヨカ ふじみ野」内にオープンいたしましたが、開店に伴う一時的な費用の発生により減益となっております。
「イセタンミラー メイク&コスメティクス」
・http://www.imhds.co.jp/ir/pdf/news_release/hd/2012/121109_news01.pdf
・三越伊勢丹グループは、新たな成長事業の一つとして、都市部の生活行動圏、地方部の百貨店空白エリアでの小型店舗事業を強化、強みであるMDの外部出店を、積極的に進めています。当グループの役割は、お客さまお一人おひとりのライフスタイルに深く関わり、あたらしいモノやコト、そしてサービスを常に提供していくことにあります。
「イセタンミラー メイク&コスメティクス」は、その一環としてラグジュアリーコスメ分野で圧倒的な強みを持つ伊勢丹新宿本店で培ってきた販売ノウハウ、商品調達力を最大限活用して開発した、国内外のラグジュアリーコスメをお客さま視点で編集したあたらしいコスメショップです。
・本年3月、1号店をルミネ新宿店に、9月に2号店をルミネ大宮店に出店しました。商品を自由に試し、比較できる環境の中、 独自の教育体系で育成した自社スタッフが、お客さまのご要望に最もふさわしいメイク・ケア手法や商品を、特定のブランドに偏らず中立的な立場で接客することで、オープン以来高い評価をいただいています。両店のお客さまの大半が、従来三越伊勢丹を利用されていなかった方であり、グループにとって「あらたなお客さまとの接点」となっております。
日本経済新聞:11/17
・三越伊勢丹が衣料生産、企画・値決めを主導、来年、国内工場と直接取引
・「セール先送り」背押す、在庫リスクより戦略優先
(記事抜粋)
・三越伊勢丹ホールディングスは全国20~30の委託工場を通じた衣料品の生産を始める。消費者ニーズや流行を取り入れた商品をいち早く自社で企画・生産し、他社との違いを打ち出す。売れ残りのリスクを負うが、アパレルを通さない取引のため利益率を改善でき、価格も自由に設定できる。百貨店の衣料品販売は低迷が続いており、三越伊勢丹は旧来の取引手法を見直し、売り上げ拡大をめざす。
・来年はじめから自社生産を始める。顧客の声などを基に、自社のバイヤーらが商品を企画。生地を調達したうえで、国内の縫製工場をや織物メーカーに生産を委託し、商品を全量買い取る。製造小売り(SPA)と呼ばれる手法で、衣料品専門店「ユニクロ」が成長の原動力にした。アパレルメーカーの商品を販売するよりも、利益率は10ポイント程度高まる見込みだ。
三越伊勢丹ホールディングスの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3099.T
facebook、PI研コメント:
・三越伊勢丹ホールディングス、2013年3月期、中間決算、減収減益、厳しい決算です。原価はほぼ昨年並みを確保しましたが、経費が上昇、利益を圧迫しており、これが減益の要因といえます。ただ、このような厳しい経営状況の中、キャッシュフローを見ると、積極的な投資です。営業活動によるキャッシュフローが未払金により減少し、マイナスとなっているにもかかわらず、昨年を超える116.89億円の投資活動によるキャッシュフローであり、しかも、その大半が有形固定資産の取得による支出です。強気の攻めであり、このような厳しい経営環境の中でも敢えて、攻めて活路を開くという強い経営陣の意志を感じます。伊勢丹新宿本店、世界一の売上高を誇る百貨店が平成25年3月のグランドオープンに向け、どのような百貨店に生まれ変わるのか楽しみです。
・百貨店は早くから、顧客指向が徹底しており、その中でも伊勢丹はその先端をいっているといえます。今回、新たな収益源として打ち出す「イセタンミラー メイク&コスメティクス」は、「伊勢丹新宿本店で培ってきた販売ノウハウ、商品調達力を最大限活用して開発した、国内外のラグジュアリーコスメをお客さま視点で編集したあたらしいコスメショップ」であり、販売だけでなく、仕入れも連動した単なる自主編集ではなく、ひとつの事業モデルにまで高めた完成度の高いビジネスモデルといえます。しかも、「お客さまの大半が、従来三越伊勢丹を利用されていなかった方であり、グループにとって「あらたなお客さまとの接点」」になるとのことです。これが本来iD-POS分析が目指すべき方向かと思います。いま、iD-POS分析はクロスマーチャンダイジングにとどまっていますが、本来、顧客視点から各部門の商品を自主編集し、仕入れまで一本化し、一店舗では少ない収益でも100店舗では莫大な収益を上げる、しかも、その収益が既存の顧客よりも新たな顧客から生み出される、これらを実証することがiD-POS分析に取り組む目的のひとつではないかと思います。食品スーパーのiD-POS分析、このような方向を目指すべきかなと感じました。伊勢丹、さすがですね。
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