ヤマザワ、2013年3月、中間、東日本大震災の反動!
ヤマザワ:2013年3月期、第2四半期決算、増収、大幅減益:10/30
・http://yamazawa.co.jp/
・http://yamazawa.co.jp/wordpress/wp-
content/uploads/2012/09/64b20f804071b2609e8c6b3154a665e1.pdf
P/L関連:
・営業収益 506.57億円(1.0)、営業利益 9.25億円(△56.0)、経常利益 948億円(△55.1)、当期純利益 4.06億円(△66.5)
・参考:昨年度(2012年3月期、第2四半期決算)
・営業収益 501.80億円(11.1)、営業利益 21.03億円(90.3)、経常利益 21.15億円(88.9)、当期純利益 12.14億円(323.7)
・原価 72.62%(昨年 71.86%):+0.76、売上総利益 27.38%(昨年 28.14%):-0.76
・経費 25.54%(昨年 23.94%):+1.60
・マーチャンダイジング力 +1.84%(昨年+4.20%):-2.36
・その他営業収入 0.00%(昨年 0.00%):+0.00
・営業利益 1.84%(昨年4.20%):-2.36
通期予想:
・営業収益 940.00億円、営業利益 17.00億円、経常利益 17.00億円、当期純利益 9.00億円
B/S関連:
・自己資本比率 58.3%(本決算時 59.0%)、有利子負債 33.50億円(総資産比6.99%)
・現金及び預金 60.89億円(総資産比 12.72%)
CF関連:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:11.16億円(昨年 22.70億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△43.06億円(昨年△4.67億円)
→有形及び無形固定資産の取得による支出△40.90億円(昨年△4.47億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:14.95億円(昨年△5.76億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△16.94億円(昨年12.26億円)
ヤマザワのコメント:
・小売業界におきましては、お客様の低価格志向・節約志向による価格競争の激化、また、競合各社の新規出店、更に業種・業態を越えた競争も加わり、非常に厳しい経営環境となりました。
・新規出店といたしまして、平成24年7月に山形県山形市に宮町店(ドラッグ併設)を開店いたしました。今後の新規出店におけるモデル店舗として、料理提案型をコンセプトに調理済み商品やメニュー提案をさらに強化し、鮮魚・精肉部門での店内調理品の販売や、サラダセットの品揃えを充実させた「サラダステーション」、旬の素材と調味料を使ったメニュー提案や新商品の試食が出来る「おためしコーナー」の設置など、新たな取り組みを実施いたしました。また、環境に配慮する店舗として、店内や駐車場などにLED照明を採用しました。これにより、従来の当社店舗と比べて照明使用電力の40%削減を見込んでおります。
・この出店によりまして、スーパーマーケットは山形県内44店舗、宮城県内22店舗の合計66店舗となりました。また、山形県山形市の松見町店、山形県川西町の川西店の2店舗は、平成24年5月より営業を休止し店舗の建て替えを行なっております。そのため現在の稼動店舗数は64店舗となっております。
・販売面におきましては、お客様の低価格への要望が続く中、スーパーマーケット事業におきましては、引き続き恒例の「生活応援セール」や「水曜均一祭」の強化を行なってまいりました。「水曜均一祭」は98円均一を中心にお買い得商品を多数そろえ、好評を得ている企画となっております。更に、毎日午後2回のタイムサービスを全店舗で実施いたしております。野菜や日配品を中心に数量を限定し、通常より価格を大幅に下げて販売するものであり、お客様には大変好評を得ております。
・また、店舗運営の更なる改善を目的にお客様モニター会議を各地域で開催いたしました。お客様から直接貴重なご意見をいただき、商品の品揃えや接客、店舗設備などの改善に努めております。
・これらの取り組みにより、売上面におきましては、厳しい経営環境ではありましたが客数が伸びたことにより増加いたしました。利益面におきましては、前事業年度の増益要因の一つであった震災の影響によるチラシ特売の一時見合わせや広告宣伝費、光熱費等が減少したことへの反動に加え、店舗数の増加に伴う人件費や減価償却費などの設備費等の増加もあり、営業利益、経常利益ともに減少いたしました。
業績予想の修正 に関するお知知らせ:
・http://yamazawa.co.jp/wordpress/wp-
content/uploads/2012/09/a6bca6ac11a1f6028b2b157024126c4c.pdf
・修正の理由 当第2四半期連結累計期間は、販促による客数増や新店による売上高の増加がありましたが、低価格志向、節約志向に加え、競合各社との競争の激化もあり、販売価格が低下し、また、震災の影響により昨年のチラシ特売の一時見合わせや光熱費の減少等への反動に加え、店舗数の増加及び今後の業容拡大に向けた人員増や投資の増加もあり、売上高及び利益ともに予想を下回る見通しとなったため、上記のとおり連結業績予想数値を修正いたします。
ヤマザワの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=9993.T
facebook、PI研コメント:
・ヤマザワ、2013年3月期、中間決算、新店により増収とはなりましたが、大幅な減益、厳しい決算です。ヤマザワは昨年3/11の東大日本大震災の被災地に数多くの店舗を展開していることもあり、その反動を強く受けた中間決算といえます。参考に、昨年の中間決算の数値を示しましたが、昨年は特に利益が約2倍となっており、いかに節電、販促抑制、競合店の特売自粛の影響が大きかったかがわかります。この中間決算は多くの食品スーパーがここまで極端ではないですが、同様な傾向であり、食品スーパー業界全体が昨年と比べ、厳しい経営環境にあるといえます。
・ヤマザワ、大幅減益の要因ですが、原価、経費ともに厳しい結果であり、原価はヤマザワ自身のコメントにもあるように、「お客様の低価格志向・節約志向による価格競争の激化、また、競合各社の新規出店、更に業種・業態を越えた競争も加わり、・・」が大きな要因と思われます。また経費に関しては、「前事業年度の増益要因の一つであった震災の影響によるチラシ特売の一時見合わせや広告宣伝費、光熱費等が減少したことへの反動に加え、店舗数の増加に伴う人件費や減価償却費などの設備費等の増加もあり、・・」とのことで、既存店が伸び悩む中、相対的に固定費が上昇しているといえ、特に厳しい結果となったといえます。結果、10/26に、「業績予想の修正 のお知らせ 」を公表していますが、通期も厳しい状況が予想されます。株価もここれを受け、大きく下げており、今後、まずは、いかに収益を改善するか、マーチャンダイジング力の改善が課題といえます。
・ただ、このような厳しい状況にあるにもかかわらず、キャッシュフローを見ると、攻め重視、営業活動によるキャッシュフローの約4倍弱を投資に配分、結果、有利子負債を増加させ、さらに内部留保も取り崩していますので、攻めを鮮明にしています。昨年のキャッシュの蓄積、自己資本比率58.3%、有利子負債、総資産比6.99%、現金、総資産比 12.72%と実質無借金、このような安定した健全な財務状況であるがゆえの強気のキャッシュの配分といえます。戦闘意欲は減退どころか、むしろ攻めを鮮明にしていますので、この経営陣の強い意志が、ヤマザワ全体に伝わり、後半、業績改善につながってゆくものと思います。経営者の意思を示すのは、どんな言葉よりも、このキャッシュの配分が一目瞭然といえ、ヤマザワのキャッシュフロー壮絶です。ちなみに、配当ですが、昨年よりも増やしており、このような厳しいキャッシュフローの中でも、株主に対しても、堅い決意を示す強気のメッセージといえます。
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