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March 19, 2013

客数はフラクタル!

  フラクタル、一見、食品スーパーと関係のないテーマですが、実は、これが大いに関係が深い、というよりも、商品と顧客との関係はフラクタルそのものであることが、これまでのi D-POS分析を研究する中で実証できました。

  現在、食品スーパーマーケット最新情報のプレミアム版では、「客数の科学」と題し、客数=ID客数×頻度(ID客数PI値)の基本数式をもとに様々な角度から、客数の解説を試みていますが、その中で、この客数のグラフ化を試みたところ、そこに、まさに絵にかいたようなフラクタルの図が浮かび上がったのです。

  はじめは何の図かよくわからなかったのですが、この図を右に拡大し、さらに右に拡大し、さらにさらに右に拡大してみても、同じ図形が登場するわけです。要はどんなに拡大しても、無限に同じ図が湯水のように湧き出る、そんなグラフができあがったわけです。まさに、フラクタル理論そのもの、実に興味深い図です。

  ちなみに、フラクタルの特徴はひとことでいえば、「どこを切っても金太郎」、これがフラクタルを表した端的な言葉といえます。よくフラクタル理論の参考図に使われるもので正三角形の図があります。この正三角形の中に正三角形をつくることができ、その正三角形にまた正三角形をつくることができ、これを永遠に繰り返すと、たったひとつの正三角形の中に無限の正三角形ができあがるという、あの図です。

  まさに、これと同様、客数の中にフラクタルを見出すことができるわけです。客数はもともとはたったひとつの指標です。これがID客数、すなわち、顧客を認識することにより、ID客数PI値、すなわち、頻度が生まれ、これにより客数を図式化することが可能となります。ほぼy=1/xのグラフとなります。そして、さらに、この顧客1人1人の購入実態をつぶさに把握し、これをこの図、すなわち、顧客1人1人に重ね合わせると、ここに、今回発見したフラクタルの無限展開の図、すなわち、y=1/xの図が無限にできあがるわけです。恐らく、対数グラフを用いると、もっときれいな図になるのではと思います。

  こう見ると、客数とはフラクタルの世界であったということが客数を図式化することによって明らかになったといえます。実際に、このフラクタルの図を作ってみると、本当にきれいなフラクタルの構図ができあがり、感動します。

  そこで、問題は、この客数がフラクタルであるという事実をどう解釈するかです。実はここが最も重要なテーマであり、これを理解することがiD-POS分析の真髄、すなわち、商品と顧客との絆を理解することであるといっても過言ではありません。

  今年は、ここに全力投球し、客数を極めたいと思います。i D-POS分析の研究はまだまだはじまったばかりですが、客数がフラクタルであるという事実がつかめたことで、今後、客単価(金額PI値)同様、客数のアップも科学的に段階を踏んで可能であると思います。i D-POS分析って、実におもしろい世界ですね。

PI研コメント:
・フラクタルは自然界にはいくらでも存在していることは広く知られていることです。たとえば、日本の海岸線を宇宙から見ても、地上から見ても、さらに、原子の世界に入っても同様な構図になっているとか、ヒマワリの花、松ぼっくりなどはフラクタル構造になっているとかです。ただ、これが社会科学、マーケティングの世界でも発見できるとは思ってもいませんでした。客数は顧客(ID客数)と頻度(ID客数PI値)に分けることが可能ですが、この頻度がまさにフラクタル構造となっているわけです。単品を分析している段階ではフラクタルは見えてこないのですが、顧客は単品だけを購入しているわけではなく、単品はあくまで顧客の消費の一部です。i D-POS分析のいいところは単品の分析も可能ですが、その顧客の全購入商品の分析も同時に可能なわけです。しかも、短期だけではなく、長期に渡って可能なわけです。そもそも頻度は短期では判別できず、中長期の時間の中でしか発生しないものです。従来、この関係はアソシエーション分析の一環として、リフト値という指標のみで分析していたわけですが、リフト値はあくまでごく一部の商品のみの分析なわけです。ところが顧客は、それも含め生活に必要なものすべてを購入しており、この全商品との関係が顧客本来の消費、生活であるわけです。そこで、その単品と全商品の頻度を重ね合わせるてみると、見事にフラクタルが成立するわけです。商品と顧客はフラクタルの世界で存在していた、これが真実であり、これにより、自然科学と社会科学がモデルとしてではなく、事実として存在することが実証できたのではないかと思います。まだまだ、今後、様々な事例での検証が必要ですが、マーケティングを科学する上において大きな一歩ではないかと思います。
・今回の顧客の頻度にフラクタルが存在する意義ですが、FSPが、日本に導入され、現在、様々な企業で取り組まれている常識のひとつが否定されたことになります。すなわち、店舗全体のデシル分析、いわゆる店舗の顧客ランクは単品に適用することは無意味であり、顧客ランクは店舗全体、部門、カテゴリー、そして、単品と、それぞれ、どんなグループにもフラタルとして存在するものであり、顧客ランクはひとつではなく、無限にあるということです。


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March 19, 2013 |

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