スギH、2013年2月本決算、増収増益!
スギH、2013年2月期、本決算、増収増益:4/9
・http://www.sugi-net.jp/
・http://www.drug-sugi.co.jp/hd/ir/zaimu/pdf/201302_Q4.pdf
P/L関連:
・売上高 3,436.13 億円(5.0)、営業利益 184.21億円(7.0)、経常利益 226.96億円(18.5)、当期純利益 126.30億円(10.5)
・原価 72.71%(昨年73.18%):-0.47、売上総利益 27.29%(昨年26.82%):+0.47
・経費 21.92%(昨年21.55%):+0.37
・マーチャンダイジング力 +5.37%(+5.27%):+0.10
・その他営業収入 0.00%(昨年 0.00%):+0.00
・営業利益 5.37%(昨年 5.27%):+0.10
通期予想:
・売上高 3,660.00億円(6.5)、営業利益 190.00億円(3.1)、経常利益 211.00億円(△7.0)、当期純利益113.00億円(△10.5)
B/S関連:
・自己資本比率 63.1%(昨年60.4%)、現金及び預金 416.27億円(総資産比 25.26%)、商品及396.11億円(総資産比24.03%)
・買掛金365.10億円(総資産比22.15%)
・有利子負債 0.00億円(総資産比 0.00%)
CF関連:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:132.82億円(昨年191.79億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△131.77億円(昨年△138.75億円)
→有形及び無形固定資産:△78.75億円(昨年△54.44億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△20.33億円(昨年△9.32億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△19.28億円(昨年43.71億円)
スギHのコメント:
・ドラッグストア業界においては、異業種・異業態間競争が激化し、販売する商品や販売の仕方が同質化した価格競争に陥っております。加えて、診療報酬改定に伴う薬価引き下げなどもあり、厳しい経営環境が継続しております。
・また、今後は参入者の増加が予想される薬のネット販売や、シニアマーケットの拡大に対応するため、将来を睨んだ「事業ドメインの再確認・再創出」と当社の強みを活かした「多様な販売形態の検討・導入」が必要になってきております。
・一方、調剤事業においては競争が激しいものの、「地域のお客様・患者様に頼りになる存在」、「地域になくてはならない存在」となる為に、在宅医療など新たな医療分野としてのサービス拡充が求められてきております。
このような状況下、当社は外部環境が大きく変化する今こそ次なる成長の機会と捉え、「事業部制を見据えた分権化」の実施、「分権化組織の経営者と経営幹部の育成」を目的に社内大学(スギ・カレッジ)の充実・強化、部門別業績責任管理会計システムの構築などに取り組んでまいりました。
・上記の施策により、変化する市場、激化する競争環境に対して的確な判断、俊敏な行動を行い、より一層、地域に根差し地域に密着した店舗運営を行うとともに、新規開発と既存店舗の改装や業態転換などによる店舗ポートフォリオの再構築を計画的・段階的に推し進め、次代に向けた組織体制と店舗の整備を強力に進めてまいりました。
(次期の見通し)
・スギ薬局事業部においては、薬剤師、ビューティアドバイザー、管理栄養士、登録販売者によるカウンセリング力を更に強化するとともに、ジャパン事業部においては、店舗を計画的・段階的に見直しながら、価格競争力を更に高める為の諸策に取り組んでまいります。
・また、商品面では、地域のお客様・患者様を起点としたキメ細かな品揃え実現をはかるために今年度から実施した新たな組織運営と業務の早期定着化をはかるとともに、その運営ツールである新たなシステム(マーチャンダイジング・サイクル・システム)の導入展開を実施してまいります。
・更に、PB商品(自社開発したプライベートブランド商品)のポジション見直し・整備、そして、個々のPB商品のリニューアルに取り組み、その販売シェアの拡大にも取り組んでまいります。
・一方、部門別業績責任管理を行う管理会計システムの導入により、組織単位で業務と数値の計画管理体制を強化する予算制度運営の充実をはかり、ローコスト経営体質づくりに取り組んでまいります。 更に、タスクフォースを設置して、主要経営課題の解決を促進し、柔軟かつ筋肉質の経営構造・体質を構築してまいります。
スギHの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=7649.T
PI研コメント:
・スギHが2013年2月期、本決算を4/9公表しました。結果は増収増益、好決算となりました。特に、経費の上昇を原価の改善で補い、利益を押し上げたのが要因といえます。PBの強化も大きいと思われ、スギH自身も次期の見通しで、「PB商品(自社開発したプライベートブランド商品)のポジション見直し・整備、そして、個々のPB商品のリニューアルに取り組み、その販売シェアの拡大にも取り組んでまいります。」とコメントしており、PB強化は一層進むと思われます。スギHの強さは、この収益性の高さもさることながら、自己資本比率が63.1%、有利子負債0と、財務の健全さにあり、これが成長戦略へシフトできる背景にあり、堅実な成長を支えているといえます。また、社員教育にも力を入れており、「スギ薬局事業部においては、薬剤師、ビューティアドバイザー、管理栄養士、登録販売者によるカウンセリング力を更に強化、・・」、「「分権化組織の経営者と経営幹部の育成」を目的に社内大学(スギ・カレッジ)の充実・強化、・・」などに取り組んでおり、今後、これらを踏まえ、どのような成長戦略を打ち出すか、注目です。
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