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April 04, 2013

しまむら、2013年2月決算、増収増益、来期5,000億円!

しまむら:2013年2月期、本決算、増収減益:4/1
・http://www.shimamura.gr.jp/shimamura/
・http://www.shimamura.gr.jp/
・http://www.shimamura.gr.jp/finance/file/60_04_tanshin.pdf

P/L関連:䉍ᒰᦼ⚐
・売上高 4,910.91億円(5.3)、営業利益 455.55億円(3.6)、経常利益 476.20億円(5.2)、当期純利益 275.23億円(9.2)

・原価 67.27%(昨年67.37%):-0.10、売上総利益 32.73%(昨年32.63%):+0.10
・経費 23.64%(昨年23.40%):+0.24
・・マーチャンダイジング力 9.09%(9.23%):-0.14
その他営業収入 0.20(昨年 0.20%):+0.00
・営業利益 9.29%(昨年 9.43%):-0.14

通期予想:
・売上高 5,200.00億円(5.9)、営業利益 510.00億円(12.0)、経常利益 525.00億円(10.2)、当期純利益 313.00億円(13.7)

B/S関連:
・自己資本比率 83.7%(昨年81.3%)、現金及び預金 300.95億円(総資産比 10.14%)
・商品及318.68億円(総資産比10.73%)
・有利子負債 78.00億円(総資産比 2.62%)

CF関連:
・業活動によるキャッシュ・フロー:334.57億円(昨年334.82億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△314.13億円(昨年△395.08億円)
  →有形及び無形固定資産:△73.03億円(昨年△62.81億円)
  →有価証券の取得による支出:△1,300.00億円(昨年△820.00億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△91.98億円(昨年△78.26億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△71.16億円(昨年△138.68億円)

しまむらのコメント:
・年末の政権交代からは、円安に反転した為替により輸入品の価格上昇に懸念があるものの、社会全 体に広まる将来への期待感から、全般的に消費環境の先行きも明るさが感じられるようになってきております。 また物価はデフレを脱却して上昇傾向に転じ始めたものの、国内経済の好転によって給与所得が伸び始めるまで のタイムラグが消費マインドを厳しくさせており、消費関連業界では引き続き競合が激化しております。
・衣料品の消費支出に大きな影響を及ぼす天候は、3、4月の低気温のあとゴールデンウィークと梅雨明け後の気 温上昇による追い風があったものの衣料品の消費支出は春の5月から6ヶ月連続で前年を下回りました。 また、11、12月の急激な冷え込みは衣料消費を大きく伸ばす一方、9月の残暑、1、2月の関東や北日本を襲っ た大雪などの異常気象もあり、変化が激しく対応の難しい一年となりました。
・長期的な課題として力を入れているプライベート・ブランドは、しまむら事業全体の41.8%を占めて消費者の信認を維持しております。特に従来のチラシ、テレビCM、ファッション雑誌などへの取組みに加え、“東京ガールズコレクション”への参加などの露出度を高めた結果、婦人ティーンズ部門の主力ブランド「Sorridere」の当連結会計年度の売上は前年同期比8.4%増となりました。
・標準面積が確保できない500㎡級の都市型店舗については、取り扱う商品構成と演出、陳列器具の変更等を行い小面積での効率を高めました。東京都内の500㎡級5店舗の平均の売上高昨年対比は34.3%の増加となり、全既存店舗の同昨年対比の1.2%を大幅に上回ることが出来ました。
・当連結会計年度も積極的に店舗の新設に努め、39店舗を新たに開設しました。このうち東京・神奈川・大阪・愛知・福岡などの都市部への出店は29店舗で、特に千葉県の津田沼パルコや福岡県のノース天神などのファッションビルにも出店し、新たな陳列・演出や新什器などにより店舗のイメージを一段と高めることが出来ました。さらに既存7店舗の建替えと15店舗の大規模な改装及び2店舗の閉店を行った結果、しまむら事業での店舗数は1,274店舗となり、売上高は前年同期比4.6%増の3,997億75百万円となりました。
・グループの相乗効果を高めてそれぞれの販売力を引き上げるため、トレンド提案型、ミセス型のそれぞれの店舗 に合わせた商品構成や売場レイアウトを再構築するとともに、特に都市型の小型店舗の売場販売効率の一層の向 上と、その効果の全店舗への波及により既存店の売上向上に繋げていく予定です。
・平成25年度はグループ全体で72店舗の新規出店と2店舗の閉店により、年度末には1,878店舗と する予定です。
会社の対処すべき課題:
・本来ドメスティックと言われた小売業界でも、世界を股にかけた大企業の出現により市場はグローバル化しつつあります。当社の主力事業であるファッションセンターしまむらは世界的に見ても衣料品のみを扱う事業としては、5万を超えて極めて多くのアイテムを取扱い、かつ、1店舗当たりの商圏を8,000世帯程度の小商圏で近距離に店舗をドミナント展開するという特異の事業を展開しております。現在このために必須の精度の高い商品管理技術や店舗運営力等を背景に店舗数は日本全域で1,274店舗となりました。また、その他の事業のアベイル、バースデイ、シャンブル、ディバロ、子会社の思夢樂を加えたグループ全体では1,800店舗を超えた強力な事業展開を進めています。 チェーンストアは店舗数が大幅に増加するごとに仕組みが異なります。当社は今後とも店舗数の増加に対応する効率的な仕組みを構築し続けて、経営資源の重点的かつ効率的な投入を進めていく所存です。

しまむらの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8227.T

PI研コメント:
・しまむらが2013年2月期の本決算を4/1公表しました。結果は増収増益ですが、経費増により、率では減益です。それにしても、マーチャンダイジング力9.09%と、小売業としては限界に近い数値ですが、「当社の小売業としての適切な営業利益率を10%として意識し、連結営業利益率についても10%が適切と認識しております。 」とのことで、10%を意識しているとのことです。そして、そのためには、「このためにグループ全体を統合した物流システム、情報システムを基本に調達・運営・組織の高度化を図り、新しい企業構造への仕組みの構築を進めております。 」とのことで、システムを重視しているとのことです。また、「チェーンストアは店舗数が大幅に増加するごとに仕組みが異なります。当社は今後とも店舗数の増加に対応する効率的な仕組みを構築し続けて、経営資源の重点的かつ効率的な投入を進めていく所存です。 」とのことで、すでに1000店舗を優に超えていますが、さらに効率的な仕組みづくりに取り組むとのことで、まだまだ、拡大をはかる意欲が旺盛です。今後、国内だけでなく、本格的な海外展開も視野に入っており、しまむらが、次にどのようなチェーンストアを創造するのか、注目です。
・しまむら、ここ最近都市型店舗に力を入れており、「東京都内の500㎡級5店舗の平均の売上高昨年対比は34.3%の増加となり、全既存店舗の同昨年対比の1.2%を大幅に上回ることが出来ました。」とのことで絶好調です。今後、大都市では、都市型食品スーパー、コンビニ、ドラックストアだけでなく、衣料品、ファッションも本格展開がはじまるといえ、首都東京が今後、数10年間、熱い市場となるといえます。それにしても、しまむら、自己資本比率83.7%と、これも小売業の限界に近い数値であり、財務余力抜群です。ただ、投資活動によるキャッシュフローを見ると、有価証券の取得に1,300億円、営業活動によるキャッシュフローが334.57億円ですので、異常値です。新規出店関連の有形及び無形固定資産は73.03億円ですので、もっと、新店開発に投資をしても良いのではと思いますが、びっくりです。ちなみに、有価証券の償還による収入も1,070.01億円ですので、桁違いです。しまむらって、すごい小売業ですね。

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