ヤオコー、2013年3月本決算、増収増益、成長戦略へ!
ヤオコー、2013年3月期、本決算、増収増益:5/9
・http://www.yaoko-net.com/
・http://contents.xj-storage.jp/contents/82790/T/PDF-GENERAL/140120130425025371.pdf
P/L関連:
・売上高 2,479.67億円(4.5)、営業利益 109.83億円(1.9)、経常利益 108.03億円(2.2)、当期純利益 60.19億円(11.7)
・原価 71.49%(昨年71.19%):+0.30、売上総利益 28.51%(昨年28.81%):-0.30
・経費 28.37%(昨年28.49%):-0.12
・マーチャンダイジング力 0.14%(0.32%):-0.18
・その他営業収入 4.49%(昨年4.43%):+0.06
・営業利益 4.63%(昨年 4.75%):-0.12
通期予想:
・売上高 2,659.50億円(7.3)、営業利益114.00億円(3.8)、経常利益 112.30億円(3.9)、当期純利益 63.50億円(5.5)
B/S関連:
・自己資本比率 47.2%(昨年44.7%)
・現金及び預金 57.01億円(総資産比5.42%)
・商品49.47億円(総資産比4.70%)
・買掛金146.40億円(総資産比13.93%)
・有利子負債 187.95億円(総資産比 17.89%)
・ポイント引当金4.78億円(売上対比0.19%)
CF関連:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:88.08億円(昨年99.81億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△58.38億円(昨年△103.00億円)
→有形及び無形固定資産:△123.33億円(昨年△106.66億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△20.86億円(昨年△6.54億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):8.83億円(昨年△9.74億円)
ヤオコーのコメント:
・当社グループは、基本経営戦略であります「豊かで楽しい食生活提案型スーパーマーケット」の更なる充実を図るため、平成24年4月1日から平成27年3月31日を計画期間とする第7次中期経営計画(以下、「第7次中計」という。)を策定いたしました。第7次中計では、「チェーンとして明らかに差をつける」をメインテーマに掲げ、「ミールソリューションの充実」と価格コンシャスの強化」による、商圏内のシェア率アップに取組んでおります。
・当連結会計年度につきましては、第7次中計の初年度として、「チェーンとして明らかに差をつける」ための基礎固めの年であり、インフラや仕組みの整備などを重点的に進めてまいりました。具体的には、FSP(フリークエントショッパーズプログラム)導入に伴う組織体制・システムの整備、「価格コンシャスの強化」を実現するためのEDLP(常時低価格販売)導入等に注力いたしました。
・昨年1月よりスタートいたしましたFSPにつきましては、導入から1年が経過し、ヤオコーカード会員数も3月末現在で126万人に達しました。ヤオコーカードの利用が多いお客さまほどお得な「買うほどプラス」、グロッサリー部門を中心とする商品を対象とした「くらし応援ポイント」など各種施策を展開した結果、お客さまの支持が確実に高まり、買上点数や売上の増加に大きく貢献いたしました。
・お客さまの節約志向・低価格志向が強まるなか、今年1月には、全店舗にEDLPを導入いたしました。EDLP導入により、日々のお買い物のなかで、お客さまが「安さ」や「値頃」(ねごろ)を実感していただける店・売場づくりを実現すべく努めてまいりました。
・三味は、平成27年4月1日付で当社への吸収合併を予定しており、今まで以上に、デリカ部門と生鮮部門等との連携強化を図っていく予定です。
・店舗作業の標準化を推進するとともに、自動発注システムやLSP(作業割当システム)の導入により、生産性向上に取組みました。また、前期に続き、全社一丸となって、電力使用量の抑制による電気代の削減に努め、LED等の節電投資も継続的に実施いたしました。
・昨年11月に三郷中央店(埼玉県三郷市)、今年1月に小平回田店(東京都小平市)、市川新田店(千葉県市川市)、2月に相模原鹿沼台店(神奈川県相模原市)、3月に新座栗原店(埼玉県新座市)の5店舗を開設いたしました。また、高麗川店の全面建替、浦和大久保店、新白岡店等の大型改装を含め、既存店7店舗の改装を行ないました。 平成25年3月末現在の店舗数は、埼玉県74店舗、千葉県18店舗、群馬県12店舗、茨城県7店舗、東京都5店舗、栃木県5店舗、神奈川県2店舗の計123店舗となっております。
・自社開発の大型旗艦店として、MDの大幅刷新を図った川越的場店につきましては、当初想定以上の売上・利益を上げることができました。川越的場店における成果を、今後の新店開発・既存店の改装に活用してまいります。
次期の見通し:
・次期は、第7次中計の2年目となり、過去最大の新規出店数を予定しております。また、消費税の増税を控え、電気料金の値上げなど大変厳しい事業環境が予想されます。このような事業環境のもと、当社グループは、以下の項目を最重点テーマに掲げ、各種施策に取組んでまいります。
・イ: ヤングファミリー層(子育て世代)の支持獲得:頻度品等での安さの打ち出し強化、新PB政策等による「価格コンシャス強化」 、ロ:商品開発・育成の強化 :産地の開拓・開発、物流改善、開発体制の見直し、ハ:「筋肉質な」企業体質の実現 :標準化による生産性向上、経費削減への取組み
・「ミールソリューションの充実」に加え、「価格コンシャスの強化」により、お客さまから「ヤオコーはお得」と実感していただける店・売場づくりに注力してまいります。また、集客の核となる名物商品の開発など商品開発・育成の取組みを強化する一方、生産性向上や経費の見直し等にも取組んでまいります。
代表取締役社長の異動(社長交代)に関するお知らせ:
http://contents.xj-storage.jp/contents/82790/T/PDF-GENERAL/140120130114063011.pdf
・日経新聞:5/31
・37歳、川野澄人氏社長に、事業承継も用意周到、6年かけ帝王教育
ヤオコーの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8279.T
PI研コメント:
・ヤオコーが2013年本決算を、5/9、公表しました。結果は24期連続増収増益、好決算です。やや気になるのは、経営環境の激化に伴い、原価が上昇しており、経費の削減でカバーできず、商品売買から得られる利益、マーチャンダイジング力が減少したことです。結果、営業利益も率で減少、売上高で補い、増益を達成したことです。それだけ、競合店の競争が厳しい状況にあるといえます。このような状況の中で、ヤオコーは大きく2つの方針を打ち出しています。FSPとEDLPです。一見すると矛盾する政策ですが、「チェーンとして明らかに差をつける」ためには双方を同時にすすめることが必須との経営判断であるといえます。FSPは導入1年、着々と成果が出ているとのことで、すでに「ヤオコーカード会員数も3月末現在で126万人に達し、・・」、100万人突破です。EDLPも、「全店舗にEDLPを導入、・・」とのことで、いよいよ、全店での導入となりました。ヤオコーでも39円の豆腐が登場です。来期、ヤオコーは「次期は、第7次中計の2年目となり、過去最大の新規出店数を予定しており、・・」とのことで、成長戦略に大きくシフトします。キャッシュフローも今期、新規出店関連へ100億円以上の投資をしています。新社長、川野澄人氏のもと、新生ヤオコーがどのような成長戦略を打ち出すか、注目です。
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