カスミ、2014年第1四半期、減収減益、厳しいスタート!
カスミ、2014年2月期、第1四半期決算、減収減益、7/1!
・http://www.kasumi.co.jp/
・http://www.kasumi.co.jp/invest/pdf/kesantanshin/26-2dai1shihanki.pdf
P/L関連:
・売上高 541.59億円(△0.5%)、営業利益 11.35億円(△29.2%)、経常利益 12.52億円(△27.4%)、当期純利益 7.31 億円(△15.8%)
・原価 74.49%(昨年73.83%):+0.66、売上総利益 25.51%(昨年26.17%):-0.66
・経費 27.36%(昨年26.81%):+0.55
・マーチャンダイジング力:-1.85%(昨年-0.64%):-1.21
・その他営業収入:3.95%(昨年3.59%):+0.36
・営業利益 2.10%(昨年 2.95%):-0.85
B/S関連:
・自己資本比率 53.5%(昨年54.6%)
・現金及び預金 133.66億円(総資産比16.01%)
・商品 47.20億円(総資産比5.65%)
・買掛金 186.94億円(総資産比22.40%)
・有利子負債 21.65億円(総資産比2.59%)
カスミのコメント:
・当社グループは、お客様の声に真摯に耳を傾け、誠意ある対話と交流を通して地域の皆さまに「いいね!」と共感していただける店舗づくりを目指すソーシャルシフトの経営」に基づく取り組みを推進しております。
営業面では、お客様の変化に対応するために商品力の強化を推進し、野菜と惣菜部門を中心に産地開発や商品開発の強化に取り組みました。また、地場産品の積極的な販売にも努め、メロンの生産量が日本一である茨城県で品種開発した「イバラキングメロン」の産地直送の取り組みなどを行いました。
・さらに、毎日のお買い物にご不便を感じているお客様に対する取組みとして、「移動スーパー」の運営を茨城県つくば市及び取手市の2市にて開始いたしました。
・出店につきましては、3月に匝瑳店(千葉県匝瑳市)を開店しました。また、ミーモ店を閉鎖し総店舗数は当第1四半期連結会計期間末現在146店舗となりました。
カスミ、ソーシャルシフト:
・【ソーシャルシフト事例】明日から、君たちの上司は経営哲学だ 〜 カスミ・インサイド・ストーリー
・http://media.looops.net/saito/2013/04/01/kasumi_inside_story/
・「当初、大半の店長はソーシャルシフトに無関心で、勉強会でもその表情はお地蔵さんのようでした。その光景は、社員満足度調査で寄せられた『命令に従うばかりでお客様や自分たちの声が届きにくい』『我が子に入社を勧めたい会社ではない』といった意見を裏づけるものでした」。カスミ社のソーシャルシフト専属部門の責任者である高橋氏は、この一年の苦労をこう語った。ソーシャルシフトの目指すものは、透明性の時代にふさわしい「社員にも顧客にも愛される会社」にカスミを変革すること。そのために「経営理念に基づいて、社員が自律的に行動できる組織」にすること。それによって100年続くカスミの礎を築くことだ。しかしながら、そんな経営改革に対する現場の反応は冷めたものだった。
ソーシャルシフトを実践するモデル店舗:
・2013年3月、同社が展開する約150店舗のスーパーの中で、10店舗が「ソーシャルシフト・モデル店舗」としてスタートした。 モデル店舗の選定にあたっては、藤田社長からの問いかけに対して「店内での話し合いをもとに店長が立候補する」というカタチをとった。自主性、内発的な動機づけを重んじたからだ。この選定においても大変印象的なことがあった。店舗を管理する立場だった一人の販売部長が、降格をしてでもモデル店舗の店長をしたいと申し出たことだ。お客さまに「カスミは私のお店」と感じていただきたい。そして社員が仕事に行くのが楽しくなるようなお店にしたい。そんな思いが販売部長を動かしたのだ。
カスミの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8196.T
PI研コメント:
・カスミが2014年2月、第1四半期決算を7/1、公表しました。結果は減収減益と厳しいスタートといえます。特に、原価、経費ともに上昇しており、ダブルで利益を圧迫、結果、マーチャンダイジング力のマイナス幅が広がり、その他営業収入のプラスでもカバーできなかったといえます。原価0.66ポイント、経費0.55ポイントの上昇と、双方大きく上昇していますので、今後、両面からの経営改善が課題といえます。カスミは現在、食品スーパー業界注目のソーシャルシフトに取り組んでおり、その成果が待たれるところです。現在、まだ、「約150店舗のスーパーの中で、10店舗が「ソーシャルシフト・モデル店舗」としてスタート、・・」とのことですので、約7%弱の店舗です。この10店舗のモデル店がどのような数値となっているか、気になるところですが、全体に影響を与えるには、半数以上がソーシャルシフトすることが課題といえ、今後、カスミのソーシャルシフトが加速するのか、それともこの10店舗でじっくり取り組むのか、その行くへに注目です。ソーシャルシフトは見方を変えれば、O2O(Online 2 Offline) ですので、ソーシャル+iD-POS分析が課題といえます。ヤオコーのような顧客カードを活用したMD改革の流れがカスミには見えないので、そこが気になるところです。
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facebookに連載小説!「おむつとビールは誰にある? 」をスタート、85人!
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