ヤオコー、東大和店、順調なスタート!
ヤオコー東大和店の現況、6/25新規出店!
・2014年3月期、中間決算:11/5
・http://contents.xj-storage.jp/contents/82790/T/PDF-GENERAL/140120131024043441.pdf
・大型旗艦店であります、東大和店は当初想定どおりの売上を確保することが出来ました。同店の開店に合わせ、全社一丸となって新規の商品開発を進めてきましたが、その成果につきましては、今後の新店開発・既存店改装に活用してまいります。
・(PI研解説)
・初年度売上高予定30億円ですので、1日約800万円強となります。客単価を約2,000と想定すると、1日4,000人強の客数となり、通常の食品スーパーのほぼ2倍の規模となります。
店舗概要:
・店舗名称:ヤオコー東大和(ひがしやまと)店
・開店日:平成25年6月25日(水)
・店舗面積:818坪(ヤオコー)
・年間売上:初年度30億円(予定)
・テナント:18店舗
・ユニクロ、サンドラック、ニトリデコホーム、サンマルクカフェ、カルディコーヒーファーム、クリーニックアニカ、ABCマート、ブックスクウェア、サイゼリア、東大和てらだ歯科、・・
・商圏:
・出店地は、西武拝島線東大和駅から約1km、多摩モノレール桜街道駅から約0.8kmに位置し、都心からは35km圏内の通勤時間も1時間圏内の住宅都市です。周辺は国道5号線(新青梅街道)や県道43号線(芋窪海道)が走り、出店地前には小平市、東大和市、武蔵村山市を東西に結ぶ桜街道が走っています。夕方は多少渋滞も見られますが交通の便は良く、周辺はアップダウンが少なく、徒歩や自転車利用も容易な地域です。大規模lな都営住宅も多く、近年建て替えが進み、現在も人口増加傾向にあります。
・(PI研解説)
・ヤオコー東大和店はテナント18店舗を要するNSC(近隣型SC)です。道路を挟み、GMSのイトーヨーカ堂があり、対GMSを意識した食品スーパーの新業態といえます。食品の強さだけで補えない面を専門店を集結することによってGMSの平均的な品揃えに対抗しようという、食品スーパーが産み出した戦略業態といえます。ヤオコーのNSCの特徴は衣料、住関連に加え、食品スーパーと相性の良い本屋が入ることです。また、ここ最近では歯科等医療関係も加わり、医療モール化も進みつつあり、まさに、近隣からの来店頻度の促進を促す業態へと進化しつつあります。
商品政策:
・生鮮:
・精肉は、店舗名物メニューの挽肉(餃子)、しゃぶしゃぶを中心に、北海道産牛ローストビーフや鹿児島県産桜島優泉豚の手づくりハム、ベーコンなど、また朝引き鶏取組みやイベリコ豚、ヤオコー岩手県産単角和牛などの取組をいたします。
・鮮魚では、えびや産直干物などを中心に、旬の商品を値頃でご提案する近海魚、ごちそうから、丼、おつまみまで対応できるマグロの取組み、また今朝水揚げ近海魚を使った寿司など新たにデリカ部門と部門横断の取組みをいたします。
・青果では、トマトやカットフルーツなどを中心に地元産直野菜、簡便野菜、ドライフルーツなど、またベーカーリーや惣菜と連動した取組みをいたします。
・デリカ:
・惣菜は、米飯、おかずバイキング(お好み弁当)、魚惣菜、豆腐・魚素材を使ったレンジアップ商品、デコレーションポテトサラダなどの取組みをいたします。
・寿司は、鮮魚部門と連動した鮮魚寿司を中心に、巻物、ちらし、おにぎり、いなりなどの取組みをいたします。
・ベーカーリーは、あんぱん、クリームパンを名物商品として育成すると共に、フランスパン、サンドイッチ、ピザなどの品揃えをいたします。
「味」「鮮度」「品質」の絶対の追求と地域の名物コーナーとしてご支持いただける売場を目指します。
・グロサリー:
・日配は、サラダ、煮物、煮魚などの和惣菜、PB個食冷凍食品を中心に、店舗名物メニューの餃子、生菓子、ナチュラルチーズ、拘り豆腐などの取組みや、サブカテゴリーとしてサラダ漬物や練物などの品揃えをいたします。
ドライ食品では、輸入菓子やハーブティー・リーフティー、手作り和菓子材料、エスニック・韓国食品の品揃えを強化し、健康・美容を意識した「JA秋田ふるさとあきたこまち玄米」や雑穀・発芽玄米等および通常より小量目の1kgの品揃えをいたします。
・(PI研解説)
・ヤオコーの商品戦略の特徴は面と面の融合にあり、部門間の垣根をとっぱらった試みに挑戦しているところにあります。その中心が惣菜にあるといえ、店頭に惣菜を配置するレイアウトはまさにヤオコー独特の商品戦略を実現するためのものといえます。ここ最近ではクッキングサポートが、さらにこの融合を促し、オーケストラの指揮者のような役割を果たしはじめているといえます。
・特に、東大和店では惣菜とインストアベイカリー、果物との融合が図られ、新商品が次々に開発されています。また、惣菜と青果、惣菜と鮮魚、惣菜と精肉のコラボレーションは食の可能性、食品スーパーの本来あるべき姿、素材と加工の融合を産み出しており、これに加工食品のクロスMDが加わり、新たなマーチャンダイジングの挑戦が見られます。
PI研コメント:
・ヤオコーの大型旗艦店舗、6/25にオープンした年商30億円を目指すヤオコー東大和店を見てきました。オープンから約5ケ月後ですが、ヤオコー自身も、この中間決算で「東大和店は当初想定どおりの売上を確保、・・」とのことですので、良いスタートがきれたとのことです。道路向かいにGMSのイトーヨーカ堂の大型店があり、本来はGMSの立地といえますが、もともとがダイエーの跡地ですので、ヤオコーとして新たな挑戦といえます。テナント18店舗を要するNSC(近隣型SC)での出店ですので、GMS対NSC、顧客がどちらを選択するか、今後、激しい競争がここで繰り広げられることになるといえます。ヤオコーの食品も対GMS対策が徹底しているという、特に生鮮、惣菜ではイトーヨーカ堂の食品売場を圧倒しているといえます。平均的な顧客層を狙うのではなく、あらゆる顧客層への対応がヤオコーでは意識的に図られているといえ、カテゴリー当たりの顧客対応のアイテム分割が過剰なほど見られます。恐らく、この店舗が食品スーパー最大の品揃えが可能な商圏立地ですので、あえて挑戦している面もあると思いますが、見ていて楽しいです。今後、ここが新商品、新たな販売方法を次々に産み出し、ヤオコー全店の商品力、そして、販売力強化につながってゆくのではと思います。食品スーパーのみらいを感じられる店舗といえます。
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