リフト値、食品商業2月号、ヤオコー東大和店を診断!
食品商業2月号、ヤオコーの商売上手を科学する!
・東大和店の強さの秘密をデータで検証:データコム、清原和明氏
・http://shogyokai.net/syokuhin/syo_top.html
・2013年度最大の注目店舗のひとつであるヤオコー東大和店。200を超える新商品の投入や惣菜デリと青果を一体化した売場レイアウトなどに何かと注目が集まっている。本誌では、一般食品を中心に独自の関連販売やデータに基づく関連商品の集約状況等について、その実力を検証してみた。その際、その取り組みの妥当性を、できる限り顧客データを使って裏付ける試みを併せて行った。食生活提案型スーパーマーケット・ヤオコーの実力検証のレポートである。
・リフト値:関連商品の傾向を表した比率で、その値が高いほど同時購買する確率が高いことを示している。
見出し1:関連販売の妙と集約展開の徹底
・①ひき肉売場の栄えあるセンターはギョウーザの皮!
・図表①:ギョウーの皮、ひき肉との同時購買(リフト値上位商品)
→ギョーザの皮:186.21、161.76、159.15、ひき肉:33.01、29.32、26.43
・図表②:ファミリー支持、およびシニア支持商品(売数降順)
・②今までなかった?手作り和菓子コーナー化
・図表③:洋風スイーツと和菓子の年代別支持
・③お好み焼き・たこ焼きの関連商品の集約に驚がく
・図表④:鮮魚タコとの同時購買リフト値上位商品
→79.2、77.1、70.3
・④そばに辛味大根は一部のお客だけの通な食べ方か?
・図表⑤:辛味大根、大根との同時購買
→辛味大根:37.17、29.05、27.38、大根:14.26、14.05、13.92
・⑤和牛ステーキ売場で刻みわさびを渋く提案
・図表⑥:刻みわさびとの同時購買商品、精肉部門リフト値上位商品
→7.45、6.53、6.44
・⑥手作りパン関連で36種類!ゴンドラ2本に圧巻の展開
・⑦パン・バゲット売場に高質なオリーブオイルを関連販売
・図表⑦:こだわりエクストラバージンオイルとの同時購買商品、リフト値上位商品
→927.3、119.2、114.0
見出し2:顧客視点・顧客志向の売場づくり
・⑧小は大を兼ねる!小容量のかんずりも品揃え
・図表⑧:かんずり57gの購買頻度
・⑨「豆腐百珍」ならぬ品揃えの幅の広さに驚く豆腐売場
・図表⑨:絹豆腐2個パック、木綿豆腐2個パック、塩豆腐1丁
見出し3:足すではなく引くに敢えて挑戦!
・⑩カップみそ汁・カップ麺を関連販売しない惣菜売場
・図表⑪惣菜弁当の同時購買商品リフト値ベスト50の内訳
→10時から14時、16時から20時
・見出し4:必見!一般食品の新たな試み
・⑪7連のディスペンサー設置!コーヒーへのこだわり
・⑫サラダ=ディップソース、初のコーナー化で食の提案
・⑬今日は肉料理に決めた!ソースの品揃えの充実度
・⑭缶つまは缶詰めとして捉えず?酒売場でのコーナー化
PI研コメント:
・食品商業、2014年2月号、最新号でリフト値を活用したヤオコー東大和店の売場検証の記事です。リフト値はliftの略であり、持ち上げるという意味が込められています。通常のPOS分析で可能なレシート分析でのリフト値とiD付POS分析でなけばできないリフト値がありますが、ここでは通常のPOS分析で可能な同時リフト値をもとに記事が構成されています。リフトですから、一方の商品の顧客が他方の商品の顧客を持ち上げるという意味ですが、実は、リフト値は同値であり、逆も同じリフト値となります。すなわち、商品は顧客によってもちつ、もたれつの関係にあり、顧客という視点にたつと理解しやすいと思います。また、リフト値には同時と期間があり、同時リフト値は期間リフト値の中のほんの一瞬の関係の中にあり、顧客視点から見た場合は、顧客の期間をもとに同時を見て、さらに、レシートを睨むというのが理想的なリフト値の使い方といえます。今回は、そのリフト値の中でレシートの同時に絞った検証ですが、その意味で食品商業がiD付POS分析に一歩踏み込んだ興味深い記事といえます。また、ここではリフト値以外にもデータコムの清原氏が独自に開発した年代別51分類分析も披露されており、ヤオコー、東大和店の売場が様々な視点で検証され、興味深い記事となっています。今後、検証はPOS分析の売れた売れないから、iD付POS分析での顧客視点が組み込まれた検証へと移ってゆくのではないかと思います。
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*~WE'RE A CUSTOMER SCIENCE COMPANY~
2013年度版、食品スーパー・ドラックストア財務3表連環分析、vol1、リリース!
*食品スーパー・ドラックストア、全上場企業約100社のP/L、CF、BSを連環分析!
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