マルエツ、第3四半期、増収減益、Tポイント浸透!
マルエツ、2014年2月、第3四半期決算、増収減益、1/10
・http://www.maruetsu.co.jp/
・http://www.maruetsu.co.jp/corporate/ir/pdf/tansin_140110.pdf
P/L関連:
・営業収益 2,426.99 億円( 3.1%)、営業利益 13.34 億円( △8.3%)、経常利益 15.94億円( 41.4%)、当期純利益9.59億円(125.2%)
・原価 70.61%(昨年 69.69%):+0.92、売上総利益 29.39%(昨年 30.31%):-0.92
・経費 30.92%(昨年 31.90%):-0.98
・マーチャンダイジング力-1.53%(昨年-1.59%):+0.06
・その他営業収入2.10%(昨年2.23%):-0.13
・営業利益 0.57%(昨年 0.64%):-0.07
B/S関連:
・自己資本比率 46.2%(昨年 46.4%)
・現金及び預金 148.21億円(総資産比 10.95%)
・商品及び製品 93.24億円(総資産比 6.89%)
・買掛金 201.60億円(総資産比 14.89%)
・有利子負債 299.94億円(総資産比 22.16%)
マルエツのコメント:
・小売事業につきましては、「生き残りをかけた『戦い』の年」を基本テーマに、「競争優位性の確立」「腰の低い経営体質の実現」「マネジメント力の強化」に取り組みました。
・「競争優位性の確立」につきましては、お一人でも気軽に楽しめるレンジアップの「簡単鍋」や「優夢」を使用した「maruetsu365」のレトルトのビーフシチュー等、即食性・簡便性の高い商品、お客様の潜在ニーズに対応する商品等の開発に努めました。
・「Tポイントサービス」を活用した販促施策の一環として、特定商品にポイントを付与する「商品ボーナスポイント」や、お客様が貯めたTポイント475ポイントを500円のお買物券と交換する「475ポイント交換企画」を開始しました。また、利用履歴のないお客様の来店促進のため、加盟各社において当社で使用できるクーポン発券を行いました。
・「腰の低い経営体質の実現」につきましては、自社の精肉・鮮魚の加工センターの活用をさらに進めることで、店舗作業の軽減と人的生産性の改善に取り組みました。さらに、小型店につきましては、一部店舗業務の本部への移管や社員のパートナーへの代替化を図り、店が商売に専念できる環境整備とローコストなマネジメント体制の構築を進めています。
・「マネジメント力の強化」につきましては、店舗エリア編成を店舗規模タイプ別に見直すとともに、本部機能の拡充と実務教育機能を強化することで店舗現場力の向上を図っています。
・新店は、マルエツ屋号店舗として東京都に亀有店、神奈川県に長津田駅前店、武蔵小杉駅前店、平二丁目店、戸塚大坂下店を、マルエツ プチ屋号店舗として東京都に駒込中里一丁目店の合計6店舗を新設しました。また、建物老朽化による建て直しのため、神奈川県の平間店、長津田店、埼玉県の大宮店を、さらに、経営資源の効率化を図るため、東京都の西早稲田駅前店、神奈川県の富岡東店、伊勢原店、埼玉県の幸手店を閉鎖しました。その結果、当第3四半期連結会計期間末の店舗数は269店舗となりました。また、既存店の活性化を図るための改装を5店舗で実施しました。
・中国事業につきましては、9月30日に1号店としてリンコス無錫蘇寧プラザ店を江蘇省無錫市の「蘇寧プラザ」内にオープンするとともに、2号店の開設準備を進めています。
マルエツの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8178.T
PI研コメント:
・マルエツが1/10、2014年2月期、第3四半期決算を公表しました。結果は増収減益、特に、原価が上昇しており、これを経費の削減でカバーできなかったことが要因です。それにしても、マルエツの経費比率は削減したとはいえ、30.92%ですので、食品スーパー上場企業の平均約25%と比べると5ポイント高く、結果、商品売買から得られる利益、マーチャンダイジング力はマイナスとなり、収益構造が厳しい状況にあります。結果、その他営業収入でカバーせざるをえず、営業利益 は0.57%と厳しい状況です。マルエツはその大半が首都圏での出店ですので、経費比率は高めとなる経営環境ですが、これを下げるにはオオゼキ、オーケーのように坪効率の極限化をめざすか、まいばすけっとのような徹底的なコスト削減をめざすしかないといえ、今後、どのように経費比率を引き下げてゆくのか、気になるところです。一方、売上げの方は堅調であり、今期は「新店は、マルエツ屋号店舗として東京都に亀有店、神奈川県に長津田駅前店、武蔵小杉駅前店、平二丁目店、戸塚大坂下店を、マルエツ プチ屋号店舗として東京都に駒込中里一丁目店の合計6店舗を新設、・・」とのことで、新店による貢献が大きいといえます。さらに、ここへ来て、Tポイントの活用が寄与しはじめたといえ、「特定商品にポイントを付与する「商品ボーナスポイント」」や「利用履歴のないお客様の来店促進のため、加盟各社において当社で使用できるクーポン発券、・・」など、リピータへの対応や新規顧客獲得への活用がはじまっており、これらの施策も売上げへ寄与したと思われます。マルエツ、本決算まで残りわずかですが、減益から増益へ転じられるか、今後どのような施策を打ち出すか注目です。
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