オークワ、2014年2月、厳しい本決算、業務改革本格化!
オークワ、2014年2月、本決算、減収減益、3/28!
・http://www.okuwa.net/
・http://www.okuwa.net/ir/pdf/2014pdf/26-2-kessantansin4.pdf
CF関連:キャッシュの配分
・営業活動によるキャッシュ・フロー:94.79億円(昨年 89.81億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△72.49億円(76.47%:昨年△50.81億円)
→固定資産の取得による支出 △86.26億円(昨年△48.47億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△34.08億円(昨年 △36.37億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△11.77億円 (昨年 2.62億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積
・自己資本比率 57.3%(昨年 57.6%)
・現金及び預金 112.72億円(総資産比 8.19%)
・商品及び製品 91.50億円(総資産比 6.65%)
・有利子負債 227.46億円(総資産対比 16.53%)
・支払手形及び買掛金 138.51億円(総資産比 10.07%)
P/L関連:キャッシュの創出
・売上高 2,905.90億円(△2.4%)、営業利益 34.84億円(△31.6%)、経常利益 39.23億円(△29.2%)、当期純利益 △4.29億円
・原価 74.77%(昨年 74.67):+0.10、売上総利益 25.23%(昨年 25.33%):-0.10
・経費 27.26%(昨年 26.89%):+0.37
→人件費:10.97%(昨年10.89%):+0.08
・マーチャンダイジング力:-2.03%(昨年-1.56%):-0.47
・営業収入:3.27%(昨年3.33%):-0.06
→不動産賃貸収入:1.39%(昨年1.42%):-0.03
→その他の営業収入:1.88%(57.49%:昨年1.91%):-0.03
・営業利益:1.24%(昨年 1.77%):-0.53
オークワのコメント:
・小売業界におきましては、電力料金の値上げ、消費者の節約志向や低価格化、さらに企業間の価格競争が増すなど、非常に厳しい経営環境が続きました。
・スーパーマーケット事業を展開する(株)オークワは、『お客様第一主義、商品改廃のスピードアップ、業務改革の断行で、成長発展に全力を尽くそう』をスローガンに掲げ、業務を進めてまいりました。業務改革につきましては、業務改革室主導により、モデル店舗を中心に全社ベースで業務の見直しを行っております。
・お客様の節約志向にお応えするため、低価格・良品質商品として開発している「くらしモア」商品をはじめとするプライベートブランド商品および自社食品工場商品の販売拡大に引き続き取り組みました。
・また、IT戦略を引き続き進め、セルフレジは75店舗・452台に拡大いたしました。ネットスーパーは期末で18店舗、県下全域への配達サービスは和歌山、奈良、三重、愛知、岐阜の5県に対応しております。
・環境活動におきましては、LED照明への入替、社有車のハイブリッド化の推進、古紙回収などを行うエコ広場を14店舗に拡大、また、行政と協定を結びレジ袋の有料化を75店舗で実施し、さらに2店舗で太陽光発電を開始しております。
・期中の新規出店につきましては、兵庫県下にSSM業態の「三田店」と奈良県下にスーパーセンター業態の「生駒上町店」の2店舗を新設し、また、愛知県下の西尾店と和歌山県下の屋形店は店舗を建て替えた一方で、経営効率化のため4店舗を閉鎖いたしました。これにより、期末店舗数は171店舗となりました。また、東海エリアにおける物流機能の向上と物流コストの削減、店舗ローコスト運営の支援を目的として愛知県下に「東海食品センター」を新設いたしました。
業態別の販売状況では、豊富な品揃えと低価格を実現したスーパーセンター業態は消費者ニーズにマッチし順調に推移いたしましたが、その他の業態は消費者の節約志向の高まりや小売業の低価格競争が激化した影響を受け、前期を下回りました。これにより、既存店の直営売上高は前期比96.4%となりました。
・連結子会社で食品スーパーを展開する(株)ヒラマツは、店舗閉鎖に伴う減損により、当期純損失を計上いたしましたが、経常利益は増益となりました。以上により、スーパーマーケット事業の店舗数は、連結子会社の(株)ヒラマツの7店舗を含め、合計178店舗となりました。
オークワの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8217.T
PI研コメント:
・オークワが3/28、2014年2月期の本決算を公表しました。減収減益、当期純利益は赤字の厳しい決算となりました。オークワは現在、業務改革室を中心に「業務改革につきましては、業務改革室主導により、モデル店舗を中心に全社ベースで業務の見直しを行っており、・・」と、業務改革を断行中ですが、今期決算を見る限りでは、まだその成果は明確ではなく、「非常に厳しい経営環境」の中にあるといえます。特に、原価と経費との関係で決まる商品売買から得られる利益、マーチャンダイジング力は、原価、経費ともに上昇、ダブルで利益を圧迫し、昨年度のマイナスがさらに悪化、-2.03%とより厳しい数値となりました。これに、不動産収入、物流収入などのその他の営業収入が加わり、結果、営業段階では1.24%の利益となりましたが、厳しい収益構造が依然として続いており、業務改革が一層、本格化されることになると思われます。これを受けて、キャッシュフローですが、依然として、高水準の成長戦略への投資が続いており、好調なスーパーセンターへは、「兵庫県下にSSM業態の「三田店」と奈良県下にスーパーセンター業態の「生駒上町店」の2店舗を新設し、・・」など、キャッシュを配分しています。ただ、「既存店の直営売上高は前期比96.4%」、その他の業態が厳しい状況にあり、ここが今後の業務改革の焦点となるといえます。オークワ、今後、この厳しい経営をどう立て直してゆくのか、本格化する業務改革のゆくへに注目です。
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