アオキスーパー、2014年2月本決算、成長戦略へシフト!
アオキスーパー、2014年2月本決算、キャッシュ減、攻めシフト、4/4!
・http://www.aokisuper.co.jp/index.html
・http://www.aokisuper.co.jp/ir/documents/2014Q4_001.pdf
CF関連:キャッシュの配分
・営業活動によるキャッシュ・フロー:14.33億円(昨年 23.54億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△16.70億円(116.53%:昨年△9.67億円)
→固定資産の取得による支出 △15.40億円(昨年△8.78億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△6.49億円(昨年 △4.50億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△8.86億円 (昨年 9.36億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積
・自己資本比率 61.5%(昨年 60.8%)
・現金及び預金 60.33億円(総資産比 25.32%)
・商品及び製品 12.81億円(総資産比 5.37%)
・有利子負債 0.00億円(総資産対比 0.00%)
・買掛金 51.32億円(総資産比 21.54%)
→ポイント引当金 1.94億円(売上対比0.21%)
P/L関連:キャッシュの創出
・営業収益 961.98億円(4.2%)、営業利益 10.73億円(△28.2%)、経常利益 11.43億円(△27.4%)、当期純利益 52.5億円(△33.3%)
・原価 85.52%(昨年 84.74):+0.78、売上総利益 14.48%(昨年 15.26%):-0.78
・経費 18.05%(昨年 18.02%):+0.03
→ポイント引当金繰入額0.21%(昨年0.17%)
・マーチャンダイジング力:-3.57%(昨年-2.76%):-0.81
・営業収入:4.74%(昨年4.46%):+0.28
→不動産賃貸収入:0.95%(昨年0.97%):-0.02
→その他の営業収入:3.78%(79.74%:昨年3.49%):+0.29
・営業利益:1.17%(昨年 1.70%):-0.53
アオキスーパーのコメント:
・当流通業界におきましては、業種・業態を超えた値下げ等による店舗間競争がさらに激化しており、厳しい経営環境が続いております。
・このような状況におきまして当社は、新設店として2月にニッケタウン稲沢店・6月に大同店・12月に上名古屋店をオープンし、3月にアズパーク店・4月にトップモール稲沢店・7月に木場店をリニューアルオープンいたしました。
・販売促進企画として、ポイントカードの新規会員募集やお買物券プレゼント、お客様を対象とした食品メーカーとの共同企画によるIHクッキング教室(本社ビル3F)の開催を引き続き実施いたしました。また、競合店対策のため、恒例となりました四半期に一度の大感謝祭・週に一度の日曜朝市及び100円均一等の企画を継続実施いたしました。
・次期の見通し:
・当社は引き続き既存店のリニューアルや店舗の大型化と社内業務の標準化を行います。また、新設店につきましては、愛知県に的を絞った出店により、店舗のドミナント化をより一層強化する方針であります。
また、全店舗導入いたしましたポイントカードシステムを活用した精度の高い顧客分析により、競合他社に負けない売場づくりに努めます。
アオキスーパーの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=9977.T
PI研コメント:
・アオキスーパーが2014年2月期の本決算を4/4、公表しました。今期は厳しい決算となり、営業活動によるキャッシュフローが激減、営業利益が△28.2%となったことが大きいといえます。特に、原価の上昇が大きく、利益を圧迫しています。アオキスーパーは食品スーパーの中でも極端に原価が高く、薄利多売、ディスカウント戦略を全面に押し出していますので、原価の上昇は利益に直撃します。原価率85.52%、結果、売上総利益14.48%、通常の食品スーパーではありあえない数値であり、これがアオキスーパーの強さの源泉ともいえます。ただ、これだけ高い原価となると、経費比率も極限まで下げる必要があります。実際、アオキスーパーの経費比率は18.05%であり、食品スーパー業界もで屈指の低さです。ただ、これだけ原価が高いと、この低い経費比率でもカバーできず、結果、差し引き、商品売買から得られる利益、マーチャンダイジング力は、大きくマイナス、これをその他営業収入4.74%でカバーすることになり、厳しい収益構造といえます。通常、このような厳しいキャッシュの中では、成長戦略へのキャッシュの配分を抑制することになりますが、アオキスーパーはあえて、積極投資、営業活動によるキャッシュフローの116.53%の配分、100%を超えています。強気の成長戦略といえ、このような厳しい中、あえて、攻めに転じたといえます。今後、「既存店のリニューアルや店舗の大型化と社内業務の標準化を行います。また、新設店につきましては、愛知県に的を絞った出店により、店舗のドミナント化をより一層強化する方針、・・」とのことで、攻めは続くといえます。アオキスーパーがこれだけ強気の経営戦略を打ち出せる要因ですが、無借金経営、自己資本比率61.5%の高さにあります。今後、この安定した財務基盤をもとに、どこまで成長戦略を推し進めるのか、アオキスーパーの新店に注目です。
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