しまむら、2014年2月、増収減益、厳しい本決算!
しまむら、2014年2月、本決算、増収減益、3/31!
・http://www.shimamura.gr.jp/
・http://www.shimamura.gr.jp/finance/file/61_04_tanshin.pdf
・http://www.shimamura.gr.jp/finance/file/61_04_gaiyou.pdf
CF関連:キャッシュの配分
・営業活動によるキャッシュ・フロー:257.19億円(昨年 334.57億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△174.42億円(67.81%:昨年△314.13 億円)
→固定資産の取得による支出 △92.99 億円(昨年△73.03 億円)
→有価証券の取得による支出△1,330.00億円(昨年 △1,300.00億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△80.34億円(昨年 △91.98億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):3.29億円 (昨年△71.16億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積
・自己資本比率 86.6%(昨年 83.7%)
・現金及び預金 226.97億円(総資産比 7.26%)
・商品及び製品 335.96億円(総資産比 10.79%)
・有利子負債 58.00億円(総資産対比 1.86%)
・買掛金 137.70億円(総資産比 4.42%)
P/L関連:キャッシュの創出
・売上高 5,018.98億円(2.2%)、営業利益 418.68億円(△8.1%)、経常利益 440.16億円(△7.6%)、当期純利益 265.83億円(△3.4%)
・原価 67.69%(昨年 67.27):+0.42、売上総利益 32.31%(昨年 32.73%):-0.42
・経費 24.16%(昨年 23.64%):+0.52
・マーチャンダイジング力:+8.15%(昨年9.09%):-0.94
・営業収入:0.19%(昨年0.20%):-0.01
・営業利益:8.34%(昨年 9.29%):-0.95
しまむらのコメント:
・衣料品の消費に影響を及ぼす天候は、3月早々の気温上昇、6月の空梅雨は好影響であったものの、4月から5 月にかけての異常低温、7月から8月の局地的な集中豪雨、10月の厳しい残暑、11月から12月上旬の暖冬、2月の記録的な積雪など、観測史上初となる異常な天候にみまわれ衣料品業界にとっては対応の難しい一年となりました。
・このような消費環境のもと、当社グループは持続的な成長を目指して“商品力と販売力の格上げ”を当連結会計年度の統一テーマとし、店舗のブランド化に磨きをかけるため、商品力と販売力の進化に注力して業績の向上に努めてまいりました。
・主力のしまむら事業:
・①主生産地の中国での人件費、原材料の高騰と円安によるコスト増への対応が必須の中で、1アイテム当たりの発注増と商談の早期化による生産コストの低減に加え、直接物流の比率を上げることで物流コストを削減するなど、トータルな調達コストの低減を図っております。
・②当連結会計年度は「価格の維持とプライスレンジの拡大」を基本方針とし、低価格商品の品揃えを維持しながら販売単価を引き上げるべく商品価値の向上に努めてまいりました。同時に標準化された店舗を、立地特性に合わせヤング型・ミセス型・標準型に分類し、その特性に応じた品揃えを増やすことで販売力の底上げを図る一方で、寝具・インテリア売場と靴・服飾雑貨売場においては陳列器具の高さを変更して売場の陳列量を増やすなど、既存店の売上増に努めております。
・③既存店の活性化策として店舗の改装にも積極的に取り組み、照明のLED化、空調設備及び内装の一新、トイレの増設など、お客様の買物環境を改善して店舗のブランド化を進めると同時に、電気使用量を低減した省エネ対応型店舗により高騰する光熱費の節減にも取り組んでおります。
・④当連結会計年度は26店舗を開設し、1店舗を閉店しました。この内17店舗が東京・神奈川・大阪・愛知・福岡などの都市部への出店で、引き続き都市部への店舗開発に力を入れております。さらに既存1店舗の建替えと17店舗で大規模な改装、49店舗で省エネ対応型の改装を実施した結果、しまむら事業の店舗数は1,299店舗となり、売上高は前年同期比1.8%増の4,070億29百万円となりました。
・会社の対処すべき課題:
・本来ドメスティックと言われた小売業界でも、世界を股にかけた大企業の出現により市場はグローバル化しつつあります。当社の主力事業であるファッションセンターしまむらは世界的に見ても衣料品のみを扱う事業としては、5万を超えて極めて多くのアイテムを取扱い、かつ、1店舗当たりの商圏を8,000世帯程度の小商圏で近距離に店舗をドミナント展開するという特異の事業を展開しております。現在このために必須の精度の高い商品管理技術や店舗運営力等を背景に店舗数は日本全域で1,299店舗となりました。また、その他の事業のアベイル、バースデイ、シャンブル、ディバロ、子会社の思夢樂、飾夢楽を加えたグループ全体では1,800店舗を超えた強力な事業展開を進めています。チェーンストアは店舗数が大幅に増加するごとに仕組みが異なります。当社は今後とも店舗数の増加に対応する効率的な仕組みを構築し続けて、経営資源の重点的かつ効率的な投入を進めていく所存です。
しまむらの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8227.T
PI研コメント:
・しまむらが、3/31、2014年2月期の本決算を公表しました。結果は、増収減益、厳しい決算となりました。特に、利益が原価、経費上昇、その他営業収入減とトリプルで圧迫し、大きく減益という結果です。ただ、キャッシュフローの投資活動は昨年以上に出店にかかわる有形固定資産へ投資しており、積極的な成長戦略を打ち出しています。しまむらは、「有価証券の取得による支出△1,330.00億円」と、異常な有価証券関連等の投資があるため、全体の投資活動によるキャッシュフローは△174.42億円、営業活動によるキャッシュフローも257.19億円であり、いかに、巨額な有価証券の投資であるがわかります。ただ、これを支える財務基盤は、自己資本比率が 86.6%と、小売業界では極限に近い超安定した数値であり、これが積極的な投資活動を支えているといえます。しまむらは、自らビジネスモデルを「衣料品のみを扱う事業としては、5万を超えて極めて多くのアイテムを取扱い、かつ、1店舗当たりの商圏を8,000世帯程度の小商圏で近距離に店舗をドミナント展開するという特異の事業を展開、・・」と規定しており、これが全国津々浦々まで店舗展開できる要因であるといえ、成長戦略が最大の経営課題といえます。ここ最近では、様々な業態開発にも積極的であり、今後、この厳しい経営環境の中でも、安定した財務基盤をもとに、いかに成長戦略を打ち出してゆくのか、今後の展開に注目です。
新連載!まぐまぐプレミアム!(有料):ケーススタディ:ダンハンビー(dunnhumby)
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2013年度版、食品スーパー・ドラックストア財務3表連環分析、vol1、リリース!
*食品スーパー・ドラックストア、全上場企業約100社のP/L、CF、BSを連環分析!
週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ! 、資料集
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