松井証券、2014年3月決算、増収増益、信用効果!
松井証券、2014年3月本決算、増収増益、4/25!
・http://www.matsui.co.jp/
・http://www.matsui.co.jp/ir/pdf/2014_4.pdf
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:△180.60億円(昨年 △747.75 億円)
→信用取引資産及び信用取引負債の増減額:△452.39億円(昨年△1,173.75 億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△11.42億円(昨年△1,173.75 億円)
→無形固定資産の取得による支出:△9.40億円(昨年△8.52億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:259.10億円(昨年 771.02 億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):67.09億円 (昨年 15.37億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積
・自己資本比率 12.4%(昨年 13.2%)
・現金及び預金 121.66億円(総資産比 1.76%)
・預託金 3,418.12億円(総資産比 49.65%)
・信用取引貸付金 2,793.53億円(総資産対比 40.58%)
・有利子負債 1,762.50億円(総資産対比 25.60%)
・顧客からの預り金 1,738.74億円(総資産対比25.25%)
・受入保証金 1,766.19億円(総資産対比25.65%)
P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益 398.83億円( 91.8%)、営業利益 270.90億円(165.7%)、経常利益 271.75億円(165.2%)、当期純利益 163.00億円(153.6%)
→受入手数料 273.49億円(対営業収益比68.57%)
→金融収益 125.19億円(対営業収益比31.38%)
・純営業収益 398.83億円(昨年 207.99億円)
・金融費用 11.45億円(対営業収益比2.87%)
・経費 30.06%(昨年 48.80%):-18.74
・営業利益 69.94%(昨年51.20%):+18.74%
松井証券のコメント:
・二市場(東京、名古屋の各証券取引所)合計の株式売買代金は、前期と比較して大きく伸び、87%増加しました。当社の主たる顧客層である個人投資家についても、日本株に対する投資センチメントが大幅に向上し、株価上昇に伴い投資余力が増大したこと、さらに、昨年1月より信用取引の規制緩和が行われたことにより、取引が大きく拡大しました。その結果、市場全体の個人株式委託売買代金は、前期と比較して140%増加しました。なお、市場に占める個人株式委託売買代金の割合も、前期の21%から27%に上昇しております。
・当社は、信用取引の規制緩和に合わせて導入したデイトレード限定の信用取引「一日信用取引」について、発注機能の強化や、銘柄情報の拡充、スマートフォン対応を開始する他、貸付株式の調達が困難なため、通常では売建の取扱いがない銘柄の売建を可能にしたプレミアム空売りサービスを導入する等、利便性の向上に努めました。当社の株式委託売買代金については、個人全体の売買が大きく伸びたことに加え、一日信用取引が牽引したこともあり、前期と比較して212%増加しました。
・会社の経営の基本方針:
・当社は、「顧客中心主義」の経営理念に基づき、個人投資家にとって最高の取引環境を提供することを経営の基本方針としており、イノベーティブ(革新的)なサービスを他社に先駆けて提供していくことで、この方針を実現していきます。具体的には、証券業界で横並びであった株式の保護預かり料の無料化を手数料の完全自由化(平成11年10月1日)に先駆けて実施した他、一日定額制の手数料体系「ボックスレート」、返済期限が実質無期限の信用取引「無期限信用取引」、手数料及び金利・貸株料が原則として無料となるデイトレード限定の信用取引「一日信用取引」等のサービスを導入してきました。当社は、今後もこのような画期的なサービスを継続的に提供していくことで、「顧客中心主義」の経営を実践するとともに、他社との差別化を図ります。
・会社の対処すべき課題:
・当社を含むオンライン証券会社は、口座数ベースでは幅広い顧客基盤を有しているように見えますが、口座数全体の稼働比率は低く、一部の取引頻度が高い顧客に収益の大半を依存している状況にあるため、顧客層の裾野拡大に取り組むことが今後の課題となっております。一方で、個人投資家の金融資産は継続的にオンライン証券業界に流入しております。そこで当社としては、取引頻度が高い顧客向けのサービスを継続して強化していくとともに、取引頻度は低いものの預かり資産の多い顧客等のニーズをくみ上げ、商品・サービスとして具現化することにより、顧客基盤の拡大に努めます。
松井証券の株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8628.T
PI研のコメント:
・松井証券が4/25、2014年3月期の本決算を公表しました。アベノミクスの恩恵をもろに受けたといえ、営業収益は約2倍、営業利益は約3倍弱と異常な伸びです。松井証券自身も「市場全体の個人株式委託売買代金は、前期と比較して140%増加、・・」、「市場に占める個人株式委託売買代金の割合も、前期の21%から27%に上昇」とのことですので、個人が牽引したといえ、これが松井証券の成長に大きく寄与した要因といえます。ただ、これだけ収益が向上しても、営業活動によるキャッシュフローはマイナスですが、これは、「信用取引資産及び信用取引負債の増減額△452.39億円(昨年△1,173.75 億円)」があまりに巨大なためです。特に今期は、「一日信用取引」等のサービスを導入により、信用取引貸付金 2,793.53億円(総資産対比 40.58%)と巨額な金額になったことが大きいといえます。それだけ、信用取引は経営に与えるインパクトが大きいといえ、財務基盤を確保することの難しさがあるといえまます。 松井証券、これを受けて、顧客基盤を拡大するために、「取引頻度が高い顧客向けのサービスを継続して強化していくとともに、取引頻度は低いものの預かり資産の多い顧客等のニーズをくみ上げ、商品・サービスとして具現化することにより、顧客基盤の拡大に努めます。」とコメントしています。まさにiD付POS分析そのものともいえ、そのポイントがF(頻度)であり、両極端のサービス開発が課題とのことです。今後、松井証券がどのようなサービスを開発してゆくのか、その動向に注目です。
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