イオン、金融事業、営業CFに貢献、2014年2月、本決算!
イオンの総合金融事業の経営貢献度を見る!
・http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1138432
CF(キャッシュフロー):
・営業活動によるキャッシュ・フロー:3,123.02億円(非金融事業:1,781.50億円)
・投資活動によるキャッシュフロー:△ 391.55億円(非金融活動:△ 1,824.83億円)
・財務活動によるキャッシュフロー:△ 867.28億円(非金融事業:139.32億円)
B/S(貸借対照表):
・自己資本比率:9.73%(非金融事業:38.01%)
・総資産:2兆8,807.68億円(非金融事業:4兆2,075.61億円)
・現金及び預金:4,146.39億円(非金融事業:2,420.26億円)
・銀行業における貸出金:9,422.36億円
・銀行業における預金:1兆7,040.08億円
P/L(損益計算書):
・原価率:8.70%(非金融事業:66.49%)
・経費率:76.97%(非金融事業31.37%)
・当期純利益:114.43億円(非金融事業:395.50億円)
総合金融事業:
・総合金融事業は、営業収益 2,856 億 90 百万円(前期比 147.1%)、営業利益 408 億 84 百万円(同 120.7%)といずれも過去最高益を達成しました。
・2013 年4月に発足した銀行持株会社イオンフィナンシャルサービス株式会社のもと、より一層の収益基盤の強化に向け、クレジット事業、銀行業、保険事業及び電子マネー事業を積極的に展開するとともに、2013 年5月に、新たな成長の柱となる事業の育成を目的に、自動車ローンや住宅リフォームローンなどの個品割賦事業に精通する東芝ファイナンス株式会社(現イオンプロダクトファイナンス株式会社)を連結子会社化しました。
・電子マネー事業では、イオンマーケット株式会社をはじめ、新たにイオングループ入りした各社への「WAON」導入に努めた結果、当期末の累計発行枚数は約 3,900 万枚、取扱高は約1兆 5,779 億円(前期比131.8%)と順調に拡大しました。
・銀行業では、インストアブランチの開設やATM設置台数の拡大に取り組むとともに、株式会社みずほ銀行とATM分野における戦略的提携を行い、取り扱い可能な金融機関のカード数を約 600 に拡大しました。加えて、訪日外国人旅行者の増加に伴い、一部の海外金融機関が発行するクレジットカードやキャッシュカードでの日本円引き出しサービスを新たに開始するなど、お客さまのさらなる利便性の向上に努めました。
・海外事業では、マレーシアにおいて、イオンビッグマレーシア(AEON BIG(M)SDN.BHD.)におけるカード会員の募集開始に加え、香港、タイ及びマレーシアのグループ小売会社との共同販促を実施するなど、業容の拡大に継続して取り組みました。
PI研のコメント:
・イオンの金融事業のみに絞った最新の決算、2014年2月期です。金融は小売業にっとってはわかりにくい事業といえます。特に、キャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローはイオン本体の約2倍、3,123.02億円と圧倒的な金額であり、金融事業がイオンのキャッシュの源泉となっているといえます。ところが、投資活動によるキャッシュフローを見ると、金融事業はわずか△ 391.55億円、約1/10であり、イオン本体が△ 1,824.83億円と思い切った投資をしているといえます。また、自己資本比率は金融は一桁9.73%ですが、イオン本体は38.01%であり、これが全体を 16.4%に引き下げている要因です。さらに、P/Lでも原価率が8.70%と、イオン本体の66.49%と対象的な構造となっており、小売業とは真反対の事業といえます。特に、B/Sの負債に銀行業における預金、1兆7,040.08億円が計上されるのも、すごいことです。その裏腹が資産の銀行業における貸出金、9,422.36億円であり、その差額の大半をキャッシュフローにも回せるわけですから、この1兆7,040.08億円、すなわち、預金は新たな資金調達手法ともいえ、びっくりです。ちなみに、イオンの有利子負債は 1兆6,109.80億円ですので、ほぼ一致、実質、預金で有利子負債が相殺される構造にもなっています。小売業に金融事業が加わると、小売業とは全く違う事業構造となるといえ、イオンにとっては、今後の経営の盛衰を決めかねない決定的な事業のひとつになったといえます。こう見ると、イオンを小売業と規定することは無理があるといえ、小売+金融のハイブリット、コングロマリット事業と定義した方が良いといえます。
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