コープさっぽろ、iD付POS分析、本格稼働!
ビッグデータ、戦略に生かす 流通業の先進的取り組みは:
・朝日新聞デジタル:4/9
・http://digital.asahi.com/articles/ASG3T5T4FG3TULFA02K.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG3T5T4FG3TULFA02K
・コープさっぽろ:
・http://www.coop-sapporo.or.jp/
記事抜粋:
・一人ひとりのお客がいつどんな商品を買ったのか。そんな情報を詳しく分析し、新しい販売戦略に生かす――。ネット販売で試みられてきた「ビッグデータ」解析が、対面販売の流通業でも始まっている。いち早く着目した北海道の生活協同組合コープさっぽろに、その先進的な取り組みを見た。
・ポイント:
・コープさっぽろは2012年6月、食品メーカー製の有機豆腐をやめ、プライベートブランド(PB)の豆腐に代えた。PB商品の方が利益率が高く、収益力を高めるつもりだった。ところが豆腐の売上高は月に30万円も減。さらに有機豆腐を買っていた736人が来店しなくなった。この人たちの購買履歴を分析すると、8割の人が毎月5万円以上買い物する上得意の客で、常連客の流出によって月間3500万円もの売り上げ減を招いていたことがわかった。
・グーグル日本法人のトップだった村上憲郎氏を顧問に招き、子会社の情報システム会社のデュアルカナム社と二人三脚で、「ハドゥープ」というグーグルの大規模演算処理の仕組みを活用したシステムの開発にとりかかった。10年からビッグデータ分析が始まり、13年4月に本格稼働した。
・店舗には端末がおかれ、そこに組合員カードを差し込むと、購買履歴にあった割引クーポン券が印字される仕組みもつくった。
・コープさっぽろは、顧客の個人情報を隠した上で「ID―POS」情報を納入業者に開示することを計画している。ただし、4月から始める「分析力養成講座」に出席し、分析力が上級と判断された業者限定だ。
PI研コメント:
・コープさっぽろが満を持して、iD付POS分析の本格稼働がはじまります。朝日新聞の記事によれば、この4月から「分析力養成講座」を受け、上級と判断されたメーカー、卸にiD付POS分析を開示するとのことです。昨年4月にgoogleの「ハドゥープ」を採用、本格的なiD付POS分析の体制を整備し、店頭otoクーポンも導入、実証実験を繰り返してきた成果が結実したといえます。事例にあるように、有機豆腐とPBとの関係がiD付POS分析で鮮明になり、常連客をつなぎとめることができ、業績を向上させたとのことです。iD付POS分析特有の併買分析の応用といえ、これまでのPOS分析では把握できなかった分析手法のひとつといえます。今後、上級資格をとったメーカー、卸とどのようなiD付POS分析の活用がはじまるか、コープさっぽろの次の展開に注目です。今期は食品スーパー業界にとってiD付POS分析の本格展開がはじまる、iD付POS分析元年になるのではないかと思います。
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