「1つのトヨタ」、成長、トヨタ自動車、豊田社長のコメント!
トヨタ自動車、豊田社長のコメント抜粋:5/8
・2014年3月、決算発表 豊田社長挨拶:
・http://www.toyota.co.jp/jpn/investors/financial_results/2014/year_end/speech.pdf
2009年6月、社長就任:
・振り返ってみますと、2009 年6月に社長に就任して以降、数多くの試練に直面してまいりました。会社として、社長として、やりたいことができない大変辛く、くやしい思いをしてまいりましたが、逆に言えば、多くを学ばせていただいた期間だったと思います。
・持続的な成長:
・急成長しても、急降下すれば多くの方にご迷惑をおかけする。「持続的な成長」が、最も重要だということも学びました。
・かつて、台数が急増し、会社が急成長した裏側では、会社の成長スピードに人材育成が追いつかず、従業員や、関係者の皆様の頑張りに依存した無理な拡大を重ねていました。リーマン・ショックによる赤字転落や、大規模リコール問題もそうした中で起きたものだと思います。
・この4年間、関係する皆様のご協力をいただきながら懸命に努力を続けたことにより、経営体質は確実に強くなりました。日本においても税金を納めることができる状態となり、文字どおり「持続的成長」のスタートラインから一歩踏み出すことができると感じています。
・「持続的成長」とは、どのような局面でも、1 年 1 年着実に「年輪」を刻んでいくことです。トヨタは創業以来、買収による拡大ではなく、1 台 1 台の積み重ねでこれまで成長してきました。そして、今、世界販売1,000 万台という大きな変化点を迎えています。
・前例もお手本もない、誰も経験したことがない未知の世界で成長し続けるためには、人材育成と同じスピードで年輪を重ねていく、身の丈を超えた無理な拡大は絶対にしないという「覚悟」が必要だと思っております。
・チーム:K
・今年は、その考え方を一歩進め、プラットホームごとにクルマづくりを考える取り組みも始めました。例えば、チームKでは、カムリ、アバロンのように、同じKプラットホームを活用する車種の開発・調達・生産を一気通貫で担当します。これまでは、車種単位での個別最適に陥りがちだった開発の進め方をより大括りにして、チーム全体でもっといいクルマをつくる取り組みです。
・成長とは、・・
・最後に、「成長」に対する私の考えをお話しさせていただきたいと思います。繰り返しになりますが、私は、トヨタを「成長し続ける」会社にしたいと思っております。リーマン・ショックのような大きな危機に直面した時でさえも、急降下することなく、踏みとどまる、もしくは、そうした局面でも成長を続けることができる会社にしたいのです。
・では、成長のエンジンとは何か。あたりまえですが、お客様を笑顔にする魅力ある商品、「もっといいクルマ」と、それを生み出す「人材」です。そして、「もっといいクルマ」は、当事者意識を持ち、現地現物で考え、即断・即決・即実行することができる「現場」からしか生まれないのです。
・1,000 万台の今のトヨタと 600 万台の以前のトヨタでは成長の意味が全く異なります。台数や収益も大切な成長の「ものさし」の1つではありますが、いくつものトヨタが、自分達の「ものさし」を持って「真の競争力強化」に集中して取り組むことにより、トヨタ全体の経営体質は更に強くなっていくと思います。
・そのための私の役割は、それぞれのトヨタがばらばらになることなく、「1つのトヨタ」であり続けられるよう、ビジョンを掲げ、トヨタの進む方向を示し続けていくことだと考えております。
PI研のコメント:
・トヨタの豊田社長の2014年3月、本決算時、5/8に公表されたコメントです。キーワードは、「持続的成長」です。どのような状況でも成長できる企業です。トヨタは「前例もお手本もない、誰も経験したことがない未知の世界」に入ったといえ、「1,000 万台の今のトヨタと 600 万台の以前のトヨタでは成長の意味が全く異なり、・・」とのことで、まさに、未知の世界に入ったといえます。それでも成長できるのか、しかも、持続的な成長ができるのか、そこが豊田社長の最大のテーマといえます。そして、そのためには、「私の役割は、それぞれのトヨタがばらばらになることなく、「1つのトヨタ」であり続けられるよう、・・」とのことで、トップとしてのビジョン、方向性を全従業員に示し続けられるかどうかだとのことです。企業経営の真髄は、成長、急成長ではなく、持続的成長であると、人類史上、極限まで成長した企業、トヨタのCEOの言葉であり、凄いと思います。
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