イオン、2015年2月期中間、各事業部別決算!
イオン、各事業部の決算状況:2015年2月、中間
GMS事業:
・営業収益:1兆6,838.70億円(+27.0%)、営業利益:▲131.64億円(▲242.04億円)
→イオンリテール:減収減益:営業収益:1兆602.18億円(▲0.2)、営業利益:▲ 75.14億円
→ダイエー :営業収益:3,861.28億円、営業利益:▲ 102.83億円
・イオンリテール株式会社は、「売場の専門店化」や「PB(プライベートブランド)の強化」、及び店舗競争力を高める「既存店舗の活性化」に引き続き取り組むとともに、イオンの電子マネー「WAON」を活用したグループ一斉セールや、イオンカード会員を対象とした割引セール「上場40周年プレミアムフェス」をグループ共同で開催する等、集客力の向上に努めました。しかしながら、増税後の消費回復は緩やかに留まり、当第2四半期連結累計期間における同社の既存店売上高は、対前年同期比 98.2%(内訳は、衣料 96.1%、食品 98.3%、住居余暇 99.6%)となりました。直営荒利益率については、昨年より早い梅雨入りや局地的な豪雨等の天候不順の影響を受け、衣料品をはじめとする季節商品の売上が低調に推移したこと等が主な要因となり、前年同期実績を 0.4 ポイント下回りました。また、既存店販管費については、着実な経費コントロールに努める一方、集客施策の強化に向けた販促活動を積極的に実施したこと等から対前年同期比 101.4%となりました。
SM・DS・小型店事業:
・営業収益:1兆293.77億円(+15.3%)、営業利益:12.01億円(▲52.45億円)
→マックスバリュ北海道:営業収益:485.71億円(+9.1%)、営業利益: 4.12億円(5.65億円)
→マックスバリュ東北:営業収益:570.11億円(+14.1%)、営業利益:2.22億円(▲0.29億円)
→マックスバリュ東海:営業収益:1,039.31(+3.1)、営業利益:12.16億円(+2.85億円)
→マックスバリュ西日本:営業収益:1,349.42億円(+2.2%)、営業利益:8.33億円(▲ 6.02億円)
→マックスバリュ中部:営業収益:816.75 億円(+7.3%)、営業利益:▲ 5.26億円(▲9.74億円)
→マックスバリュ九州:営業収益:723.77億円、営業利益:5.08億円
→ミニストップ:営業収益:791.77億円(+11.2%)、営業利益:20.00億円(▲10.90億円)
・お客さまのライフスタイルの変化や商圏特性に応じ、生鮮・デリカ売場の活性化や小容量商品の品揃え拡充を進めるとともに、ディスカウント業態の多店舗展開に向けたローコスト・オペレーションモデルの確立に努めました。
総合金融事業:
・営業収益:1,530.03億円(+15.3%)、営業利益:210.36億円(+62.50億円)
イオンフィナンシャルサービス株式会社は、お客さまの幅広い金融ニーズにお応えする「暮らしのマネープラザ」でのカード即時発行や、インターネットを活用したカード切り替えサービス等の手続きの簡略化が奏功し、国内カード会員数が順調に増加しました。 電子マネー事業では、お客さまのさらなる利便性の向上を目的に、タクシー業界にて「WAON」の決済サービスを新たに開始する等、加盟店の拡大に努めた結果、当第2四半期連結会計期間末における「WAON」の累計発行枚数は、約 4,350 万枚、取扱高は約 9,401 億円(対前年同期比 126.9%)と伸長しました。
ディベロッパー事業:
・営業収益:1,200.00億円(+12.7%)、営業利益:186,80億円(▲12.76億円)
・イオンモール株式会社は、国内で3箇所のSCを開設するとともに、既存SC5箇所をリニューアルしました。国内では、イオンカードや「WAON」を活用したグループ合同の全国一斉セール等、集客向上施策を推進しました。中国では、4月に蘇州市におけるイオン初となる「イオンモール蘇州呉中」を出店したほか、6月にカンボジア1号店「イオンモールプノンペン」を開設しました。また、ベトナムでは、同国における事業展開の拡大に向け、イオンモール株式会社の現地法人(Aeonmall Binh Duong Company Limited)を7月に設立し、日系企業で初となるマスターリースライセンスを取得しました。同社は、ベトナム2号店となる「イオンモールビンズオンキャナリー」についてマスターリース受託し、運営するほか、ハノイ市初出店となる「イオンモールロングビエン」の 2015 年開業に向けた準備を進めました。
サービス・専門店事業:
・営業収益:3,601.32億円(+1.6%)、営業利益:145.56億円(▲6.02億円)
・株式会社イオンファンタジーは、都市型商業施設へ初出店となる「東京こども区 こどもの湯」をはじめ、グループ内外の商業施設において国内で7店舗を出店しました。また、中国、マレーシア、タイにおいても積極的に出店するとともに、フィリピンやカンボジア、インドネシアにおいて事業展開に向けた準備を進めました。
アセアン事業:
・営業収益:971.44億円(+11.9%)、営業利益:22.45(▲8.51億円)
・イオンタイランド(AEON(Thailand)CO., LTD.)は、大都市圏の広域化が進むバンコクにおいて、都市型の小型SM「マックスバリュタンジャイ」を新たに5店舗オープンし、累計店舗数が49店舗となる等、エリア・ドミナンスを促進し、事業基盤の強化に努めました。
中国事業:
・営業収益:805.05億円(+16.3%)、営業利益:▲ 9.61(+6.36億円)
・4月、永旺華東(蘇州)商業有限公司が江蘇省初出店となる「イオン蘇州呉中」を開設しました。中国で高まるお客さまの「安全・安心」志向に対応する品揃えの拡充を図るとともに、「イオンラウンジ」の設置や宅配サービス等、同国における新たなサービスを充実した結果、収益性が大幅に改善しました。
PI研のコメント:
・イオンの2015年2月期、中間決算の各事業部の結果です。主力のGMS事業が赤字となる厳しい決算です。イオンリテール、ダイエーともに赤字であり、GMSの立て直しが急務といえます。「増税後の消費回復は緩やかに留まり、当第2四半期連結累計期間における同社の既存店売上高は、対前年同期比 98.2%(内訳は、衣料 96.1%、食品 98.3%、住居余暇 99.6%)」と、衣料品の不振が大きいといえます。もう一方の主力事業、SM・DS・小型店事業も営業利益12.01億円(▲52.45億円)と厳しい状況です。中でも、マックスバリュ中部が営業利益▲ 5.26億円(▲9.74億円)と、赤字となるなど、食品スーパーも厳しい経営状況といえます。唯一、好調な事業部が総合金融事業であり、営業収益1,530.03億円(+15.3%)、営業利益210.36億円(+62.50億円)と、大幅な増収増益となりました。海外事業ですが、中国事業は赤字、アセアン事業は増収ですが、減益と、こちらも厳しい状況です。イオン、この苦境をどう改善してゆくのか、大きな改革、特に、GMSは待ったなしといえ、次の四半期、そして、本決算に注目です。
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