サンドラック、2015年中間、自己株式100億円取得!
サンドラック、2015年3月、中間決算、11/10
・https://www.sundrug.co.jp/
・http://contents.xj-storage.jp/xcontents/99890/4e3f6c4c/cec9/47dd/ac96/5dac9cbcad43/140120141107075862.pdf
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:3.04億円(昨年104.94億円)
→仕入債務の増減額(△は減少) :△57.95億円(昨年△5.15億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△56.25億円(1,850.32%:昨年△49.28億円)
→固定資産の取得による支出 :△60.73億円(昨年△34.76億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△122.47億円(昨年△20.23億円)
→自己株式の取得による支出 :△99.98億円(昨年0円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△175.68億円(昨年35.42億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:1,791.85億円
・自己資本比率:60.4%(昨年58.9%)
・現金及び預金:298.61億円(総資産比 16.66%)
・有利子負債:20.52億円(総資産比 1.14%)
・利益剰余金 :1,137.82億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:2,120.72億円(△2.4%)、営業利益:109.41億円(△19.6%)
・経常利益:111.74億円(△19.6%)、当期純利益:68.99億円(△16.5%)
・原価:76.20%(昨年76.21%):-0.01、売上総利益:23.80%(昨年23.79%):+0.01
・経費:18.64%(昨年17.52%):-1.12
・営業利益:5.16%(昨年6.27%):-1.11
サンドラックのコメント:
・ドラッグストア業界におきましては、同業他社による積極的な出店や価格競争に加え、他業種からの参入やM&Aの動きが増加しつつあり、更に厳しい経営環境が続いております。
・このような状況のもと、当社グループは、引き続き、「安心・信頼・便利の提供」をキーワードに、お客様のニーズに応える質の高い出店やサービスレベルの向上、プライベートブランド商品の開発、新業態の開発、物流拠点の効率化や積極的な店舗改装などに取り組み、活性化を図ってまいりました。
・当第2四半期連結累計期間の当社グループ全体の出店などの状況は、29店舗を新規出店し、2店舗のスクラップ&ビルドを実施いたしました。また、26店舗で改装を行い、9店舗を閉店し活性化を図りました。
・なお、平成26年9月に、北海道のエリアフランチャイジーであった㈱サンドラッグプラスの株式を100%取得し、完全子会社化いたしました。
・以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の当社グループ全体の店舗数は、ドラッグストア事業759店舗(直営店579店舗、㈱星光堂薬局57店舗、㈱サンドラッグプラス50店舗、㈱サンドラッグファーマシーズ18店舗、フランチャイズ店55店舗)、ディスカウントストア事業198店舗(ダイレックス㈱198店舗)の合計957店舗となりました。
サンドラックの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=9989.T
PI研のコメント:
・サンドラックが11/10、2015年3月期の中間決算を公表しました。結果は減収減益、厳しい決算です。特に、経費が1.12ポイント上昇したことが大きく、利益を圧迫したのが要因です。ただ、注目は、キャッシュフローの2つの動きといえます。ひとつは、自己株式の取得による支出 、△99.98億円と、約100億円の支出です。これは、市場外による相対取引で、株式会社イリュウ商事 から、約100億円の株式を買い取ったためです。サンドラック自身も、「今般、当社の筆頭株主である株式会社イリュウ商事より同社の保有する当社株式について当社への売却の打診を受けました。 」と、コメントしており、 特定の株主からの自己株式取得といえます。ただ、これで、約100億円の自己株式をもったことにより、今後、機動的な株式交換によるM&Aも可能といえます。そして、もう一つは、営業活動によるキャッシュ・フローが3.04億円(昨年104.94億円)と激減したことです。これは仕入債務の増減額(△は減少) が△57.95億円となったことが大きく、結果、自己株式の取得も含め現金及び現金同等物の増減額(△は減少)が△175.68億円と、内部留保を大きく取り崩したことです。サンドラックは、ここは攻めよりも、守りを重視する経営決断をしたといえます。今後、サンドラック、いつ、反転攻勢、攻めに転じるか、次の後半の動向に注目です。
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