伊藤園、2015年4月、第3四半期、リーフ事業不振!
伊藤園、2015年4月、第3四半期決算、3/2
・http://www.itoen.co.jp/
・http://www.itoen.co.jp/finance_ir/ir-news/detail.php?id=24347
B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:2,619.75億円
・自己資本比率:46.6%(昨年 46.3%)
・現金及び預金:597.83億円(総資産比 22.82%)
・有利子負債:755.08億円(総資産比 28.82%)
・利益剰余金 :876.37億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:3,282.96億円(△1.7%)、営業利益:76.85億円(△49.9%)
・経常利益:77.11億円(△48.4%)、当期純利益:39.80億円(△54.3%)
・原価:52.33%(昨年 52.03%):+0.30、売上総利益:47.67%(昨年 47.97%):-0.30
・経費:45.32%(昨年 43.36%):+1.96
・営業利益:2.35%(昨年 4.61%):-2.26
伊藤園のコメント:
・飲料業界におきましては、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動や、個人消費低迷の長期化、競争激化による低価格化、円安に伴う原材料・燃料コストの上昇懸念など、厳しい状況が続いております。また、夏場の記録的な日照不足にはじまり、連続した台風上陸や大雨など、全国的な天候不順による影響も見られました。
・このような状況のなか、当グループは経営理念であります「お客様第一主義」のもと、当グループを取り巻く全てのお客様に対し「お客様が今でもなお何を不満に思っていらっしゃるか」を常に考え、グループ一丸となって積極的な事業活動を行ってまいりました。
・リーフ・ドリンク関連事業:売上高(前年同期比2.4%減)、営業利益(前年同期比62.3%減)
・国内においては、茶葉(リーフ)商品につきまして、プレミアムティーバッグシリーズを軸に「プレミアムティーバッグ 抹茶入り緑茶」や「TEAS’TEA ベルガモット&オレンジティー」をはじめとして、手軽にご賞味いただける簡便性商品が引き続き好調に推移しております。また本年度で、「『和』の文化であるお茶を、多くの人たちにいつでもおいしく味わっていただきたい」との想いから、主力製品であります「お~いお茶」の前身である「缶入り煎茶」を発売して30年という節目を迎えております。これを記念し「お~いお茶 緑茶」と「お~いお茶 濃い茶」におきましては、「お茶」とともに日本を象徴する「桜」をデザインした特別限定パッケージで新登場し、平成27年1月下旬より順次展開しております。春に開花時期を迎える「桜」のデザインとともに、“緑茶飲料発売30年”を全国的に盛り上げ、「お~いお茶」ブランドの更なる価値向上を図ってまいります。
・コーヒー飲料におきましては「TULLY'S COFFEE」ブランドシリーズが引き続きご好評をいただき、販売数量を伸ばすなど、業績の向上に寄与しております。
・野菜飲料におきましては、消費税率引き上げに伴う個人消費減退の影響もあり、販売数量は前年同期に比べ、低調に推移いたしました。
・また、一層のブランド強化のため、原価低減や各経費の見直しに努めた一方で、競争激化のなかにおいて、広告宣伝や販売促進費用を積極的に投入してまいりました。
・飲食関連事業:売上高(前年同期比8.3%増)、営業利益(前年同期比9.5%増)
・タリーズコーヒージャパン㈱におきましては、季節商品を中心にドリンク類が好調なことに加え、パスタ等のデリカ類やアイスクリーム類の販売も大きく伸長し業績の向上に寄与しております。また、店舗数につきましても576店舗と更なる拡充を続けております。既存店舗につきましても引き続き好調に推移しております。
伊藤園の株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=2593.T
PI研のコメント:
・伊藤園が3/2、2015年4月度の第3四半期決算を公表しました。結果は減収減益、特に、利益はいずれの段階でも半減という厳しい決算となりました。その要因ですが、原価の上昇に加え、経費が +1.96ポイントと大きく上昇、ダブルで利益を圧迫したことによります。伊藤園自身も、「競争激化のなかにおいて、広告宣伝や販売促進費用を積極的に投入、・・」とコメントしており、売上高の減少を販売促進によりカバーするため、ここに経費を投入したとのことです。一方で、このような厳しい決算の中、好調な部門もあります。飲料事業のタリーズは、2桁に近い増収増益、店舗数も576店舗となり、さらなる拡充に入るとのことです。また、不振の飲料事業の中でも、コーヒーは 8.3% と好調です。さらに、果実も 3.6% と堅調であり、この2部門は伸びています。伊藤園、本決算も厳しい数字が予想されますが、販促費をさらに増やし、売上高増を目指すのか、原価改善、経費削減を通じて利益率の改善を目指すのか、どちらを選択するのか、その経営動向に注目です。
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