無駄の効用、ID数量PIって何?
今後の発注予測、物流管理はID数量PIが決め手か?
ポイント1:
ID金額PIとID数量PIへ:金流と商流
解説:
・これまでID数量PIは参考指標として見てきたが、ID金額PIと並列処理することによって、同時並行で見ることが可能となる。これはコンピュータの世界が並列処理の時代に入ったのと同様、ID-POSの世界も、直列から並列に入った方が物事の解決に寄与し、速く結果をだせることになる可能性が高い。
・売上高は2つの視点があり、金流の視点と商流の視点である。これまでは、会計上、金流が優先だったが、今後は並列思考を導入することにより、商流の視点を入れると、2つの世界で売上高を見ることが可能となる。
・経営者、株主、金融機関等は金流を重視し、現場、発注、物流、生産は商流を重視することがポイントである。
・これは直列的な優先順位ではなく、並列的などちらも優先であり、同時処理、同時思考が重要だということを示している。
ポイント2:
PIからF(頻度)へ
・解説:
・商流を重視した場合、これまではPI値を予測し、標準偏差をもとに精度を高め、物の流れを把握してきたが、今後は、F(頻度)、すなわち、ID客数PIが最重要指標となる。
・ここから瞬間的な発想での予測ではなく、ある一定期間という時間を重視した発想への転換がポイントとなり、PI値は全体客数から、部分客数へと客数の分母がより、小さくなり、その予測精度が高まる。
・発注、物流、生産計画には、F(頻度)と単品を一人何個同時に購入するか、すなわち、瞬間のPIが最重要指標となり、この2つを同時に予測することが商流を抑える決めてとなる。
・しかも、この2つは現場からしか得られない指標であり、また、販促等によって変化するので、今後は販促項目がどちらに効くのかを検証してゆく必要がある。
ポイント3:
部分から拡大推計へ:
・解説:
・ID-POS分析の最大の弱点は全顧客の購入履歴を把握できない点にある。
・ただし、通常、食品スーパーは70%前後の顧客把握率であるので、ここから、その弱点を補うには拡大推計がかかせない。恐らく、70%あれば、拡大推計に耐えられるだろう。
・後は、モンテカルロシミュレーションなど、拡大推計の統計処理をすれば精度はあがるだろう。
参考:
・ID数量PIとは、・・
・売上高=ID客数×ID金額PI=ID客数×ID客数PI×金額PI=ID客数PI×ID客数PI×数量PI×平均単価
ここから:
→売上高=ID客数PI×数量PI×平均単価
→売上高=ID数量PI×平均単価
PI研のコメント:
・先ほど、シャワーを浴びている時、ひらめきました。これまでID数量PIを使いきれていなかったのですが、直列思考から並列思考に切り替えることで、一瞬の内に課題が解決しました。ID数量PIはF(頻度)×PIであり、しかも、このPIは全体客数でも良いのですが、発注予測等に活用する場合は単品の客数にした方が良いといえます。F(頻度)に全体の客数を導入し、こちらで単品から全体までを処理した方が合理的といえます。このようにID数量PIをとらえる、ID金額PIと同時処理、同時思考することにより、売上高は金流からも商流からも把握できることになり、この2つを分けて、同時に取り組むことが可能となります。売上高は金流と商流があることを明確に表現でき、しかも、同価値であり、経営者は金流を、現場は商流を重視すればよいといえます。また、拡大推計を活用すれば、70%近いカードホルダーがあれば、かなりの精度を期待できるといえます。これで、ID-POS分析も新たな段階に入れるのではないかと思います。
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