バロー、2015年3月本決算、増収増益、積極出店!
バロー、2015年3月、本決算、5/8
・http://www.valor.co.jp/vghp/
・http://www.valor.co.jp/website_ir/News/tanshin_201503.pdf
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:222.57億円(昨年191.98億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△156.60億円(70.35%:昨年△237.46億円)
→有形固定資産の取得による支出 :△172.63億円(△210.79億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△37.45億円(昨年59.83億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):29.04億円(昨年12.90億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:2,453.86億円
・自己資本比率:36.8%(昨年 35.0%)
・現金及び預金:201.00億円(総資産比 8.19%)
・有利子負債:868.78億円(総資産比 35.40%)
・買掛金:330.30億円(総資産比 13.46%)
・利益剰余金 :66,834億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:4,705.64億円(3.6%)、営業利益:150.00億円(5.0%)
・経常利益:161.08億円(5.2%)、当期純利益:92.14億円(0.6%)
・原価:75.10%(昨年 75.92%):-0.82、売上総利益:24.90%(昨年 24.08%):+0.82
・経費:25.22%(昨年 24.50%):+0.72
・マーチャンダイジング力:-0.32%(昨年-0.42%):+0.10
・その他営業収入:3.63%(昨年3.69%):-0.06
・営業利益:3.31%(昨年 3.27%):+0.04
バローのコメント:
・当社グループでは積極出店による事業規模の拡大を図るとともに、高品質かつ価格とのバランスがとれた独自商品の開発、従業員教育の充実によるサービスレベル向上等により、店舗における営業力の強化を進めてまいりました。また、食品製造・加工拠点の新設や物流センターの機能拡大など、店舗運営を支えるインフラを整備いたしました。なお、グループ全体の店舗数は、当連結会計年度末では648店舗となっております。
・スーパーマーケット(SM)事業:
・商品政策では、プライベートブランド(PB)商品の開発を一層強化し、平成26年6月に素材・製法を厳選した「Vプレミアム」を発売いたしました。同ブランドは発売以来好調に推移し、同年10月に第2弾、平成27年2月に第3弾を発売しております。また、子会社として平成26年7月1日付にてエリンギの生産販売を行う「東邦産業株式会社」の株式を取得して連結子会社とし、農産物の生産拡大にも取り組みました。
・食品製造・加工拠点につきましては、平成26年4月に株式会社ダイエンフーズが加工場及び倉庫を新設するとともに、同年12月には旧加工場を改装し、店舗作業を軽減する商品の供給を開始しました。また、平成26年5月に中部フーズ株式会社が新設した静岡工場では、生野菜洗浄・殺菌装置を導入し、サラダや和惣菜を製造するだけでなく、生野菜を原料とする商品をSMバローの生鮮部門へ供給しております。さらに同年10月、精肉加工としては4拠点目となる「静岡プロセスセンター」を開設し、商品力の向上や店舗業務の効率化に努めました。
・店舗につきましては、14店舗の新設と2店舗の閉鎖を行ったことにより、当期末現在のSM店舗数はグループ計で263店舗となりました。SMバロー既存店の売上高は、前年同期比で2.4%減少いたしましたが、前年から本年に開設した店舗や株式会社タチヤの競争力の向上等が寄与し、事業全体では増収増益を確保いたしました。
・ドラッグストア事業:
・同事業につきましては、化粧品など高額品を中心に消費税増税の影響があったものの、食品の品揃え強化や調剤事業の拡大により、既存店の売上高は前年同期比で2.2%増加いたしました。また、過去最多となる30店舗を新設し、当期末現在の店舗数は271店舗となりました。
・出店政策の強化を支えるインフラとして、多治見物流センターでは冷凍食品の在庫管理やネット販売への対応など、物流機能の拡大を図りました。さらに、接客サービスにつきましては、店舗運営に関する基本事項の徹底を図るとともに、知識・実技研修を拡充し、カウンセラーの育成に向けて注力してまいりました。
バローの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=7643.T
PI研のコメント:
・バローが5/8、2015年3月期の本決算を公表しました。結果は増収増益、堅調な決算となりました。経費の増加は見られましたが、それを上回る原価の改善が利益を押し上げたといえます。今期バローは、原価改善に力を入れており、「平成26年6月に素材・製法を厳選した「Vプレミアム」を発売」と、プレミアムのPBを販売、さらに、「エリンギの生産販売を行う「東邦産業株式会社」の株式を取得」、「精肉加工としては4拠点目となる「静岡プロセスセンター」を開設」など、矢継ぎ早に原価改善の政策を打ち出ししています。一方で、「積極出店による事業規模の拡大、・・」を図っており、食品スーパーでは14店舗の新設、ドラックストアでは「過去最多となる30店舗を新設」し、成長戦略を積極的に押し進めています。キャッシュフローを見ても、営業キャッシュフローの70.35%を投資キャッシュフローに配分しており、攻め重視の経営といえます。やや気になるのは自己資本比率36.8%と、有利子負債が868.78億円と、総資産比の35.40%と、財務を圧迫していることです。バロー、今後、さらに成長戦略を推し進めてゆくには、財務改善が課題といえ、どのように双方のバランスをとってゆくのか、その動向に注目です。
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