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June 30, 2015

オーケー、2015年3月本決算、増収減益、経費比率上昇!

オーケー、2015年3月、本決算、6/18
・http://www.ok-corporation.co.jp/
・http://www.ok-corporation.co.jp/company/gyoseki.html

CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:148.04億円(昨年67.93億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△137.80億円(93.08%:昨年△198.75億円)
  →有形固定資産の取得による支出 :△101.17億円(△156.24億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:177.54億円(昨年144.71億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):207.10億円(昨年14.20億円)

B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:1,697.89億円
・自己資本比率:39.70%(昨年43.25%)
・現金及び預金:783.44億円(総資産比 46.14%)
・有利子負債:645.42億円(総資産比 38.01%)
・買掛金:261.83億円(総資産比 15.42%)
・利益剰余金 :593.15億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:2,823.42億円(7.4%)、営業利益:130.07億円(-7.5%)
・経常利益:152.25億円(6.5%)、当期純利益: 88.53億円(3.1%)
・原価:78.57%(昨年 78.73%):-0.16、売上総利益:21.43%(昨年 21.27%):+0.16
・経費:16.81%(昨年 15.91%):+0.90
・営業利益:4.62%(昨年 5.36%):-0.74

オーケーのコメント:
・当連結会計年度中の新店は与野店、千駄ケ谷店、亀戸店、下九沢店、橋本店、杉並宮前店、船橋競馬場店、大谷口店、上大岡店、東戸塚店の10店で、新店を除く既存店の売上前年比は0.2%増(前期は2.7%増)でございました。
・『経営改革』に取り組みます。経営の全てを初心に戻って見直し、3年を目処に競争力を強化します。
『高品質・Everyday Low Price』をより一層進化させていく為に、ローコストオペレーションを徹底します。現在、物流、店舗作業、商品仕入など、当社のすべての業務の在り方を根本的に見直す改革に取り組んでいます。
・経営方針『高品質・Everyday Low Price』、いつの間にか間違った道を歩き出しておりました。『祭り』と称して2年程前から特売をしていました。安易な道なので直ぐに定着しました。『Everyday Low Price』の実践が不徹底で、誠に申し訳ありません。直ちに改め、特売は止めます。現在、オーケーの売上が伸び悩んでいるのは、当然の結・果です。
・商品政策についても大胆な見直しを行います。新商品の積極的な導入、販売価格の再強化等、聖域を設けない改革に取り組み、お客様からのより一層のご支持を頂くことを目指して参ります。
・当社の既存店の中には、開店後相当年月の経った店舗もあります。既存店の売上を毎年増やして参りましたので、売場面積が限界を超えた店もあります。既存店の改装を積極的に行います。投資を店舗の改装に振り向け、お客様へのサービスの向上を図り既存店の競争力を強化します。
・新規出店による新たな顧客へのサービスの提供は、引き続き小売業が成長するための大きな柱の一つではありますが、建設費の高騰、費用の上昇は当面の間は続くものと思われます。こうした状況のもとで投資効率を維持するために、今後の出店計画を見直し、より慎重な計画とする方針です。
・オーケーは、国道16号線の中を出店地域として店舗展開しています。神奈川県の一部は線内扱いです。前年の新店は10店、本年も10店の予定でしたが、計画の見直しにより5店としています。国道16号線内での占有率を高めるために、効率的な出店戦略をしっかり考えて出店します。国道16号線内で、どこよりも安いコストで、お客様に商品を提供出来る仕組みを整えます。
・採用環境が厳しさを増すなか、従業員相互の公平を維持するとともに、店舗の競争力強化とお客様へのサービス向上を目的として給与制度の見直しに取り組んでいます。
・総経費率が昨年に続き悪化しました。2005年3月期に14.91%と初めて目標の15%を下回り、以後2013年3月期まで、9年連続して14%台を維持してきましたが、2014年3月期15.53%、2015年3月期は16.36%と悪化しております。総経費率15%以下を、取り戻したいと存じますが、経営改革が一段落した時点以降となります。
・建設中のみなとみらい店の上層階に本社を移転する予定でしたが、経費節約のため再検討しています。

PI研のコメント:
・オーケーが6/18、2015年3月期の本決算を公表しました。結果は増収減益と、やや厳しい決算となりました。原価は改善しましたが、それを大きく上回る経費の増加が影響、営業利益を押し下げたためです。オーケー自身も、「2005年3月期に14.91%と初めて目標の15%を下回り、以後2013年3月期まで、9年連続して14%台を維持してきましたが、2014年3月期15.53%、2015年3月期は16.36%と悪化、・・」と深刻に受け止めています。ただ、ここに手をつけるよりも、「総経費率15%以下を、取り戻したいと存じますが、経営改革が一段落した時点以降、・・」と、経営改革を優先するそうです。本決算を総括し、「経営の全てを初心に戻って見直し、3年を目処に競争力を強化」と宣言しており、これから3年かけて経営全般の改革に入るとのことです。オーケーは「国道16号線の中を出店地域として店舗展開」していますが、来期10店舗の新店予定でしたが、「計画の見直しにより5店」とするなど、本決算を受けての見直しに早速とりくんでいます。また、オーケーの代名詞ともいうべき「高品質・Everyday Low Price」も、「いつの間にか間違った道を歩き出しておりました。『祭り』と称して2年程前から特売、・・」との反省のもと、特売をやめるそうです。オーケー、今後3年間は臥薪嘗胆の年になりそうですが、その後、どのような企業へと生まれ変わるのか、その動向が気になるところです。

お知らせ:
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  *食品スーパー・ドラックストア、全上場企業約100社を対象!
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