ツルハホールディングス、2015年5月本決算、増収増益!
ツルハホールディングス、2015年5月、本決算、6/16
・http://www.tsuruha-hd.co.jp/
・http://www.tsuruha-hd.co.jp/dl.php?id=1222
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:237.90億円(昨年136.91億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△135.49億円(56.95%:昨年△43.90億円)
→有形固定資産の取得による支出 :△51.69億円(△44.33億円)
→有価証券の取得による支出:△70.00億円(昨年△100.00億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△76.13億円(昨年△85.67億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):26.26億円(昨年7.33億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:2,138.54億円
・自己資本比率:61.3%(昨年60.2%)
・現金及び預金:239.77億円(総資産比 11.21%)
・有利子負債:4.68億円(総資産比 0.21%)
・買掛金:498.57億円(総資産比 23.31%)
・利益剰余金 :919.94億円
・自己株式 :△58.45億円(昨年△6.54億円)
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:4,404.27億円(13.4%)、営業利益:269.05億円(11.6%)
・経常利益: 279.85億円(10.5%)、当期純利益: 172.10億円(18.2%)
・原価:71.76%(昨年 71.79%):-0.03、売上総利益:28.24%(昨年 28.21%):+0.03
・経費:22.13%(昨年 21.99%):+0.14
・営業利益:6.11%(昨年 6.22%):-0.11
ツルハホールディングスのコメント:
・ドラッグストア業界においては、競合他社の出店や価格競争が引き続き激化しているほか、生き残りをかけた企業の統合・再編への動きがさらに強まっており、厳しい経営環境が続いております。
・このような状況のもと、当社グループではカウンセリングを主体とした接客サービスの徹底を継続して行うとともに、戦略的な営業施策を実施いたしました。具体的には、お客様のニーズに対応する高付加価値商品のカウンセリング販売に注力したほか、高品質で低価格のプライベートブランド商品「M's one(エムズワン)」の積極的な展開、食品の導入により利便性の強化を図るための既存店舗の改装、折り込みチラシに代わる新たな販促手法の拡充などを行いました。平成27年2月5日には、業務提携先である株式会社ローソンとの共同展開1号店として「ローソンツルハドラッグ仙台五橋店」を開店いたしました。
・また、平成27年4月13日には、四国・山陽地方の店舗網構築を図るべく、株式会社レデイ薬局および株式会社フジとの資本業務提携契約を締結し、株式会社レデイ薬局を当社の子会社とする手続きを開始いたしました。
・店舗展開につきましては、ドミナント戦略に基づく地域集中出店および既存店舗のスクラップアンドビルドを推進したことにより、期首より100店舗の新規出店と34店舗の閉店を実施いたしました。また、平成27年3月1日付で株式会社ハーティウォンツが、株式会社共栄ファーマシーの5店舗の事業譲受を行いました。この結果、当連結会計年度末のグループ店舗数は直営店で1,383店舗となりました。なお、タイ国内の当社グループ店舗におきましては、13店舗の新規出店と5店舗の閉店を実施し、店舗数は平成27年5月15日現在で23店舗となりました。
ツルハホールディングスの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3391.T
PI研のコメント:
・ツルハホールディングスが6/16、2015年5月期の本決算を公表しました。結果は増収増益、好決算となりました。この結果を受けて、増配も決定しており、株主対策も万全の決算といえます。株主対策に関しては、さらに、自社株買いも今期は50億円を超えており、結果、株価も好調に推移しています。ただ、気になるのは、経費が+0.14ポイント増加しており、原価の改善を補えず、高では2桁の増益ですが、率では0.11ポイントの減益となったことです。それにしても、ツルハホールディングス、積極的な成長戦略を打ち出しており、今期、「期首より100店舗の新規出店」に加え、「株式会社レデイ薬局および株式会社フジとの資本業務提携契約を締結し、株式会社レデイ薬局を当社の子会社とする手続きを開始」とのことで、M&Aも積極的です。実際、有価証券の取得による支出が△70.00億円(昨年△100.00億円)と、昨年も含め、積極的です。今期も好決算で得られたキャッシュを成長戦略と株主対策、さらには、内部留保の充実とバランスよく配分しており、一時的ではなく、持続的な成長を意識した経営戦略を打ち出しているといえます。ドラックストア業界はトップ数社に寡占化されつつありますが、ツルハホールディングスはトップを狙える位置にいるといえ、次のM&A、そして、新規出店のドミナントをどこに設定するか注目です。
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