ヤフーのKPIって何、広告がポイント!
「クリック単価の低下の要因は?」、ヤフーがビッグデータ分析で原因を追及
・日経BigData:2015.06.09
・特集「儲かる会社のKPI」
・http://business.nikkeibp.co.jp/article/bigdata/20150604/283922/?P=1
・記事抜粋:
・好業績企業のKPI活用法を探る本特集の中編は、ヤフーとDeNAというネット企業のKPIを紹介する。両社ともオーソドックスな設定方法だが、ヤフーは「因数分解の構造に収まらない要因はKPIには使えない」、DeNAは進行中のプロジェクトを計測するのにふさわしいKPIを毎回考案する──といった点にこだわる。
・KPI:
・売り上げ=検索数×検索1回当りの売り上げ
→検索1回当りの売り上げ=クリック単価(売り上げ/クリック数)×検索1回当りのクリック(クリック数/検索数)
→検索1回当りのクリック(クリック数/検索数)=カバレッジ(検索1回当りの広告を返せた確率:広告を返せた検索数/検索数)×デプス(広告を返せた回数のうち、平均広告表示本数:表示された広告の本数/広告を返せた検索数)×広告表示1回当りのクリック確率(クリック数/表示された広告の本数)
参考:
・PI値で置き換えると、・・
・売上高=客数×金額PI値(客単価)
→金額PI値=平均単価×PI値
→PI値=広告客数PI値×広告PI値×広告レバレッジ
PI研のコメント:
・日経BigDataでKPIについて特集をしています。6/9の記事はヤフーでしたが、興味深い内容です。ヤフーのKPIは一見すると複雑に見えますが、PI値の視点を入れると、極めて単純、また、ユニークな試みがなされています。意外だったのは、ID-POS分析の視点が取り入れられておらず、単純PI値、すなわち、POS分析の視点のみので構築されていたことです。本来、ネットは顧客、ないしは、セッションをKPIに組み込み、ID金額PI 、すなわち、ARPUがKPIになるのですが、ここでは、その視点がないといえます。ただ、広告というユニークな視点を導入し、単純なPI値を3次元分解しており、ここにヤフー独特のKPIがあるといえます。3次元になったのは、新たに導入した広告を返せた件数と表示された広告の本数を約分し、相殺しなければならなかったからです。経営指標でよく使う、ROEの3次元分解とほぼ同じ手法であり、新たに広告という視点を導入したために、このようにPI値を分解し、それがそのまま新たなKPIを生み出しているといえます。ユニークなのは、この数式は広告以外にも何でもありであり、実数が把握できれば、検証も可能となることです。さらに、PI値を分解しているので、金額概念を省き、純粋に数量概念で分解したところもおもしろいと思います。こう見ると、KPIは自由自在に生み出すことができるといえ、興味深いヤフーのKPIといえます。
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