食品スーパー、市場規模14兆円強、100.8%!
小売店チャネル17とダイレクトチャネル7の24チャネルを分析
・富士経済:国内主要流通チャネル別の食品市場を調査:7/14
・https://www.fuji-keizai.co.jp/market/15063.html
・調査の概要:
・国内消費は2014年4月の消費税増税後の低迷から回復基調にあるものの、依然として消費者の節約志向は強く、外国人観光客によるインバウンド需要も首都圏などの主要都市に集中し、地方には及んでいない。また、2015年に入り食品の値上げが相次いでいることから、食品業界を取り巻く環境はより厳しさを増している。
食品流通業界ではシェア拡大や事業の効率化を目指して企業の統合や業務提携が進むなど、生き残りをかけた再編が加速している。また、消費行動の変化から主要業態のGMSやSMからCVS、インターネット通販へと、食品の買い場が多様化しており、消費の流動性が激しさを増す中、オムニチャネルに対応する流通企業も増加している。
国内食品流通市場 (24チャネル 小売りベース)
・市場規模:36兆2,843億円(2014)、36兆8,221億円(2015):101.5%
・小売店チャネル:
・GMS、SM、高級スーパー、ネットスーパー、業務用食品スーパー、会員制スーパー、CVS、ドラッグストア、ホームセンター・ディスカウントストア、均一価格ショップ、総合・輸入雑貨店/ワインショップ、酒販店、家電量販店、鉄道系売店、百貨店、新制度適用免税品店、生協スーパー
◆注目チャネル市場:SM
・市場規模:14兆1,850億円(2014)、14兆2,920億円(2015):100.8%
PI研のコメント:
・富士経済が7/14、国内主要流通チャネル別の食品市場の調査の2015年度版を公表しました。注目は食品スーパーですが、結果は14兆2,920億円(2015)と100.8%の微増とのことです。この調査は「小売店チャネル17とダイレクトチャネル7の24チャネルを分析」とのことで、小売業全体を特に、「オムニチャネルに対応する流通企業も増加」しているとの観点から、ダイレクトチャネルにも焦点を当てた調査であり、食品流通の実態をとらえたものといえます。ちなみに、国内食品流通全体の市場規模は36兆8,221億円(2015)と101.5%であり、食品スーパーよりも伸び率は高いですが、微増といえます。その背景をコメントでは、「依然として消費者の節約志向は強く」、「インバウンド需要も首都圏などの主要都市に集中し、地方には及んでいない」、「食品の値上げ」等にあると分析しています。結果、「生き残りをかけた再編が加速」とのことで、これが「食品の買い場が多様化」につながり、「オムニチャネルに対応する流通企業も増加」とのことです。市場規模が拡大しない、むしろ縮小する流れの中で、食品スーパーも再編とオムニチャネルが今後重要な成長戦略となることが、数字でも明らかになりつつあるといえます。食品スーパー、厳しい時代の到来といえます。
お知らせ:
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3.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!
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