トライアルカンパニー、2015年3月本決算、増収増益!
トライアルカンパニー、2015年3月、本決算
・http://www.trial-net.co.jp/
B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:911.53億円
・純資産比率:19.02%(昨年19.76%)
・現金及び預金:70.64億円(総資産比 7.74%)
・有利子負債:229.42億円(総資産比 25.16%)
・買掛金:381.84億円(総資産比 41.89%)
・利益剰余金 :133.92億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:3,302.44億円(8.4%)、営業利益:22.62億円(1.0%)
・経常利益:30.53億円(4.2%)、当期純利益: 12.85億円(477.7%)
・原価:84.71%(昨年 83.53%):+1.18、売上総利益:15.29%(昨年 16.47%):-1.18
・経費:15.46%(昨年 16.55%):-1.09
・マーチャンダイジング力:-0.17%(昨年-0.08%):-0.09
・その他営業収入:0.86%(昨年0.82):+0.04
・営業利益:0.69%(昨年 0.74%):-0.05
トライアルカンパニーの店舗:(2015年2月現在184店舗)
・北海道・東北:
・北海道23店舗、青森県1店舗、岩手県3店舗、宮城県1店舗、福島県5店舗
・関東:
・茨城県12店舗、千葉県14店舗、東京県1店舗、栃木県4店舗、群馬県5店舗、埼玉県9店舗、神奈川県1店舗
・中部:
・愛知県1店舗、岐阜県2店舗
・甲信越:
・山梨県4店舗
・近畿:
・京都府1店舗、大阪府5店舗、兵庫県2店舗、奈良県4店舗、滋賀県1店舗
・中国:
・鳥取県3店舗、島根県3店舗、岡山県3店舗、広島県1店舗、山口県7店舗
・九州:
・福岡県35店舗、佐賀県6店舗、長崎県2店舗、大分県8店舗、宮崎県4店舗、熊本6店舗
・海外:
・韓国5店舗
PI研のコメント:
・トライアルカンパニーが2015年3月期の決算を公表しました。結果は増収増益となりましたが、原価が大きく上昇、これを経費の削減で補えず、商品売買から得られる利益、マーチャンダイジング力はマイナスとなりました。営業利益が増益となった要因は、不動産等のその他営業収入がプラスになったことに加え、売上高が新店効果により増加したためです。したがって、高では増益ですが、率ではわずかですが、マイナスとなり、やや厳しい決算であったといえます。それにしても、経費比率は15.46%と、業界屈指の低さであり、これがトライアルカンパニーのEDLPを支えているといえます。結果、粗利も15.29%と極端に低く設定することができ、これがトライアルカンパニーの価格競争力を生み出しているといえます。一方、財務の方ですが、自己資本比率は19.02%と、依然として厳しい状況にあり、資産を抑える居ぬき出店がメインとはいえ、今後、成長戦略を打ち出すには、財務の改善が課題といえます。また、買掛金も381.84億円と総資産比 の41.89%を占め、かなり高い水準にあり、ここを圧縮することも、今後の成長戦略を進めてゆく上には大きな経営課題といえます。トライアルカンパニー、出店地域を見ると、地元、九州と北海道・東北、関東に70%以上の店舗展開をしており、今後、近畿、中国、四国、そして、中部地方への展開が課題といえます。財務基盤の確立と成長戦略、どうバランスをとって、手薄な地域への出店を広げ、ナショナルチェーンとなってゆくのか、今後の動向に注目です。
お知らせ:
1.2014年度版、食品スーパー・ドラックストア財務3表連環分析、リリース!
*食品スーパー・ドラックストア、全上場企業約100社を対象!
*過去5年間を(ドラックストア3年)、エクセルで自由自在に分析!
2.MBQ(マービック)オープン:Big Data、マーケティング!
→MBQのfacebookはこちら!
3.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!
4.facebookに「食品スーパーマーケット最新情報」グループ創設603人!
« ユアーズ、イズミと資本業務提携、イズミの連結子会社に! | Main | 日経MJ、バナナ、バイヤー調査、ドール高評価! »
« ユアーズ、イズミと資本業務提携、イズミの連結子会社に! | Main | 日経MJ、バナナ、バイヤー調査、ドール高評価! »
Comments