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July 21, 2015

大黒天物産、5月本決算、成長へ向けて積極的な投資!

大黒天物産、2015年5月、本決算、7/14
・http://www.e-dkt.co.jp/
・http://www.e-dkt.co.jp/ir/pdfs/library/tanshin_20150714.pdf

CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:58.95億円(昨年65.95億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△73.54億円(124.74%:昨年△28.00億円)
  →有形固定資産の取得による支出 :△69.49億円(△28.94億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△10.66億円(昨年△17.88億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△25.25億円(昨年20.06億円)

B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産: 458.47億円
・自己資本比率: 52.4%(昨年 55.5%)
・現金及び預金:69.86億円(総資産比 15.23%)
・有利子負債:21.34億円(総資産比 4.65%)
・買掛金:90.34億円(総資産比 19.70%)
・利益剰余金 :210.31億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:1,331.09億円(6.6%)、営業利益: 52.72億円(5.2%)
・経常利益:53.33億円(5.4%)、当期純利益:26.99億円(7.0%)
・原価:76.78%(昨年 76.88%):-0.10、売上総利益:23.22%(昨年 23.12%):+0.10
・経費:19.25%(昨年 19.09%):+0.16
・営業利益:3.97%(昨年 4.03%):-0.06

大黒天物産のコメント:
・当社グループでは食の安心・安全を確保するための品質・鮮度管理の徹底や、商品の販売価格が地域で最も安値であることを保証する『価格保証宣言』を唱えた「安さ」の追求に取り組んでまいりました。また、岡山県に2店舗、島根県に1店舗、奈良県に1店舗、広島県に1店舗、和歌山県に1店舗、福岡県に1店舗、さらに新たなエリアとして岐阜県に1店舗の計8店舗の新規出店と、生鮮を強化したレイアウトを取り入れた4店舗の改装を行いました。
・さらに、日本初の本格的な製造小売業(S・P・F)を実現するための施設として、中国物流RMセンターを本年5月1日に稼動いたしました。これにより、他社に真似の出来ない「品質と圧倒的な安さ」を兼ね備えた商品開発(ブルーオーシャン戦略)を進めております。

大黒天物産の株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=2791.T

大黒天物産 製造小売化宣言!
・DF オンライン:20150115
・http://www.dfonline.jp/articles/-/11756
・大黒天物産(岡山県/大賀昭司社長)は、製造小売業(SPF:specialty store retailer of private label food)化を推進する、と決意表明した。
・製造小売業化の拠点となるのは、2015年5月から稼働が予定されている中国RM(Retailing Manufacture)センターである。敷地面積2万3000坪にドライ5000坪、チルド5000坪の合計延床面積約1万坪の製造工場兼物流センターだ。投資額は、「建物に30億円、機械設備に10億円」(大賀社長)であり、「創業以来の大投資」と新しい製造基地に大きな期待を寄せる。さらに、2018年までに関西エリアにも物流RMセンターを開設する計画だ。

PI研のコメント:
・大黒天物産が7/14、2015年5月期の本決算を公表しました。結果は増収増益、好決算となりました。増収の要因は、今期、計8店舗の新規出店が寄与したことが大きいといえます。大黒天物産の出店エリアは広く、地元岡山を中心に、九州から四国、中国、関西までに及びます。今後もこの地域へは積極的な新規出店をしてゆくとのことで、今期はそのための基盤となる「中国物流RMセンターを本年5月1日に稼動」しており、今後、この物流拠点を通じて、「日本初の本格的な製造小売業(S・P・F)を実現」するとのことです。結果、「他社に真似の出来ない「品質と圧倒的な安さ」を兼ね備えた商品開発(ブルーオーシャン戦略)」を実現できるとのことで、一気に他社との差別化をはかってゆくとのことです。実際、今期の投資キャッシュフローを見ると、この物流センターへの投資もあると思いますが、営業キャッシュフローの124.74%を充てており、異常値です。ここは攻めとの強い経営の意思が感じられます。ただ、やや気になるのは、原価は若干改善しましたが、経費が+0.16ポイント上昇しており、19.25%と上昇したことです。結果、高では好調な売上げにより増益となりましたが、率では減益となったことです。大黒天物産、今後、中国物流RMセンターが稼働したことにより、より、一層、原価の改善は図られると思いますので、いかに、経費の上昇圧力をコントロールするかが課題といえます。今後、関西エリアにも物流RMセンターを開設する計画があるとのことですので、当面、大黒天物産の高成長は続くと思われます。大黒天物産が、小売業を脱し、物流RMセンターを通じて製造小売業(S・P・F)へどこまで迫れるか、その動向に注目です。

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