食品スーパー、売上速報、2015年6月、既存店微増!
スーパーマーケット販売統計調査(2015年6月実績速報版):7/21
・http://www.super.or.jp/
・https://www.facebook.com/superkyokai/timeline
・http://www.super.or.jp/wp-content/uploads/2015/07/tokei-20150721hhd.pdf
・日本スーパーマーケット協会:http://www.jsa-net.gr.jp/
→97社、7,550店舗、80,392億円:2015年4月現在
・オール日本スーパーマーケット協会:http://www.ajs.gr.jp/
→55 社、1,924店舗、15,833億円:2014年12月現在
・一般社団法人 新日本スーパーマーケット協会:http://www.super.or.jp/?page_id=2646
→350社、6,044店舗、73,000億円:2014年6月現在
2015 年6 月:
・景気判断DIは 2 ヵ月連続で下降も、現状判断は 50 を上回る水準を維持
・6 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DI現状判断は前月から-3.5 の 51.4、見通し判断前月から-2.1 の 49.2 となり、2 ヵ月連続で下落した。現状判断は依然として 50 を上回る水準を維持ししているものの、見通し判断はわずかに 50 を下回った。
・経営動向調査結果では、日曜が一日少ない影響や天候不順で来客数 DI-4.5(-7.9)が減少したことに加え、気温が前年に比べ低く推移した影響を受け、売上高 DI2.7(-11.7)、収益 DI2.2(-7.3)と大きく減少する結果となった。生鮮仕入原価DI、食品仕入原価DIが高止まりを受けて、販売価格DIは高水準を維持しているが、客単価DIは 9.2(-5.0)とやや減少した。
・カテゴリー動向結果も同様に前述の影響をうけ、すべてのカテゴリーでDIが大きく減少する結果となった。(個別のカテゴリー動向については最終ページに掲載)景況感調査は全体的に低調な結果となっているが、4 月と 5 月の追い風から、6 月は一転して逆風にみまわれたなかで、落ち込み幅は比較的小さく、競合状況DIを除けば、いずれも50前後の水準を維持している。特に店舗周辺地域景気判断DIは前月とほぼ同水準となっていることからも、12 月以降の堅調なトレンドは引き続き維持されていると考えられる(周辺地域景気動向DI長期傾向参照)。
一方で、今夏はエルニーニョ現象の発生による冷夏や豪雨等の異常気象が警戒されており、その影響は今後のリスク要因として懸念される。
集計企業数(社):パネル275(275社)
・総店舗数(店舗):7,425店舗
・既存店総売上高:81,557,700万円(店舗平均月商:11,327万円)
・総売場面積(平米):12,624,442平米:店舗平均売場面積:515.23坪)
概要:6月度
・総売上高:84,105,367万円(全体103.2%、既存店101.1%)
・青果:11,428,241万円(構成比13.6%、全体108.1%、既存店105.8%)
・水産:7,205,578万円(構成比8.6% 、全体103.3%、既存店100.9%)
・畜産:9,004,455万円(構成比10.7%、全体104.5%、既存店101.9%)
・惣菜:7,897,240万円(構成比9.4%、 全体105.2%、既存店102.3%)
・日配:15,779,286万円(構成比18.8%、全体102.8%、既存店100.7%)
・一般食品:22,139,070万円(構成比26.3%、全体101.6%、既存店99.7%)
・非食品:7,534,998万円(構成比9.0%、 全体99.1%、既存店98.2%)
・その他:3,116,500万円(構成比3.7%、 全体97.8%、既存店97.9%)
エリア別:6月度
・北海道・東北地方:全体102.0%、既存店99.6%
・関東地方:全体104.0%、既存店101.6%
・中部地方:全体102.5%、既存店100.0%
・近畿地方:全体102.9%、既存店101.2%
・中国・四国地方:全体103.9%、既存店101.6%
・九州・沖縄地方:全体103.2%、既存店102.6%
保有店舗数別集計:6月度
・1~3店舗 :全体99.6%、既存店100.5%
・4~10店舗 :全体101.7% 、既存店101.5%
・11~25店舗 :全体102.0%、既存店99.9%
・26~50店舗 :全体103.5%、既存店100.9%
・51店舗以上 :全体103.5%、既存店101.3%
好調コメント 不調コメント :( )は少数コメント
・2015 年6月調査(6 月実績)キーワード:
1. 天候不順(降水、前年より気温低下)
2. 日曜日が一日少ない
3. 地方プレミアム商品券
青果 DI::17.2(好調)
・青果相場や果実が高値で推移した影響により好調となった。野菜については特に葉物野菜が高騰しており、販売数量が維持されたかどうかによってやや判断がわかれている。比較的相場の安定している菌類を好調にあげるコメントが多い。果実に関しては、カットフルーツを含め好調とするコメントが多くみられた。
・水産 DI:1.6(やや好調)
・前年に比べると気温がやや低くなったことで、刺身類などが不調であった一方で、うなぎは好調とするコメントが多くみられた。日曜日が一日少ない影響を受けた店舗も多くみられた。
・畜産 DI:7.6(やや好調)
・精肉相場が高い状況が続いており好調となっている。相場の高い牛肉に代わり、豚肉や鶏肉が好調とのコ
メントが多くみられた。日曜日が一日少ない影響を受けた店舗も多くみられた。
・惣菜 DI:10.2(好調)
・天候不順や気温の変化により、好不調まちまちの結果となっているが、各社とも新メニューや夕方出来立
て等の取組み成果がみられている店舗もみられる。人手不足により対応が難しいというコメントも散見されている。
・日配 DI:-1.0(やや不調)
・前年に比べると気温がやや低くなったことで、アイスクリームをはじめとする夏物商材が不振となった
一方で、前年不振だった商品は好調となったものの、天候不順や日曜日が一日少ない影響による客数の減
少でカテゴリー全体ではやや不調となった。
・一般食品:-3.2(やや不調)
・前年に比べると気温がやや低くなったことで、飲料をはじめとする夏物商材が不振となり、加えて米の
単価下落の影響をうけた。天候不順や日曜日が一日少ない影響による客数の減少でカテゴリー全体ではや
や不調となった
・非食品 DI:-8.3(やや不調)
・前年に比べると気温がやや低くなったことで、夏物衣料や殺虫剤等の夏物商材が不振となり、天候不順
や日曜日が一日少ない影響による客数の減少でカテゴリー全体ではやや不調となった。他業態との価格競
争の厳しさを指摘するコメントが多くみられた。
PI研のコメント:
・新日本スーパーマーケット協会が7/21、2015年6月度の食品スーパーの売上速報を公開しました。パネル275、全国275社、7,425店舗の食品スーパーの集計であり、日本の食品スーパーでは最大規模の統計データです。その結果ですが、総売上高84,105,367万円、全体103.2%、既存店101.1%と、今月は日曜日が1日少ないこともあり、微増となりました。一般食品、非食品は昨対を割ったものの、生鮮食品、惣菜が好調であり、全体を押し上げたといえます。特に、青果は相場高も寄与し、全体108.1%、既存店105.8%と好調でした。コメントを見ても、「特に葉物野菜が高騰」、「カットフルーツを含め好調」とのことです。ただ、水産は「気温がやや低くなったことで、刺身類などが不調」とのことで、好調な生鮮の中では厳しかったといえます。地域別はでは北海道は厳しかったものの、九州は堅調であり、明暗が分かれました。また、規模別では既存店は大きな差はありませんでしたが、規模の大きな食品スーパーは新店が寄与し、全体では堅調な結果となりました。「景気判断DIは 2 ヵ月連続で下降も、現状判断は 50 を上回る水準を維持」とのことですので、やや気になりますが、全体としては、今後、堅調な結果が予想され、昨年の消費増税の影響は、食品スーパー業界としては、ひとまず乗り切ったといえそうです。
お知らせ:
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3.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!
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