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July 14, 2015

九州屋、エア・ウォータの傘下に、八百屋再編!

株式会社九州屋の株式取得について
・エア・ウォーター株式会社:7/9
・http://www.awi.co.jp/
・http://www.awi.co.jp/common/uploads/2015/07/abdf095626d4a4ab2bcd4167b128c1f1.pdf
・エア・ウォーター株式会社(代表取締役会長・CEO 豊田 昌洋、以下:エア・ウォーター)は、2015年9月30日付けで、全国に90店舗を展開している青果小売事業を行う株式会社九州屋(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:小林 拓、以下:九州屋)の株式の55%を取得することといたしました。
・当社は、2009年に農業生産法人株式会社エア・ウォーター農園を設立以来、農業・食品事業を新たな成長の柱と位置づけ、事業の強化・拡大を図ってまいりました。エア・ウォーターが推進する農業・食品ビジネスは生産・調達から加工・流通まで一貫した付加価値の高いバリューチェーンの創出です。
・そのような中、高品質な「こだわり野菜」で定評があり、青果専門店業界トップの九州屋がグループの一員となることで、当社のバリューチェーンに強力な販売網が加わることとなりました。これにより、当社は暮らしに欠かすことのできない安全な野菜を、責任を持ってお届けする体制が整うこととなります。
・株式取得の経緯 :
・当社と九州屋は、相互の業容拡大ならびに顧客サービス向上を目的に2013年10月31日付で資本・業務提携を締結いたしました。その後、現在に至るまでビジネスを通じて両社の理解と信頼を深め、一層のシナジー効果の発現を期して今回の合意に至ったものです。
・今後は、商品の調達から新商品の共同開発、さらに配送及び物流網の共同利用など多岐にわたった取り組みにより、独自のバリューチェーンを構築することで、これまで以上に安全で安定した食の提供に挑戦してまいります。

九州屋:
・http://www.kyusyuya.co.jp/index.html
・創業の心:たった一坪の店から大きな夢ははじまった。
・取締役相談役 島田修氏
・http://www.kyusyuya.co.jp/company/establish.html
・・・もちろん、そうした感動を得るためには、実にさまざまな工夫をしました。キュウリ1本からの配達、毎日2つの目玉商品を用意し、破格値のタイムサービスを実施する、3000人以上の常連様の名前を覚え、何が必要なのかお聞きする。そういう日々の中で私が強く感じたのは、商売は物を売るんじゃない、心を売るんだということです。お客様の心を動かし、喜んでいただける商いは自然と利益を生み、会社も人も育っていくのだと確信したのです。 ・・

エア・ウォーター株式会社 :
・エア・ウォーターは、1929年の創業以来、日本のものづくりにかかすことができない産業ガスや命の現場を支える医療用ガスから始まり、ケミカル、農業食品、海水産業、物流と、独自の手法で事業領域を広げてまいりました。そしてわたしたちは、様々な事業を通じて、社名の通り「空気や水のように」世の中にかかせない役割を担うまでに成長いたしました。
・そしてエア・ウォーターは、2010年に「2020年度1兆円企業ビジョン」という大きな経営ビジョンを掲げました。高い目標ではありますが、当社の経営戦略である「全天候型経営」により適切な事業ポートフォリオを形成し、成長戦略である「ねずみの集団経営」を推進するならば、必ずや達成できるものと確信しております。

PI研のコメント:
・青果専門店(八百屋)の九州屋がエア・ウォータの傘下に入ることが明らかになりました。九州屋は全国に90店舗、年商267億円、日本最大手の青果専門店です。当然、自ら上場することも可能だったはずですが、7/8、エア・ウォータが株式55%を取得することに合意したとのことです。エア・ウォーターは「1929年の創業以来、日本のものづくりにかかすことができない産業ガスや命の現場を支える医療用ガスから始まり、ケミカル、農業食品、海水産業、物流と、独自の手法で事業領域を広げ、・・」とのことで、広大な事業領域に参入し、「「2020年度1兆円企業ビジョン」」を掲げている企業です。連結決算6,605億円(単体2,241億円)の上場企業ですので、単体で九州屋の約10倍の年商です。ここ最近は、「農業・食品事業を新たな成長の柱と位置づけ」、さらに、「生産・調達から加工・流通まで一貫した付加価値の高いバリューチェーンの創出」を目指していますので、九州屋は、農産物流通を担う中核会社という位置づけになるといえます。まさに、バーチカル統合が起こったといえますので、農林水産省が進めている6次産業化の民間版ともいえます。今後、青果専門店業界(八百屋)としては、小売業の規模拡大、すなわち、農家、卸売業、小売業という農産物流通における小売業としてのビジネスモデルの方向が崩れたともいえる出来事であり、業界へのインパクトは大きいといえます。当然、食品スーパーの青果部門の在り方へも波及する動きといえ、生鮮食品の流通そのものを変えてゆく可能性を秘めたものといえます。このM&Aで九州屋がどう変化するか、青果流通、引いては生鮮流通がどう変わってゆくのか、注目です。

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