西友、青果、さらに改革に着手!
青果検品、品目5倍に、西友、全国配送拠点に専任者:
・日経MJ:7/3
・https://twitter.com/nikkeimj
・英社のノウハウ活用、仕入れの廃棄減らす
・米ウォールマート・ストアーズ傘下の西友は国内10ケ所の配送センターに、青果の鮮度を検査する専任担当者を置いた。出荷前に検品できる品目数を従来の5~6倍にし、不敵格な青果の仕入による廃棄を減らす。既に同業務を実施しているウォルマートグループの英アズダのノウハウを生かし、生鮮の品質底上げにつなげる。
同じウォルマート傘下の英アズダは同様の取り組みを10年ほど前から実施してきた。西友は昨夏にアズダの担当者担当者を日本に呼び、糖度計などの専用計器を使った品質基準の設定方法や、不良品度合いに応じて取引先に自動でメールが送られるような仕組みの構築といった手法の指導を受けた。
参考:
・SEIYU:2014年9月30日
・西友、10 月 1 日より「青果の同額保証プログラム」を開始
・他店チラシ掲載の青果商品と「商品名」「容量」「規格」「国産 / 輸入」が同じなら同額に
・http://www.seiyu.co.jp/
・http://www.seiyu.co.jp/pdf/i_download/64
・合同会社西友では、10 月 1 日(水)より、青果(野菜・果物)を対象に「同額保証プログラム」を全国364 店舗で開始いたします。西友の同額保証は、お客様が持参した他店のチラシ掲載商品と比較し一定の条件を満たす場合には、他店の価格と同等の金額で販売するものです。
・西友では EDLP(Every Day Low Price)を軸とする低価格路線を推進し、「地域で一番安いお店」を目指しています。また、これまで生鮮食品及び一部商品を除く商品を対象とした「同額保証プログラム」を実施し、「西友の安さ」を大きく訴求、お客様より多くの支持を得てまいりました。
PI研のコメント:
・日経MJ、7/3号で西友の青果への取り組みの興味深い記事が掲載されました。西友は昨年から本格的に青果の鮮度向上に取り組みはじめており、参考にあげたように、「青果の同額保証プログラム」を導入しています。この取り組みを支える上にも欠かせない、仕入れ面からの基盤づくりともいえる今回の取り組みといえます。いわば、顧客と商品、両面から青果の強化をはかる試みといえます。記事によれば、今回の試みはすでにイギリスのアズダが10年以上取り組んできたノウハウを移管したものとのことで、「不良品度合いに応じて取引先に自動でメールが送られる」ような仕組みもあるとのことでユニークです。一般に、生鮮食品はバイヤー任せになっていることが多く、記事にもあるように、「品質基準の設定方法や不良品度合い」の客観的な情報が外部に出にくく、経営陣も中々、実情をつかむのが難しいといえます。今回のように、客観的に実態が把握でき、しかも、メール等で事実が残り、経営陣もその情報共有できることは、今後の青果の改善につながってゆくことになると思われます。青果は食品スーパーの中でも最高の顧客数を誇り、あらゆる商品との併買率も高い部門ですので、ここを集中的に改善することは、顧客からの信頼を勝ち取り、同時に、利益改善にもなるといえます。まだはじまったばかりの西友の青果の改革ですが、その成果がどのように西友を変革してゆくのか、注目です。
お知らせ:
1.2014年度版、食品スーパー・ドラックストア財務3表連環分析、リリース!
*食品スーパー・ドラックストア、全上場企業約100社を対象!
*過去5年間を(ドラックストア3年)、エクセルで自由自在に分析!
2.MBQ(マービック)オープン:Big Data、マーケティング!
→MBQのfacebookはこちら!
3.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!
4.facebookに「食品スーパーマーケット最新情報」グループ創設603人!
« 口コミサイトに異変、Retty、MOU、1000万人へ! | Main | アークス、2016年2月、第1四半期、増収減益! »
« 口コミサイトに異変、Retty、MOU、1000万人へ! | Main | アークス、2016年2月、第1四半期、増収減益! »
Comments