いなげや、2016年3月、第1四半期、食品スーパー苦戦!
いなげや、2016年3月、第1四半期決算、8/4
・http://www.inageya.co.jp/
・http://www.inageya.co.jp/zaimu/zaimuimages/20150804KT1Q.pdf
B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産: 929.43億円
・自己資本比率: 54.0%(昨年 53.6%)
・現金及び預金:44.83億円(総資産比 4.82%)
・有利子負債:90.46億円(総資産比 9.73%)
・買掛金:173.61億円(総資産比 18.67%)
・利益剰余金 :107.21億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益:638.02億円(11.1%)、営業利益:2.18億円(2.3%)
・経常利益:2.99億円(△4.6%)、当期純利益: 0.73億円(△36.4%)
・原価:72.98%(昨年 72.27%):+0.71、売上総利益:27.02%(昨年 27.73%):-0.71
・経費:30.22%(昨年 30.92%):-0.70
・マーチャンダイジング力:-3.20%(昨年-3.19%):-0.01
・その他営業収入:3.57%(昨年3.57%):+0.00%
・営業利益:0.37%(昨年 0.38%):-0.01
いなげやのコメント:
・小売業界におきましては個人消費に持ち直しの傾向が見られるものの、業種業態を超えた競争の激化や、電気料の値上げ等に伴うコストの増加、また、長期化する円安により輸入原材料が高騰し一部の食料品、日用品の値上げなどもあって厳しい経営環境が続いております。
・このような状況のもと、当社グループは、「食を通して地域に貢献するお役立ち業」を目指し、お客様のご要望の高い惣菜を中心とした店舗づくりを強化し、食を通じて新しいライフスタイルを創造し提案する売場づくりに取り組んでまいりました。また、地域で信頼される店舗を目指し、店舗を地域の文化交流や食を中心としたイベント等の場として提供し地域貢献に努めてまいりました。
・スーパーマーケット事業:
・当第1四半期連結累計期間のセグメント別売上高は518億22百万円(前年同四半期比11.1%増)、セグメント損失は63百万円(前年同四半期は70百万円の利益)となりました。
・売上高につきましては、個店別の特徴を生かした商品導入と売場づくりや「Ready to」、「シニア」、「健康」、「地産地消」をキーワードに品揃えの拡大、また、前年度に引き続き惣菜を中心とした生鮮強化への改装を積極的に行い、既存店売上高が前年同四半期比8.9%増となりました。
・設備投資といたしましては、㈱いなげやでは、4月に川崎登戸店(川崎市多摩区/スクラップ&ビルド)を新設し、一方で営業政策により1店舗を閉鎖いたしました。また、既存店の活性化を引き続き推進し、5月に大里江南店(埼玉県熊谷市)、毛呂店(埼玉県入間郡毛呂山町)、6月に野田みずき店(千葉県野田市)など16店舗の改造を実施いたしました。㈱三浦屋では4月に4年ぶりの大型出店となる三浦屋グランエミオ大泉学園店(東京都練馬区)を新設し、また、5月には既存店活性化のためラムラ飯田橋店(東京都新宿区)を改装いたしました。その一方で営業政策により1店舗を閉鎖いたしましたので11店舗となり、当第1四半期連結会計期間末の店舗数は150店舗となりました。
いなげやの株価
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8182.T
PI研のコメント:
・いなげやが8/4、2016年3月期の第1四半期決算を公表しました。結果は営業段階では増収増益となりましたが、経常、当期純利益段階では減益となりました。特に、スーパーマーケット事業が「セグメント損失は63百万円(前年同四半期は70百万円の利益)」とのことで、苦戦したのが要因といえます。いなげやのP/Lを見ると、経費比率が30.22%と昨年よりは0.70ポイント改善してはいますが、上場食品スーパーの平均約25%と比較すると、かなり高い水準であり、これを補うには原価72.98%(売上総利益27.02%)では厳しく、その他営業収入3.57%に依存せざるをえず、この経費構造が経営に重くのしかかっているといえます。今後、原価の一層の改善に加え、いかに、経費構造を変えるかが課題といえます。一方、売上げの方ですが、「前年度に引き続き惣菜を中心とした生鮮強化への改装を積極的に行い、・・」、さらには、「個店別の特徴を生かした商品導入と売場づくりや「Ready to」、「シニア」、「健康」、「地産地消」をキーワードに品揃えの拡大」とのことで、生鮮・惣菜、個店強化に取り組んでおり、今期、新店1店舗にもかかわらず、2桁の成長は、その成果が、特に既存店に表れているといえます。いなげや、今後、さらなる経費改善にどう取り組み、好調な既存店をもとに、どう数値を改善してゆくのか、次の四半期決算に注目です。
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