セブン銀行、お金の単品管理、99.9%、ALSOK!
ATM2万台で「欠品」防止 セブン銀行支える警備隊:
・日本経済新聞:8/21
・http://www.nikkei.com/article/DGXMZO90275270X00C15A8000000/
・セブンイレブンに設置された2万台以上のATM(現金自動預け払い機)で紙幣が「欠品」しないよう、ATM1台ごとに入出金の傾向を分析し、紙幣の補充計画に生かす――。綜合警備保障(ALSOK)が最新ITを積極的に採用し、警備業務のカバー範囲を従来よりも大きく広げようとしている。大きなIT投資を伴う「攻めの経営」だ。連載後編となる今回は、ALSOKがセブン銀行から請け負っている「警備輸送」と「機械警備」の現場に迫る。
・記事抜粋:
・セブン銀行向けにALSOKが用意した「現金センター」は全国に36カ所あり、1日当たり現金160億円を取り扱う。セブン銀行のATMは1日に200万人が利用する。出し入れされる紙幣の数はケタ外れに多い。
・それでもセブン銀行は、ATMの稼働率を99.9%以上に高め、「世界一止まらないATM」とまで言われている。それほどの稼働率の高さを陰で支えているのがALSOKだ。
・もう1つは、ATMが故障したときの初期対応。店頭のATMでキャッシュカードや紙幣の詰まりといったトラブルが発生した場合、ALSOKの隊員に自動的に直行指示が飛ぶ。これは隊員指令システムそのものだ。
・最も重要な役割はATMの紙幣が「欠品」することも「あふれる」こともなく、常に計画通りの平均現金残高をATM内に維持することだ。ALSOKの現金センターには合計45人の資金計画担当者がいる。このスペシャリスト集団が2万1000台を超えるATM1台ごとに入出金の傾向を地域特性なども加味しながら分析。毎週、計画と実績の差をチェックして予測精度を高めている。
・2015年3月には、新たなミッションが加わった。セブン銀行が「新移動ATM車両」の運用を開始したからだ。この車両の運転や移動先での現金の補充・回収、トラブル対応にも、ALSOKの警備網で対応する。
セブン銀行ATMサービス :
・セブン銀行:2015年3月本決算:
・http://www.sevenbank.co.jp/ir/library/earnings/pdf/20150508_J1_TS.pdf
・ATM設置については、グループ内では、セブン-イレブン店舗の新規出店に合わせて展開し、順調に台数を伸ばしました。一方、グループ外では外国人観光客が訪れる場所で海外発行カードが利用できるATMへのニーズに応える形で空港や駅等への展開を積極的に推進し、空港に39台(当期末)、駅では154台(同)の設置となりました。また、平成26年9月からは新生銀行より一部の支店内ATMの運営管理を受託し、当期末で31店舗に67台のATMを設置しています。その他、お客さまのご利用ニーズの高い商業施設などに展開し、当年度はグループ外として過去最高の381台のATM設置(純増349台)を行いました。
・また、ATMサービスをより充実させるため、処理スピードや操作性向上、セキュリティ強化、省電力化を一層進めた第3世代ATMへの入替を進めており、全ATMの約8割に当たる入替(当期末現在の第3世代ATM台数は17,603台)が完了いたしました。
・以上の取り組みの結果、ATM設置台数は21,056台(前期末比7.9%増)になりました。また、当期のATM1日1台当たりの平均利用件数は100.9件(前期比6.4%減)、総利用件数は743百万件(同1.0%増)と推移いたしました。
PI研のコメント:
・単品管理は商品だけでなく、お金にも活用すれば、「世界一止まらないATM」が実現できるということが実証されたユニークな視点の記事が日経新聞で8/21、取り上げられました。セブン銀行とALSOKが組むことにより実現したものです。記事によれば、「ATMの稼働率を99.9%以上」とのことであり、1000台に1台以下に非稼働率を抑えたとのことです。その背景には「「現金センター」は全国に36カ所あり、1日当たり現金160億円」、「ALSOKの現金センターには合計45人の資金計画担当者」があるとのことです。さらに、そこでは、「ATM1台ごとに入出金の傾向を地域特性なども加味しながら分析。毎週、計画と実績の差をチェックして予測精度を高め、・・」とのことで、まさに、お金の単品管理が行われており、これが「世界一止まらないATM」を実現させたといえます。結果、前期決算では、「新生銀行より一部の支店内ATMの運営管理を受託」とのことで、本家の銀行も業務委託するようになったとのことです。現在、セブン銀行は、「処理スピードや操作性向上、セキュリティ強化、省電力化を一層進めた第3世代ATMへの入替を進め、・・」とのことで、さらに、その精度はあがるのではないかと思われます。単品管理が人間と最新のITとの組み合わせにより、商品管理はもちろん、今回のお金を含め、新たな次元に入ったといえます。
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