アクシアル リテイリング、第1四半期、株価急騰!
アクシアル リテイリング、2016年3月、第1四半期決算、8/4
・http://www.axial-r.com/
・http://www.axial-r.com/wp-content/uploads/2015/08/r1506.pdf
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:25.33億円(昨年23.68億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△5.74億円(22.66%:昨年△13.62億円)
→有形固定資産の取得による支出 :△7.96億円(△13.76億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△20.01億円(昨年△20.50億円)
→長期借入れによる収入:△13.05億円(昨年△10.95億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△0.41億円(昨年△10.43億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:917.34億円
・自己資本比率:46.6%(昨年 45.2%)
・現金及び預金:121.70億円(総資産比 13.26%)
・有利子負債:147.46億円(総資産比 16.07%)
・買掛金:140.51億円(総資産比 15.31%)
・利益剰余金 :221.19億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:541.91億円(7.0%)、営業利益:21.80億円(105.9%)
・経常利益:22.08円(104.9%)、当期純利益:14.43億円(129.7%)
・原価:72.85%(昨年 73.40%):-0.55、売上総利益:27.15%(昨年 26.60%):+0.55
・経費:23.11%(昨年 24.49%):-1.38
・営業利益:4.04%(昨年 2.11%):+1.93
アクシアル リテイリングのコメント:
・前年同期における消費税増税後の消費減退の反動で、前年同期との比較では当第一四半期累計期間の売上高は大幅に伸長いたしました。しかし、当社グループを取り巻く経済環境は楽観できる状況にはなく、客単価は前年同期に比べ全店で3.1%上昇し、一品単価は前年同期に比べ全店で3.7%増加した半面、買上点数は全店で0.6%減少しております。これは、物価上昇や社会保険料の個人負担増大等により個人の実質可処分所得が減少し、個人消費が力強さに欠けている表れと考えております。
・このような厳しい販売環境において、当社グループでは、徹底的な無駄の排除と効率的な事業運営に取り組むことで、お客様にご支持をいただける商品の品質・価格、サービスを実現する原資を確保し、他社との差別化を図っております。
・近年導入した自動発注システムの活用範囲を拡大し、品切れや店舗作業の削減を図るとともに、従来の作業を新たな作業に振りかえ、適正活用することで売場状態やサービスレベルの向上を図っております。
原信ナルス、フレッセイが統合して以来進めてきた当社グループ全体での諸経費の見直し、共有、共同調達等の検討は、特に両社に共通する商品、資材、その他共通経費等でコスト削減効果が大きく表れるようになってきました。
・なお、前年同期は新規出店1店舗と閉鎖1店舗がありましたが、当第1四半期連結累計期間は、新規出店及び改装がなかったため、前年同期との比較では当該関連諸経費の部分が減少しております。
アクシアル リテイリングの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8255.T
PI研のコメント:
・アクシアル リテイリングが8/4、2016年3月の第1四半期決算を公表しました。決算公表後、株価が急騰、食品スーパー上場企業の中で最大の伸び率、投資家が殺到しています。決算結果も増収、大幅増益と特に利益が大きく拡大しています。原価、経費ともに大きく改善、ダブルで利益を押し上げており、営業利益率が昨年の2倍となりました。特に、経費比率は-1.38ポイント改善ですので、通常ではありえない数値といえます。アクシアル リテイリング自身も、「徹底的な無駄の排除と効率的な事業運営に取り組む」、「原信ナルス、フレッセイが統合して以来進めてきた当社グループ全体での諸経費の見直し、・・」とコメントしており、統合効果が数値に反映されつつあるといえます。このような中、アクシアル リテイリングのキャッシュフローですが、投資キャッシュフローが営業キャッシュフローの22.66%と、投資を抑えています。一方、財務キャッシュフローは△20.01億円と営業キャッシュフローの78.99%と大半を配分しており、しかも、昨年も△20.50億円ですので、ここは攻めよりも、守りを優先したキャッシュの配分です。今期は「当第1四半期連結累計期間は、新規出店及び改装がなかった、・・」とのことですので、敢えて、守りに徹したといえます。アクシアル リテイリング、この守りを優先した好決算を活かし、今後、どこまで利益拡大を図ってゆくのか、また、いつ、反転、攻めに転じるのか、その動向に注目です。
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