還元税率、ポイントカードを超えるカードに!
消費税還付額、レシートに :
・日本経済新聞:9/10
・http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20150910&ng=DGKKASFS09H4N_Z00C15A9EE8000
・記事抜粋:
・財務省は消費税率を10%に引き上げる際に導入する負担軽減策の一環として、後から戻ってくる還付金の額を、買い物したときに受け取るレシートに明記するよう小売業者などに求める方針だ。買い物時に還付額が一目で分かるようにして、負担軽減を実感してもらう。さらに買い物してから還付の申請までの期限を1年以上確保し、取りはぐれる人が少なくなるようにする。
・既にIT(情報技術)システムが整うレジを持つ大手チェーンには、レシートに軽減ポイントを表示するよう要請する。IT機能のあるレジを持たない個人商店は、レシートが出せる読み取り機を導入してもらう。読み取り機の導入には補助制度を設ける方向だ。
・実際に還付を受けるには、ICチップ付きの税と社会保障の共通番号(マイナンバー)の個人番号カードが必要になる。個人番号カードのICチップを店頭の読み取り機にかざした後に、対象商品を購入する流れだ。
カード忘れにも対応=消費税軽減案で—麻生財務相:
・THE WALL STREET JOURNAL:時事通信社:9/10
・http://jp.wsj.com/articles/JJ11796413180945054728819747434742322069856
・麻生太郎財務相は10日の参院財政金融委員会で、財務省がまとめた還付方式の消費税軽減制度案をめぐり、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度に基づき国民一人一人に交付されるマイナンバーカードを忘れた場合でも「レシートをもらっておいて後でカードを持っているときに(還付の)ポイントをためられるようにすればいい」と述べ、事後対応が可能との考えを示した。大門実紀史氏(共産)への答弁。
PI研のコメント:
・9/10の日経新聞によれば、軽減税率にともなう還元の仕組みがほぼ現状の食品スーパーのポイントカードと同じ仕組みになる方向で議論がはじまったということです。しかも、レシートに都度、還元金額が明記されるとのことですので、まさに、ポイントカードの仕組みそのままです。さらに、同日、麻生財務相は「レシートをもらっておいて後でカードを持っているときに(還付の)ポイントをためられるようにすればいい」と参院財政金融委員会で答弁していますので、後付けもありということになります。ただ、そのレシートが誰のものかがわからないので、どう本人のレシートであるかを判別するのは難しいです。この仕組みが導入されると、マイナンバーカードとポイントカードが同時に使われることになり、しかも、マイナンバーカードはポイントカードよりも、還元率が高く、ICチップ対応、後日、スマホ等で還元申請ができるなど、優位性が増すことになります。消費者は2重還元を受けるという点ではメリットですが、ポイントカードのメリットが失われ、改めて、その存在意義が問われることになるといえます。
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