マツモトキヨシH、2016年3月、中間、増収、大幅増益!
マツモトキヨシH、2016年3月、中間決算、11/12
・http://www.matsumotokiyoshi-hd.co.jp/index.html
・http://www.matsumotokiyoshi-hd.co.jp/news/data/aa228af904ac746ec54d038aed19838e.pdf
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:203.43億円(昨年19.73億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△39.22億円(昨年△35.80億円)
→有形固定資産の取得による支出 :△25.97億円(△24.47億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△30.82億円(昨年△62.50億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少): 133.38億円(昨年△78.58億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:2,659.69億円
・自己資本比率:61.4%(昨年61.8%)
・現金及び預金:243.75億円(総資産比 9.16%)
・有利子負債:0.00億円(総資産比 0.00%)
・買掛金:654.67億円(総資産比 24.61%)
・利益剰余金 :1,177.97億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益:2,651.40億円(13.0%)、営業利益:128.90億円( 91.5%)
・経常利益:140.72億円( 77.7%)、当期純利益:76.91億円( 84.0%)
・原価:70.78%(昨年 71.15%):-0.37、売上総利益:29.22%(昨年 28.85%):+0.37
・経費:24.35%(昨年 25.97%):-1.62
・営業利益:4.87%(昨年2.88%):+1.99
マツモトキヨシHのコメント:
・ドラッグストア業界におきましては、業種/業態を越えた企業間の提携、競合企業の新規出店や新たなエリアへの侵攻、M&Aによる規模拡大、同質化する異業種との競争など、我々を取り巻く経営環境は厳しい状況が継続しております。
・このような環境のなか、中期的な経営戦略として、当社グループが得意とする美と健康の分野に特化した「ビッグデータの収集と利活用」および「マーケティング技法の充実」を基軸に、「顧客理解の深化」「専門性・独自性の確立」「事業規模の拡大」に努めることにより、競争優位性を確立し、「美と健康の分野になくてはならない企業グループ」を目指してまいりました。
・上記の経営戦略を踏まえ、これまでの施策の精度をさらに向上させるべくCRMを活かした高いマーケティングとデータ分析に基づく効率的かつ効果的な販促策の実行、垂直連携体制の構築、中核事業会社の成功事例を活用したグループ企業の再活性化、インバウンド需要獲得に向けた各種施策の推進や訪日外国人観光客に特化した業態の展開、高い専門性と利便性の提供、調剤事業の拡大、小商圏化する市場の中で当社グループならではのファンづくりを強化するなど、他社に先駆けたこれら施策を積極的に推し進めております。
・具体的には、グループの重要業績評価指標、いわゆるKPIを設定し事業子会社各社の経営効率の改善を図るとともに、サプライチェーン全体の効率化に向けたチームMD等を含め、製・配・販の垂直連携体制の更なる深化とシナジーの最大化を推し進め、マツモトキヨシの成功事例を水平展開することでグループ企業の収益改善に取り組み、訪日外国人観光客向けの免税対応店舗は、首都圏・関西圏に留まらず繁華街や観光スポットなどに隣接する店舗および今後の利用が期待できる新規店舗を含め230店舗に拡大しました。
・また、昨年リリースした「マツモトキヨシ公式アプリ」は250万ダウンロードを獲得し、この7月には6つのサービス(①各子会社のホームページを公式サイトに統合、②会員お一人様毎のマイページ機能を新設、③リアル店舗とオンラインストア会員様のポイント統合、④取り扱い商品情報をオンライン上で閲覧、⑤WEB上で店頭在庫・価格の確認ができる、⑥26店舗で先行実施のお取り置き・お取り寄せサービス)を拡充するとともに、9月には海外でのECに出店するなどオムニチャネル化に向けた基盤整備も着実に推進してまいりました。
・新規出店に関しましては、新たな業態として外国人観光客に特化した業態店3店舗、アウトレットモール業態店2店舗を含めグループとして54店舗(フランチャイズ2店舗を含む)オープンし、既存店舗の活性化を重点に30店舗の改装を実施、各種の環境変化により将来業績に貢献の見込めない43店舗を閉鎖し、12店舗のスクラップ&ビルドを実行しました。その結果、当第2四半期連結会計期間末におけるグループ店舗数は1,539店舗となり、前期末と比較して11店舗増加しました。
マツモトキヨシHの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3088.T
PI研のコメント:
・マツモトキヨシHが11/12、2016年3月期の中間決算を公表しました。結果は増収、大幅増益、特に、利益は倍増、異常値です。原価が改善したことに加え、経費が-1.62ポイントと通常ではありえない改善により、利益を押し上げたことが要因です。経費がこれだけ下がる要因は、売上高が13.0%増と2桁増となり、相対的に経費比率が下がったためと思われます。特に、この中間は「訪日外国人観光客向けの免税対応店舗は、首都圏・関西圏に留まらず繁華街や観光スポットなどに隣接する店舗および今後の利用が期待できる新規店舗を含め230店舗に拡大、・・」と、インバウンド需要に対応したことが大きいといえます。結果、キャッシュフローも昨年の約10倍、203.43億円(昨年19.73億円)となり、空前のキャッシュです。投資、財務は控え気味ですので、内部留保も異常値、 133.38億円(昨年△78.58億円)と、昨年から約200億円の積み上げといえます。マツモトキヨシH、この豊富なキャッシュを、今後、どう活用するのか、その経営決断が気になるところです。
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