ビールとおむつ、関係あり、なし?
ビールとおむつの実証分析:
・日経ビッグデータ:5回シリーズ:
第1回:
・「グラフ」で視覚的に確認、比較するのが第一歩:
・http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/recipe/101500001/
・サンプルデータ:家計調査日別品目分類(ビール、おむつ:2015年04月及び2015年05月)/データ出典:総務省統計局『家計調査結果』【ダウンロード】
・ソフト:Microsoft Excel
・分析方法:可視化
・時系列データのため注意は必要だが、折れ線グラフと散布図を描くだけでも、周期性を確認したり、どのような関係があるかについての示唆は十分得られるのである。
第2回:
・SUMIF関数による「クロス集計」で、支出が増える要因を探る:
・http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/recipe/101500002/
・サンプルデータ:家計調査日別品目分類(ビール、おむつ:2015年4月及び2015年5月)/データ出典:総務省統計局『家計調査結果』【ダウンロード】
・ソフト:Microsoft Excel
・分析方法:クロス集計
・SUMIF関数を使うだけでクロス集計を行い、さらに知見を深めることができる。
第3回:
・2つの支出データの類似度合いを示す「相関係数」:
・http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/recipe/101500003/
・サンプルデータ:家計調査日別品目分類(ビール、おむつ:2015年04月及び2015年05月)/データ出典:総務省統計局『家計調査結果』【ダウンロード】
・ソフト:Microsoft Excel
・分析方法:相関分析
・因果関係を発見するには相関関係が前提となる。相関がなければ因果はないのである。また、データの関係に意味があれば、相関係数の抽出によって示唆は十分に得られる。
第4回:
・データの関係を関数の形で表す「回帰分析」:
・http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/recipe/101500005/
・サンプルデータ:家計調査日別品目分類(ビール、おむつ:2015年4月及び2015年5月)/データ出典:総務省統計局『家計調査結果』【ダウンロード】
・ソフト:Microsoft Excel
・分析方法:回帰分析
・この結果だけを考えると、「紙おむつを買いましょう!」と購買欲を刺激すれば、ビールへの支出も自然に増えるということになる。
・もちろん、実際はそんな単純ではないし、出力した結果をしっかりと読み解いたわけではない。大事なことは、回帰分析は広い意味での相関分析であり、関数の形で表すことができることである。
第5回:
・「重回帰分析」で実は相関していない変数を洗い出す:
・http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/recipe/101500007/
・サンプルデータ:家計調査日別品目分類(ビール、おむつ:2015年04月及び2015年05月)/データ出典:総務省統計局『家計調査結果』【ダウンロード】
・ソフト:Microsoft Excel
・分析方法:重回帰分析
・重回帰分析の最も良い点の一つは、変数を増やすことでこういった実際は相関していない変数を洗い出すことができることである。
・ただし、これは家計調査を使った2015年4月と2015年5月に限定された全国的な傾向であるし、時系列データを回帰分析する場合は、差分データを使うことが多い。これは実際にデータを使ってやってみてほしい。この結果が、実際のPOSデータの分析に着手する動機となる。
PI研のコメント:
・日経ビッグデータで興味深い連載記事が掲載されました。「ビールとおむつの実証分析」と題し、5回に渡って、様々な分析が試みられています。ただ、データは家計調査データのビールとおむつを使い、excelでの分析ですので、やや、物足りなく、結論も明確ではなく、もう少し踏み込んで欲しいところでした。それでも、excelでここまで相関分析ができることが示され、本格的なID付POS分析の一歩手前までつめていますので、勉強になります。ひとつ気になったのは、本来、ビールとおむつの関係をみるには、その商品の関係を見るのではなく、購入顧客の併買関係を見る必要がありますので、家計調査データでもPOSデータでも、けっして十分ではなく、やはり、ダイレクトにID付POS分析のデータ、しかも、長期のデータを使う必要がありますので、そこに無理があるように思います。その意味で、相関と併買、この関係をつきつめ、相関の背後にある顧客視点での分析が、この問題を解く鍵ではないかと思います。機会があれば、この問題、ID付POS分析の視点から挑戦してみます。
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