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December 05, 2015

その2:日用品のインバウンド消費調査、プラネット公表!

日用品のインバウンド消費を拡大させる意識と行動:
・訪日中国人客による化粧品、トイレタリー、医薬品の買物意識と行動を明らかにする
・http://www.planet-van.co.jp/research/pdf/ibd_report.pdf
・プラネット:
・http://www.planet-van.co.jp/

抜粋:
中国本土でのインターネットによるアンケート調査結果

1)回答者の特徴:
◆ 一人っ子政策のもとでモノと教育に恵まれて育ち、広い視野を持った 1980~1990年代生まれの Y世代が中心となっている。
◆ 全体の90%近くが大卒以上の高学歴で、多くは民間企業に勤務しており、4割以上が経営者や管理職に就いている。
◆ 世帯年収としては、中間層~準富裕層、プチ富裕層が中心。さらに、年収 60万元(約1,200万円)以上の富裕層も全体の20%以上。
◆ 日本への訪問回数は全体の76%以上が2回以上。そのうち、16%以上が 4回以上の訪日を経験している。

2)「買いたい物・行きたいお店リスト」の内容:
◆ 化粧品、医薬品、日用品が万遍なくリストアップされている。家族、親族、友人、知人からの情報、ネットから得られる情報や、過去の訪日経験がリスト選定に反映していると思われる。
◆ 特に日本メーカーの化粧品は、基礎化粧品(55.7%)、メイクアップ化粧品(54.3%)は半数以上の人が買いたい物リストに入れており、人気が高い。
◆ 化粧品、医薬品、健康食品、ケア用品などの美や健康に関する商品が上位を占めている。これは日本製品に対する、安心・安全、品質への信頼感によるものではないだろうか。

3)日本滞在中に実際に訪れた店:
◆ 訪問した店舗数は 4店舗~ 10店舗が中心。買い物の時間もほぼ満足している。
◆ 訪日前に行きたいお店としてランクインしていた空港免税店、三越、伊勢丹、ドン・キホーテ、マツモトキヨシへの訪問率は高いが、これらはツアー型、自由旅行型とも訪問予定に入れていることがわかる。
◆ セブンイレブンなどのコンビニエンスストアも訪日中の買い物に利用されていることが分かる。
◆ イトーヨーカドー、イオンなどのGMSも人気が高い。

4)日本の買い物で困ったこと・あって良かったこと:
◆ 言葉の問題が一番のネックで、中国語での会話や中国語の表記が求められている。それらを解消するツール(スマホ用ツール、言語変換表)を必要としている。
◆ 人民元の使用や銀聯カードの利用なども重要なポイントとされている。
◆ 商品の特徴、使い方や保存方法、使用上の注意、成分など、商品に対するきめ細かい説明を欲しがっている。

5)日本製品に関する評価:
◆ どのカテゴリーをとっても、日本製品に対する満足感は高い。
◆ とりわけ、医薬品の信頼感、安心感は絶大なものがある。
・ベスト5:
・メイクアップ化粧品、資生堂等の日本メーカー(口紅、ファンデーションなど)
・基礎化粧品、資生堂等の日本メーカー(化粧水・乳液など)
・風邪薬(葛根湯・パブロンなど)
・メイクアップ化粧品、ランコム等の海外メーカー(口紅、ファンデーションなど)
・基礎化粧品、ランコム等の海外メーカー(化粧水・乳液など

6)訪日の満足度と再訪問意思:
◆ 訪日に満足した人が約97%であり、日本に対する憧れを強く感じる。
◆ 再訪問の意向も95%以上と高い。

日用品の爆買いの背景とその意味についてのまとめ:
・第一に、中国社会の独特の事情が考えられる。メラニン混入の粉ミルク、農薬や工場廃水汚染の米や野菜、抗生物質を過剰に投与された豚肉、変色した食肉の加工工場、偽ブランド品の横行など、“食”の安全を脅かす事件が多発している。経済的なゆたかさを知り、商品の品質や安全性などへの関心を強めている中流層の不満と不安が堆積している。一般の消費者を対象に販売されている商品の品質や安全性は全く保証されていない。数年前に香港での粉ミルクの爆買いが発生したが、それがさらに大きな広がりを持っているといえよう。香港では住民の反発などが強まり摩擦が表面化することで、いわゆる転売目的の日用品の買い付けには一定の制約がかかっていると伝えられている。
・第二に、現在の爆買いは、何よりも“内外価格差”によるところが大きい。円安と元高が、同じ日本ブランドであっても、関税の高さもあり、中国国内の(輸入品)販売価格と日本国内の価格との大きな開きを顕在化させたのである。特に、市場縮小と供給過剰が続く日本では日用品の有名ブランドの特売が常態化している。その安さに驚愕した中国人訪日客の自然の反応といえる。ちなみに中国人訪日客が持参した事前の買物リストに載っている日用品のほとんどが中国国内では3倍ほど高い価格で販売されている。

PI研のコメント:
・プラネットが公表した「日用品のインバウンド消費を拡大させる意識と行動」、その2です。ここでは中国本土、上海、北京、広州、深圳で行った355名の訪日客へのアンケート結果の抜粋とレポート全体のまとめの抜粋を取り上げました。いわゆる爆買いの実態ですが、日用品では、圧倒的に化粧品、薬といえ、特に化粧品がダントツであることが浮かび上がっています。まとめにもあるように、内外価格差があり、「日用品のほとんどが中国国内では3倍ほど高い価格で販売」とのことですので、ここに爆買いが集中しているといえます。したがって、購入店舗も「空港免税店、三越、伊勢丹、ドン・キホーテ、マツモトキヨシへの訪問率は高い」となり、特に、ディスカウント性の高いドン・キホーテ、マツモトキヨシ等でよく購入されるいるのも特徴といえます。また、「訪日に満足した人が約97%」、「再訪問の意向も95%以上」と、この数字も異常値といえ、爆買い後の満足度も高く、再訪意向がこれだけ高いのには驚きです。この爆買い、当面続くとは思いますが、「時に“内外価格差”の縮小によって一気に消滅することもありうる」こともありますので、今後、その動向を注視する必要がありそうです。

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December 5, 2015 |

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