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January 21, 2016

マックスバリュ東海、第3四半期、増収大幅増益、経費削減!

マックスバリュ東海、2016年2月、第3四半期決算、1/8
・http://www.mv-tokai.com/
・http://contents.xj-storage.jp/xcontents/81980/a57c98a6/8e97/4ea3/9536/4725b6adfb16/20160108151847106s.pdf
・Kabutan:1/8
・マックスバリュ東海、今期経常を16%上方修正
・MV東海 [東証2] が1月8日大引け後(15:00)に決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比50.4%増の25.9億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の34.6億円⇒40億円(前期は33.7億円)に15.6%上方修正し、増益率が2.5%増⇒18.5%増に拡大する見通しとなった。

B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:696.84億円
・自己資本比率:61.1%(昨年58.6%)
・現金及び預金:64.04億円(総資産比 9.19%)
・有利子負債:2.05億円(総資産比 0.29%)
・買掛金:140.59億円(総資産比 20.18%)
・利益剰余金 :368.94億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益:1,630.17億円( 5.0%)、営業利益:26.38億円( 64.1%)
・経常利益:25.90億円( 50.4%)、当期純利益: 11.51億円( 83.5%)
・原価:75.64%(昨年 75.69%):-0.05、売上総利益:24.36%(昨年 24.31%):+0.05
・経費:24.66%(昨年 25.25%):-0.59
・マーチャンダイジング力:-0.30%(昨年-0.94%):+0.64
・その他営業収入:1.95%(昨年 1.99%):-0.04
・営業利益:1.65%(昨年 1.05%):+0.60

マックスバリュ東海のコメント:
・当社グループは、当事業年度のスローガンに、「地域密着経営の実践 お客さまのために 自ら考え、自らやり遂げよう!」を掲げ、お客さまにとって「地域になくてはならない」店舗の実現に向け、地域密着経営の推進に取り組むとともに、お客さまの変化に対応するべく、価格を超えた価値の提案などに積極的に努めてまいりました。
・国内事業におきましては、地域毎に選定した地元商品の品揃えや歳時記への対応を強化し、地域密着経営を推進するとともに、消費の二極化や作らない化への対応などの経営課題に取り組みました。既存店売上高前年比は101.4%、売上総利益率0.3ポイント改善など、既存店の収益力改善により増収増益となりました。
・主な取り組みといたしましては、9月に稼動したイオン長泉ロジスティクスセンターを今後の成長の戦略的拠点として位置付け、戦略商品開発や生産性向上及び出店戦略対応などに着手しております。また、当社の恒例企画である火・水曜市において農産物を中心とした均一価格の値下げや品揃えの充実を図ったほか、週末・祭日等において「ちょっと良いもの」、「じもの」(地産のおいしい商品)を積極的に打ち出すとともに、16時以降のデリカを中心とする出来立て商品の訴求や小容量・適量商品の品揃え充実にも取り組みました。更には、店舗活性化のための改装を累計30店舗で実施し、最新の売場レイアウト・商品構成の導入のほか、お客さま要望商品の導入、イートインコーナーの設置(増設)や公共料金収納代行サービスの導入など、地域のお客さまの利便性向上に向けた取り組みを強化しております。
・店舗展開におきましては、上半期に新しいタイプの小型スーパーマーケットとして、マックスバリュエクスプレス天城湯ヶ島店(静岡県伊豆市)、マックスバリュエクスプレス静岡西脇店(静岡市駿河区)を開設したことに加え、9月にはザ・ビッグ小田原寿町店(神奈川県小田原市)を開設いたしました。ザ・ビッグ小田原寿町店は、神奈川県西湘エリアにおいて2番目のザ・ビッグ店舗であり、「お求めやすい価格」へのこだわりを追求するとともに、地元漁港の丸魚導入など、地域特性を活かした商品展開を行っており、地域であてにされる店舗づくりに取り組んでおります。これら新設店舗に加え、上半期にはマックスバリュ業態からザ・ビッグ業態への転換を計4店舗実施いたしました。これらにより、国内事業における店舗数は、ザ・ビッグ26店舗を含め141店舗となりました。
・業績予想の修正に関するお知らせ :
・個別業績につきましては、地域密着経営の具現化に向けた地元商品の品揃え拡充や歳時記への対応強化に加え、積極的な改装や消費二極化への対応など商品及び営業面における取組みを推進しており、既存店の売上高、荒利益率は堅調に推移しております。また、販売費及び一般管理費につきましても継続的な経費削減効果により、既存店ベースで昨年を下回る推移であることなどから、通期の営業利益、経常利益、当期純利益につきましては当初予想を上回る見通しとなりました。これらを主な押し上げ要因とし、連結業績におきましても営業利益、経常利益、当期純利益が各々当初予想を上回る見通しとなりました。営業収益につきましては、お客さまの節約志向を反映した消費行動の変化など、今後の先行きが依然として不透明な状況にあることなどから、連結及び個別業績ともに当初予想と同程度を見込んでおります。

マックスバリュ東海の株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8198.T

PI研のコメント:

・マックスバリュ東海が1/8、2016年2月期の第3四半期決算を公表しました。結果は増収、大幅増益、好決算です。特に、営業利益は昨対64.1%増と、急回復といえます。同日、業績予想の修正を公表し、「通期の営業利益、経常利益、当期純利益につきましては当初予想を上回る見通し」と、利益の上方修正を公表しました。その要因ですが、原価は若干の改善でしたが、経費が劇的に下がったことが大きいといえます。既存店売上高が前年比は101.4%と伸び、相対的に経費比率が下がったことに加え、「イオン長泉ロジスティクスセンターを今後の成長の戦略的拠点として位置付け、戦略商品開発や生産性向上及び出店戦略対応などに着手」と、ロジスティック面の改善も大きいのではと思われます。コメントでも「販売費及び一般管理費につきましても継続的な経費削減効果により、既存店ベースで昨年を下回る推移」と既存店の経費比率が下がっているとのことですので、これを裏付けているといえます。気になるのは売上高であり、利益と違い、上方修正はしておらず、「連結及び個別業績ともに当初予想と同程度」と見込んでいることです。マックスバリュ東海、この好決算をもとに、課題の成長戦略をどう推し進めてゆくのか、今後の投資戦略に注目です。

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