ユニクロ、しまむら、暖冬、衣料品不調!
国内ユニクロ事業:売上推移速報2016年8月期
・http://www.uniqlo.com/jp/
・http://www.fastretailing.com/jp/ir/monthly/pdf/MonthlySales_2016.pdf
・12月:12/1-12/30
・既存店(749店舗):売上高88.1%、客数85.4%、客単価103.1%
12月の既存店売上高は前年比88.1%、直営店計の売上高は前年比87.5%、ダイレクト販売を含む売上高は前年比89.3%となりました。12月は気温が極めて高く推移したことから、防寒衣料を中心に販売が苦戦し、既存店売上高は減収となりました。
しまむらグループ:2015年度月次売上速報
・http://www.shimamura.gr.jp/shimamura/
・http://www.shimamura.gr.jp/finance/sales/
・1月度:12/21-1/20
・既存店(1,345店舗):売上高99.0%、客数101.1%、客単価99.4%
当月度は月度を通して暖かい日が続き、コート、ジャケットなどの防寒衣料と冬物肌着、毛布などの冬物実需品が不調でした。一方で、春物のスカートやシャツが動きはじめました。
気象庁:
・http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2015&month=&day=&view=p1
・2015年12月:
・日平均9.3、日最高13.4、日最低5.8
・2014年12月:
・日平均6.7、日最高11.0、日最低2.8
YAHOO!JAPAN:天気・災害
・2015年12月:
・http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/past/13/4410.html?c=2015&m=11
・日本付近は冬型の気圧配置が長続きせず、低気圧や前線の影響を受けやすかった。寒気の南下が弱く、気温の高い日が続いたため、全国的に月平均気温がかなり高く、日本海側の降雪量はかなり少なかった。特に東日本の月平均気温は平年差+1.9℃で、12月として1位の高温(統計開始1946年)となった。また、北・東日本日本海側を除き降水量が多く、西日本ではかなり多かった。西日本太平洋側の月降水量は平年比279%で、12月として1位の多雨(統計開始1946年)となった。特に10日から11日にかけては低気圧が発達しながら本州上を東進し、低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだため、東・西日本や沖縄・奄美では12月としては記録的な降水量となった所があったほか、東・西日本太平洋側を中心に南風が強まり、各地で12月としては記録的な高温となった。
2014年12月:
・http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/past/13/4410.html?c=2014&m=11
・低気圧が数日の周期で日本付近を通過した後、強い冬型の気圧配置となる日が多く、上旬の中頃、中旬の中頃から終わり頃、下旬の中頃などに日本付近に強い寒気が流れ込んだ。このため、月平均気温は全国的に低く、日本海側では曇りや雪・雨の日が多くなり、沖縄・奄美でも曇りや雨の日が多かった。太平洋側でも晴れの日が続かず、数日の周期で天気が崩れ大雪となった所もあった。降水量は、沖縄・奄美を除いて全国的に多く、特に、北日本日本海側で平年比154%、東日本日本海側で平年比222%となり、12月としては統計開始の1946年以降で最多記録を更新した。月最深積雪は、北陸地方から東北地方で2mを超えた所があった他、アメダスを含めた全国322の観測地点のうち北・東日本の14地点で、12月としての月最深積雪の最大値を更新した。なお、16日から18日にかけては、日本付近を通過した低気圧が北海道の東で発達し、非常に強い冬型の気圧配置となったため、北日本や東・西日本日本海側で大雪や暴風雪となった他、17日朝から昼前にかけて根室地方沿岸で顕著な高潮が発生した。
PI研のコメント:
・天候が小売業と深い関係にあることは、この12月度の食品スーパーの売上速報で明らかですが、衣料品についてはより深刻であることがユニクロ、しまむらの数値を見ると鮮明です。参考に、YAHOO!JAPANの天気・災害で今年と昨年の12月度の気温を比較してみると、平均気温が9.3度に対し6.7度と大きく違い、まさに暖冬といえます。しかも、「特に東日本の月平均気温は平年差+1.9℃で、12月として1位の高温(統計開始1946年)」とことですので、異常気象といってもよい状況であったといえます。特にユニクロはその影響が深刻で、この12月度の既存店749店舗の売上高は88.1%という結果です。コメントでも「12月は気温が極めて高く推移したことから、防寒衣料を中心に販売が苦戦し、既存店売上高は減収」とのことであり、苦戦しています。天候、特に、気温をどう読み解くか、特に、昨対で数値を比較する場合は、改めて、小売業のマーチャンダイジングでは最重要課題であることがクローズアップされたといえるこの12月度であったといえます。この異常な冬はまだまだ続きますので、1月、2月、小売業各社、マーチャンダイジング戦略を改めて練り直す必要がありそうです。
お知らせ:
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