マツモトキヨシH、最高益、経費削減、第3四半期決算!
マツモトキヨシホールディングス、2016年3月、第3四半期決算、2/12
・http://www.matsumotokiyoshi-hd.co.jp/index.html
・http://www.matsumotokiyoshi-hd.co.jp/news/data/70117a7bbf45fe44c013f775f82afbd6.pdf
・日本経済新聞:2/12
・マツモトキヨシHDの4~12月、純利益が過去最高の145億円
・マツモトキヨシホールディングスが12日発表した2015年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比92%増の145億円だった。4~12月期として最高益を更新した。美容液や乳液などの化粧品やサプリメントの販売が伸びた。採算の悪かった地方子会社の店舗でチラシによる特売を減らし、子会社の小売事業の利益が倍増した。
B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:2,774.40億円
・自己資本比率:61.1%(昨年61.8%)
・現金及び預金:282.67億円(総資産比 10.19%)
・有利子負債:0.00億円(総資産比 0.00%)
・買掛金:725.84億円(総資産比 26.16%)
・利益剰余金 :1,225.35億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益:4,032.82億円(11.2%)、営業利益:207.76億円( 72.9%)
・経常利益:226.09億円( 63.6%)、当期純利益:145.74億円( 91.8%)
・原価:70.99%(昨年 71.38%):-0.39、売上総利益:29.01%(昨年 28.62%):+0.39
・経費:23.86%(昨年 25.31%):-1.45
・営業利益: 5.15%(昨年 3.31%):+2.20
マツモトキヨシホールディングスのコメント:
・ドラッグストア業界におきましては、業種/業態を越えた企業間の提携、競合企業の新規出店や新たなエリアへの侵攻、M&Aによる規模拡大、同質化する異業種との競争など、我々を取り巻く経営環境は厳しい状況が継続しております。
・このような環境のなか、中期的な経営戦略として、当社グループが得意とする美と健康の分野に特化した「ビッグデータの収集と利活用」および「マーケティング技法の充実」を基軸に、「顧客理解の深化」「専門性・独自性の確立」「事業規模の拡大」に努めることにより、競争優位性を確立し、「美と健康の分野になくてはならない企業グループ」を目指してまいりました。
・上記の経営戦略を踏まえ、これまでの施策の精度をさらに向上させるべくCRMを活かした高いマーケティングとデータ分析に基づく効率的かつ効果的な販促策の実行、垂直連携体制の構築、中核事業会社の成功事例を活用したグループ企業の再活性化、インバウンド需要獲得に向けた各種施策の推進や訪日外国人観光客に特化した業態の展開、高い専門性と利便性の提供、調剤事業の拡大、小商圏化する市場の中で当社グループならではのファンづくりを強化するなど、他社に先駆けたこれら施策を積極的に推し進めております。
・具体的には、グループの重要業績評価指標、いわゆるKPIを設定し事業子会社各社の経営効率の改善を図るとともに、サプライチェーン全体の効率化に向けたチームMD等を含め、製・配・販の垂直連携体制の更なる深化とシナジーの最大化を推し進め、マツモトキヨシの成功事例を水平展開することでグループ企業の収益改善に取り組み、訪日外国人観光客向けの免税対応店舗は、首都圏・関西圏に留まらず地域の繁華街や観光スポットなどに隣接する店舗および今後の利用が期待できる新規店舗を含め275店舗に拡大しました。
・また、昨年リリースした「マツモトキヨシ公式アプリ」は320万ダウンロードを獲得し、7月には6つのサービス((1)各子会社のホームページを公式サイトに統合、(2)会員お一人様毎のマイページ機能を新設、(3)リアル店舗とオンラインストア会員様のポイント統合、(4)取り扱い商品情報をオンライン上で閲覧、(5)WEB上で店頭在庫・価格の確認ができる、(6)26店舗で先行実施のお取り置き・お取り寄せサービス)を拡充するとともに、9月には海外でのECに出店するなどオムニチャネル化に向けた基盤整備も着実に推進してまいりました。
・さらに、来るべく超高齢化社会や規制緩和の動向を踏まえ、美と健康の分野に特化した商品・サービスを展開する次世代ヘルスケア店舗『暮らしのヘルスケアショップ matsukiyo LAB新松戸駅前店』を創業の地である松戸市内にオープンしました。この店舗では検体測定室での血液検査をはじめ、グレーゾーン解消制度を活用した業界初の新たな検査サービスとして「口腔内環境チェック」も実施しており、「信頼される地域に密着したかかりつけの薬局(ドラッグストア)」としての機能を常に進化させております。このように、当社グループでは、多様化するニーズやライフスタイルにきめ細かく対応することで、お客様一人ひとりの美と健康に関するお悩みをサポートできる環境を整えてまいりました。
・当第3四半期連結会計期間末におけるグループ店舗数は1,552店舗となり、前期末と比較して24店舗増加しました。
マツモトキヨシホールディングスの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3088.T
PI研のコメント:
・マツモトキヨシHが2/12、2016年3月期の第3四半期決算を公表しました。結果は増収、大幅増益、純利益が過去最高の145億円となる好決算となりました。ドラックストア業界全体は、「業種/業態を越えた企業間の提携、競合企業の新規出店や新たなエリアへの侵攻、M&Aによる規模拡大、同質化する異業種との競争」と、厳しい環境の中での好決算であり、マツモトキヨシHには追い風が吹いているといえます。今期特に、利益が大幅に改善した要因ですが、経費比率が-1.45ポイントと、通常の経営ではありえない改善が図られたのが要因といえます。何といっても、「インバウンド需要獲得に向けた各種施策の推進や訪日外国人観光客に特化した業態の展開」等が功を奏し、結果、既存店を含め売上高が11.2%増となったことにより、相対的に経費比率が下がったことが大きいと思われます。実際、「訪日外国人観光客向けの免税対応店舗は、首都圏・関西圏に留まらず地域の繁華街や観光スポットなどに隣接する店舗および今後の利用が期待できる新規店舗を含め275店舗に拡大」とのことですので、全1,552店舗の約20%弱ですので、そのインパクトは首都圏等の好立地商圏ですので、大きかったと思われます。マツモトキヨシH、この好調な決算をいかし、今期決算はもちろんですが、今後、中長期に渡って、どこまで収益を拡大してゆくのか、その動向に注目です。
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