マックスバリュ東海、2016年2月本決算、既存店好調!
マックスバリュ東海、2016年2月、本決算、4/13
・http://www.mv-tokai.com/
・http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1344158
・毎日新聞:4/14
・マックスバリュ東海、決算、単体で過去最高益/静岡:
・http://mainichi.jp/articles/20160414/ddl/k22/020/097000c
・既存店の収益力が改善。改装32店舗では売上高が約6%伸びた。火・水曜市の均一価格を91円から88円(税抜き)に改める一方、上質商品の販売を拡大するなど二極化に対応した。この結果、昨年4月以降11カ月連続で既存店売上高が前年同月を上回った。
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:50.93億円(昨年69.32億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△23.08億円(昨年(45.32%:△33.62億円)
⇒有形固定資産の取得による支出:△20.57億円(昨年△31.24億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△6.45億円(昨年△9.48億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):21.20億円(昨年26.88億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産693.74億円
・自己資本比率:62.4%(昨年58.6%)
・現金及び預金:70.95億円(総資産比 10.23%)
・有利子負債:7.36億円(総資産比 1.06%)
・買掛金:133.92億円(総資産比 19.30%)
・利益剰余金 :376.16億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益: 2,194.08億円(5.1%) 、営業利益:47.91億円( 46.8%)
・経常利益:46.75億円(38.5%)、当期純利益:18.73億円(47.7%)
⇒ 来期予想:営業収益:2254.00億円(2.7%)、営業利益:50.00億円(4.4%)
・原価:75.40%(昨年 75.51%):-0.11、売上総利益:24.60%(昨年 24.49%):+0.11
・経費:24.28%(昨年 24.89%):-0.61
・マーチャンダイジング力:0.32%(昨年-0.40%):+072
・その他営業収入:1.90%(昨年2.00%):-0.10
・営業利益:2.22%(昨年1.60%):+0.62
マックスバリュ東海のコメント:
・当社グループは、2015年度のスローガンに「地域密着経営の実践 お客さまのために 自ら考 え、自らやり遂げよう!」を掲げ、お客さまにとって「地域になくてはならない」店舗の実現に向け、地域密着経 営を推進するとともに、お客さまの変化に対応し、価格を超えた価値を提案できる店舗作りに積極的に取り組んで まいりました。
・国内事業におきましては、地域毎に選定した地元商品の品揃えや歳時記への対応を強化し、地域密着経営の深 耕を図るとともに、火・水曜市、感謝デー、週末の販売体制の強化や夕方・夜間の売場の充実などの経営課題に取 り組みました。既存店売上高前年比は102.2%、売上総利益率が0.3ポイント改善するなど、既存店の収益力の伸び により、増収増益となりました。
・主な取組みといたしましては、9月に稼動したイオン長泉ロジスティクスセンターを今後の成長の戦略的拠点 として位置付け、戦略商品開発や生産性向上及び出店戦略対応などに取り組むとともに、当社の恒例企画である 火・水曜市において農産物を中心とした均一価格の値下げや品揃えの充実を図ったほか、週末・祭日等においてマ グロのトロや地魚を盛り込んだお造りなど「ちょっと良いもの」、「じもの」(地産のおいしい商品)の積極的な 展開、16時以降のデリカを中心とする出来立て商品の訴求や小容量・適量商品の品揃え充実にも取り組みました。
・商品部門別の動向:
・生鮮部門におきましては、「鮮度」にこだわった季節感のある売場の構築に取り組んだことに加え、週末の二 極化対応商品(ちょっと良いもの)の展開強化などお客さまニーズに対応した商品の充実に努めた結果、既存店売 上高前年比は104.9%と全体を上回る伸びを示しております。
・デリカ部門におきましては、小容量・バラ販売の品揃え強化や16時以降の売場展開の強化に取り組みました。 また、デイリー(日配品)・加工食品部門におきましては、店舗の品揃え数の拡大を実施。二極化カテゴリーの強 化や地域のこだわり商品の充実を図ってまいりました。その他、6月には、各店のパートタイマー社員が直接「じ もの」商品を選定・買付けし、自ら販売する「じもの商談会」を実施し、地域経済の活性化に向けた取組みを強化 しました。
イオンのブランドである「トップバリュ」商品につきましては、新商品やリニューアル商品の投入にあわせ、 トップバリュ大試食会を継続的に開催し、お客さまにトップバリュ商品の良さを実感していただくとともに、お客 さまの変化に対応した新しい商品の提案強化を図りました。
・店舗開発:
・当連結会計年度において は、2015年6月に山間部で買い物が不便なエリアにおける実験店舗として マックスバリュエクスプレス天城湯ヶ島 店(静岡県伊豆市)を、また7月に都市部における小型の生活便利ストアの提案としてマックスバリュエクスプレ ス静岡西脇店(静岡市駿河区)を開設したほか、9月には競争店の状況を踏まえた売上シェア獲得のためザ・ビッ グ小田原寿町店(神奈川県小田原市)を開設いたしました。忙しい毎日を応援するためショートタイムショッピン グを可能にする売場構成や小容量商品の拡充、公共料金などの料金収納代行サービスなどを導入し、コンビニエン スストアを意識した新しいタイプの小型店は計3店舗となりましたが、この小型店フォーマットを成長戦略の柱と して位置付け、今後積極的に出店を進めてまいります。
・これらにより、国内事業における店舗数は、静岡県100店舗(うち、ザ・ビッグ12店舗)、神奈川県25店舗(同 4店舗)、山梨県11店舗(同10店舗)及び愛知県4店舗の計140店舗(同26店舗)となりました。
マックスバリュ東海の株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8198.T
PI研のコメント:
・マックスバリュ東海が4/13、2016年2月期の本決算を公表しました。結果は増収、大幅増益の好決算となりました。特に、利益はいずれの段階でも大幅に増益、既存店が102.2%と堅調に推移したことに加え、原価、経費、双方が改善、ダブルで利益を押し上げたことが要因といえます。マックスバリュ東海は「イオン長泉ロジスティクスセンター」が稼働したことにより、「戦略商品開発や生産性向上及び出店戦略対応」と、戦略的な展開が可能となりました。今期も「農産物を中心とした均一価格の値下げや品揃えの充実」、「デリカ部門におきましては、小容量・バラ販売の品揃え強化や16時以降の売場展開の強化」などに加え、新業態、「山間部で買い物が不便なエリアにおける実験店舗として マックスバリュエクスプレス天城湯ヶ島 店」をオープンするなど、経営戦略は積極的です。ただ、キャッシュフローを見ると、投資キャッシュフローは営業キャッシュフローの45.32%であり、現時点では攻めよりも守りを重視、財務も安定していますので、キャッシュの蓄積を図っています。今後、さらに、M&Aや物流センター等への投資に充てるのではないかと思われます。マックスバリュ東海、この好調な決算をいかし、通期予想は控えめですが、今後、いつ、積極的な攻めに出るのか、その経営決断に注目です。
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