食品スーパー、売上速報、2016年3月、既存店101.1%!
スーパーマーケット販売統計調査(2016年3月実績速報版):4/21
・http://www.super.or.jp/
・https://www.facebook.com/superkyoka...
・http://www.super.or.jp/wp-content/u...
・日本スーパーマーケット協会:http://www.jsa-net.gr.jp/
⇒97社、7,550店舗、80,392億円:2015年4月現在
・オール日本スーパーマーケット協会:http://www.ajs.gr.jp/
⇒55 社、1,924店舗、15,833億円:2014年12月現在
・一般社団法人 新日本スーパーマーケット協会:http://www.super.or.jp/?page_id=264...
⇒350社、6,044店舗、73,000億円:2014年6月現在
2016 年3月:
・景気判断 DI 現状・見通し共に悪化し、現状判断は再び 50 を割り込む
・ 3 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI 現状判断は前月から-4.1 の 46.7、見通し判 断は前月から-2.7 の 43.8 となり、共に前月から悪化し、現状判断は再び 50 を割り込んだ。
・経営動向調査では、2 月がうるう年により営業日が 1 日多く、大幅に上昇した反動で、各 DI は前月と の比較では下落幅が大きくなっている。当月は、それ以前の来客数の減少を客単価の増加でカバーする 傾向に再び回帰したといえる。
・カテゴリー動向結果でも同様の理由により前月との比較では大きく下落している。生鮮品では、青果 DI はプラスとなっているものの、これまで好調を牽引してきた畜産 DI が国産牛の不振などからマイナ スとなった。ひな祭り関連や行楽需要が好調であった惣菜や機能性ヨーグルトが引き続き好調な日配は 共に DI がプラスとなっている。(カテゴリー動向については最終ページに詳細を掲載)
・景況感調査では 12 月以降比較的底堅く推移していたが、当月は一転して悪化をみせている。長期ト レンドを示す 12 ヵ月移動平均が 2015 年 2 月以来のマイナスとなるなど、景況感のダウントレンドが鮮 明となっている。(周辺地域景気動向 DI 長期傾向参照)
・3 月は販売動向が堅調にかかわらず、景況感は大きく悪化している。このような弱気な景気判断は、 販売価格や客単価がゆるやかに下降傾向を続け、来客数が再び弱含んだ現状への危機感ともみられる。 消費低迷が指摘されるなかでも堅調な動向を続けていた環境に変化の兆しがみえはじめている。
集計企業数(社):パネル275(275社)
・総店舗数(店舗):7,530店舗
・既存店総売上高:84,466,933万円(店舗平均月商:11,572万円)
・総売場面積(平米):12,831,494平米:店舗平均売場面積:516.37坪)
概要:3月度(速報)
・総売上高:87,139,206万円(全体103.2%、 既存店101.1% )
・青果:12,146,433万円(構成比13.9% 、全体104.0%、 既存店101.7% )
・水産:8,187,424万円( 構成比9.4% 、全体102.5% 、 既存店100.6%)
・畜産:9,499,381 万円(構成比10.9%、全体102.2%、 既存店99.4% )
・惣菜:8,418,155万円(構成比9.7%、 全体105.4%、 既存店102.6%)
・日配:16,734,847万円(構成比19.2%、全体105.0%、 既存店102.8% )
・一般食品:23,061,522万円(構成比26.5%、全体103.1%、 既存店101.2% )
・非食品:6,453,826万円(構成比7.4%、 全体99.4%、既存店98.7%)
・その他:2,637,668万円(構成比3.0%、 全体97.5%、既存店97.6%)
エリア別:3月度
・北海道・東北地方:全体101.9% 、既存店100.2%
・関東地方:全体102.9%、既存店100.7%
・中部地方:全体103.2%、既存店101.1%
・近畿地方:全体103.6%、既存店102.1%
・中国・四国地方:全体104.7%、既存店100.7%
・九州・沖縄地方:全体102.8%、既存店101.8%
保有店舗数別集計:3月度
・1~3店舗 :全体101.7%、既存店102.0%
・4~10店舗 :全体101.7%、 既存店100.7%
・11~25店舗 :全体100.8%、既存店99.9%
・26~50店舗 :全体104.2%、 既存店100.6%
・51店舗以上 :全体103.5%、既存店101.5%
好調コメント 不調コメント :( )は少数コメント
2016 年4月調査(3月実績)キーワード:
1.曜日めぐり(日曜日が一日少ない、3 連休)
2. 天候要因(高温、気温の変化大、好天)
3. 来客数の減少
青果 DI:4.3(やや好調)
・青果相場は、全体としてやや高く推移したものの、品目により高安まちまちとなっている。 気温の上昇とともにサラダ関連の動きがよく、比較的好調に推移した。豆類(スナップエンドウ) は不作で不調となった。バナナなどの輸入果物が好調な一方で、いちごや柑橘類の国産果物は好不 調まちまちとなった。
水産 DI: -0.1(やや不調)
・鮮魚は不安定な仕入状況が続いているが、気温が上昇した地域では刺身類が好調とコメントが多 くみられた。いかなごの解禁が遅れたものの、ほたるイカやサーモンが好調であった。生魚につい ては不調とするコメントが多くみられた。
畜産 DI:-2.0(やや不調)
・国産牛肉は相場高が続いており、特に和牛(銘柄牛)が不調となっている。比較的相場の安定し ている豚肉や鶏肉が好調となっている。加工肉は一部では回復傾向もみられるが、不振とするコメ ントが多くなった。
惣菜 DI: 3.5(やや好調)
・桜の開花が前年より遅れた影響を受けた地域もみられたが、ひなまつり商戦が好調であったとの コメントが多く、全体としてやや好調となった。季節商材の使用や出来立ての提供など取組みを強 化が成果をあげている一方で、人手不足を指摘するコメントも散見された。
日配 DI: 5.1(やや好調)
・気温が高い地域では豆腐や練り物などの和日配、パン類が不調となったものの、インフルエンザ や花粉症対策として機能性ヨーグルトやアイスクリームを中心とした洋日配が好調であるとのコ メントが多くみられた。
一般食品: -1.3(やや不調)
・気温の上昇により飲料やひなまつりに関連して和風調味料が好調であった。米類は前年に比べ回 復を指摘するコメントが多くみられた。一方で酒類は不調とするコメントが多い。
非食品 DI:-6.6(やや不調)
・タバコ値上げ前の駆け込み需要や、花粉対策用マスクや行楽関連が好調とのコメントがある一方 で、ドラッグストアやホームセンターとの競合により苦戦を指摘するコメントが多かった。
PI研のコメント:
・日本全国の食品スーパー、2016年3月度の7,530店舗の売上速報が4/21、新日本スーパーマーケット協会から公表されました。この統計数字はGMSを含まない純粋な食品スーパーの統計データであり、信頼性の高い数値です。その結果ですが、全体103.2%、 既存店も101.1%と、堅調な結果となりました。ただ、「3 月は販売動向が堅調にかかわらず、景況感は大きく悪化している、・・」とのことで、景気感が気になるところです。また、「これまで好調を牽引してきた畜産 DI が国産牛の不振などからマイナ ス、・・」とのことで、好調な部門に陰りが見られ、今後の動向も気になるところです。さて、この3月度ですが、部門別にみると、日配、惣菜は好調でしたが、その他は伸び悩み、特に、畜産は 既存店が99.4%と、厳しい結果となりました。エリア別では北海道、関東、中国四国が伸び悩んでおり、規模別では11~25店舗が厳しかったといえます。食品スーパー、現在、決算発表がピークになりつつあり、新年度がはじまりつつありますが、このスタート時点からやや厳しい数字となり、今後、どう活性化を図ってゆくか、景気動向をにらみながらの慎重な対応が必要といえそうです。
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