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April 22, 2016

POSデータ、東日本大震災後、3月、4月度の消費動向!

  2011年3月11日の東日本大震災直後、消費者は食品スーパーマーケットに何を求め、何を購買したか、そして、その後、消費者の消費行動はどのように変化し、食品スーパーマーケットに何を期待しているのか、これらを明らかにすることは、今後の食品スーパーマーケットの有事での対応、及び、今後の経営戦略立案にとって重要な課題といえる。
  そこで、ここでは、震災のあった2011年3月度、そして、その後の4月度の全国各地のPOSデータを昨年の数字と比較し、その消費動向を明らかにしてみたい。
震災直後、3月度、昨対200%以上のカテゴリーを見る!
  2011年3月11日の東日本大震災が起こった月、3月度のPOSデータを昨年の3月度と比較し、200%以上となったカテゴリーをピックアップしてみると、何が有事になくてはならないか、そして、食品スーパーマーケットが有事において最優先で消費者に販売しなければならない商品は何かかが鮮明に浮かび上がる。

1)食品のトップカテゴリーは、518.8%の水!
  参考資料に示した図は食品における2011年3月度、昨対200%を超えたカテゴリー一覧である。参考に、4月度の数字も同様に算出しているので、3月度、昨対200%を超えたカテゴリーが翌月も同様に消費者からの高い需要があったかどうかが確認できる。また、全国平均と各地区の数字を算出しているので、被災地である東北との比較ができ、被災地東北の消費動向を把握することができる。
  図に示したように、食品のカテゴリーは全部で12カテゴリーが3月度、昨対200%を超えたが、何といってもトップカテゴリーは水であり、3月度518.8%、4月度も550.1%であり、圧倒的なNo.1カテゴリーである。全国平均も272.2%と高い需要が発生しているが、その約2倍の数字であり、一旦、有事の際、水が消費者からの爆発的な需要が発生するかが鮮明である。しかも4月度に入っても550.1%であるので、2ケ月分の約5倍の水が必要となるという数字であり、日頃からの在庫確保も課題といえよう。
  水についで、魚肉ハム、包装餅、冷凍米飯加工、米飯加工が昨対300%前後のカテゴリーであり、調理なしで、すぐに食べられる商品がトップグループを形成しているといえる。これは、次の水準、250%前後になると、缶詰関連の畜産缶詰、マグロ・カツオ缶詰、水産缶詰(マグロ・カツオ以外)が入ってくることからも、いかに、調理なしで栄養補給がすばやくできるかが、有事の際は重要であることが、改めて数字で検証されたといえよう。ここから、これらの在庫としては、月間200%から300%は有事に備え、確保しておきたいところである。

2)雑貨、日用品の3月度200%以上のカテゴリー
  ついで、雑貨、日用品について、3月度、昨対200%を超えたカテゴリーを見てみると、雑貨ではマスクとウェットティッシュが昨対300%を超えたカテゴリーであり、しかも、マスクは4月度に入っても300%近い数字を維持しており、有事の際は、食品の水と並び最優先カテゴリーといえよう。
 一方、日用品であるが、3月度、昨対400%近いカテゴリーが2つあり、フラッシュライトとガス部品である。わかりにくいカテゴリーであるが、フラッシュライトの重点商品は懐中電灯であり、ガス部品はカセットコンロ、ガスボンベである。これについで、250%前後のカテゴリーでは電池、やかん類が続く。ただし、フラッシュライト、電池は全国平均が東北を上回っており、原発事故の電力不足による計画停電等の影響で、全国的規模でこれらの需要が発生したといえよう。

参考資料:2011年3月11日のPOSデータ:

PI研のコメント:
・以前、チェーンストアイエジに投稿した原稿を加筆修正したものです。今回の熊本地震で被災された方を支援する食品スーパーの方、そして、いつ、同様な災害が起こるかもしれない中、各地区の食品スーパーの方が最優先で在庫確認をすべきカテゴリーをPOS分析をもとにピックアップしました。食品に加え、雑貨、日用品についても最重点カテゴリーをピックアップしました。食品スーパーにはおおよそ約300のカテゴリーがありますが、それらすべてを全国のデータと各地区を比較し、2011年3月、4月に東北地方で跳ね上がった、異常値のデータをピックアップしています。参考資料に、実際のPOS分析データをリンクしていますので、ご確認いただければと思います。3月、4月ともに高い数値を示しているものは中期に渡って確保すべきカテゴリーです。3月のみ跳ね上げっているものは、まさに、いま必要な必需品です。食品スーパーとしては、改めて確認しておきたい重点カテゴリーですので、参考にしていただければと思います。

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